芸能プロダクション・スターダストに所属する映画監督・役者らが5月10日(日)よりスタートさせた、脚本をリレー形式でつないでいく企画『リレー空想映画』。2つの脚本が完成したが、それを完全リモートでサウンドドラマ化し、デジタルコンテンツとしてリリースすることが決定した。
SNSで公開しながらリレー形式でつないでいく脚本を読んで、視聴者それぞれの脳内に再生される空想映画を楽しんで頂くという企画『リレー空想映画』。ステイホームの時間を少しでも楽しんでもらいたい、そして自分たちも楽しめるコンテンツを作りたいと考えた企画で、新作映画の公開や撮影が次々と延期・中止する中、何か新しいことにチャレンジしたいという想いからスタートした。1つの脚本をリレーで書いていくことで、それぞれの解釈や好みが加わり、思いもよらない方向へストーリーが展開し、視聴者や脚本を書いている筆者自身もその過程を楽しむことができる。
そして、今回のサウンドドラマ化に際しては、映画監督・役者・アーティスト・ナレーター・芸人・作家など、多彩な才能が集まるスターダストならではの、所属者だけで完成させることができるコンテンツに仕上がった。
なお、ステイホームにより生まれた企画ということで、デジタルコンテンツの収益の一部を公益社団法人日本医師会に寄付されるとのことだ。
■リレー空想映画 オフィシャルHP
http://www.stardust-directors.jp/relaykuusoueiga
■スターダスト オフィシャルHP
https://www.stardust.co.jp/
■STARDUST DIRECTORS オフィシャルHP
http://www.stardust-directors.jp/
■【作品概要】
■第1弾『嘘とマーガレット』
<ストーリー>
高校生のリクがある日、机の上に置かれていた一輪のマーガレットと手紙を見つける。さっぱり分からないリクは同級生のシュウヘイに相談し、もしかして告白かもとリクがニヤけているところに、幼馴染でリクに恋心を寄せるアヤミが来てからかう。妄想ばかりを並べるリクの様子を心配し、シュウヘイとアヤミはリクの行動を見張っていると、フワッと花の香りが・・・。リクは幼いころに起きた出来事を思い出して――。
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第1弾の脚本リレーに参加したのは、以前よりクリエイティブなことに興味を持っていると公言している若手俳優のエース・北村匠海と中川大志。
北村はDISH//のメンバーとして音楽活動をしながらも、今年は映画『東京リベンジャーズ』や『とんかつDJアゲ太郎』などの主演作がめじろおしだ。中川はNHK連続テレビ小説「なつぞら」でお茶の間を虜にした記憶も新しく、先日出演することが発表されたNTV日曜ドラマ「親バカ青春白書」の期待が高まっている。
北村は実写映画『思い、思われ、ふり、ふられ』(8月14日(金)公開)、中川は『坂道のアポロン』(2018)で三木監督作品に出演しているつながりもあり、この企画にきっと興味をもってもらえるのではと思った監督は二人に声を掛けた。
北村と中川は小学生のレッスン生時代から交流があることも功を奏して両者は快諾。北村・中川・三木・中島の4人のチームが結成された。
自分たち自身もとことん楽しむことを目的としているこの企画では、リレーの順番やタイトルを決めるにもユニークな手法を取り入れた。
脚本で一番悩むのは最初と最後ということで、1番に三木、4番に中島を配置。残り2番と3番は、なんと電子あみだくじを使って決定。(1)三木→(2)北村→(3)中川→(4)中島の順番となった。
タイトルはSNSの投票システムを使い、これから書くストーリーのタイトル候補3つを挙げ、投票数が一番多いタイトルに決まった。
1日1話更新、500文字程度、リレー2周して完成させる。一切の打ち合わせもなくリレーがスタートした。
自分の番が来たらその日に脚本の続きをアップしないといけないというプレッシャーのなか、次の人にバトンを渡す際に無茶ぶりをするなど、それぞれが楽しんでいる様子がうかがえる。
北村は脚本の中に新キャラクター「アヤミ」を登場させてすぐに中川へバトンを渡す。必然的に中川は「アヤミ」のことを書かないといけなくなる。中川が担当の日になかなか脚本がアップされない様子が気になり聞いてみると「1000文字ぐらいになった・・・笑」と、筆が止まらなくなったようだ。
最終話を書くにあたり、2つの終わり方を思いついた中島は、フォロワーの皆さんへアンケートを実施。「爽やかなハッピーエンド」「切ないハッピーエンド」のうち「切ないハッピーエンド」が多数となり、その意見を取り入れてストーリーをしめくくった。
サウンドドラマのキャストは、リク役を北村、シュウヘイ役を中川が担当。そしてアヤミ役はドラマ「ゆるキャン△」など近年多数の話題作で活躍中の田辺桃子、ミサキ・ナギサ役はドラマ「インハンド」にも出演した新進気鋭の女優・高橋春織が一人で二役にチャレンジ。ナレーションには、EBiDAN応援番組「スタダ☆ゲート」のナレーションを担当、男性キャスターユニット、イケキャス.の川津武大が抜擢された。リクとミサキの幼少期を演じた谷垣有唯と柴山愛理はセリフの言い方のニュアンス違いを監督に聞かせすっかり大人の役者さながらだ。三木は本作でサウンドドラマの監督は初挑戦となる。収録は完全リモートで、和気あいあいとした雰囲気で行われ、三木の編集により完成させた。
■第2弾『もう一度逢えたら必ず』
<ストーリー>
彼氏にフラれたばかりのくるみが、会社の先輩・つきに付き合ってもらい居酒屋でヤケ酒を呑んでいる。つきも元彼に心残りがある様子だが何も言わない。ある日くるみが遅刻した罰として、今度はくるみがつきに付き合って特急列車である場所へ向かう。そこは視界いっぱいに広がる海と砂浜がある場所。彼女たちの気持ちが徐々に癒されていき――。
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男性陣のみだった第1弾リレーに対して、第2弾では女性陣も加わった形でトライしたいと、葵わかな、中村ゆりか、そして、NHK連続テレビ小説「なつぞら」で十勝の柴田家の長男・照男を好演し、WEBドラマ「東京ラブストーリー」などの注目作に名を連ねている清原翔が参戦。
葵は三木組の映画『陽だまりの彼女』や『くちびるに歌を』で演じた経験があり、NHK連続テレビ小説「わろてんか」では見事にヒロイン・藤岡てんを演じきった実力派女優。そして中村はドラマ「女子高生の無駄づかい」にメインキャストとして出演し、中島がゲスト監督を担当した第3話は放送時にトレンド入りを果たした。現在もドラマ「ギルティ~この恋は罪ですか?~」で妖艶な悪女にチャレンジするなど幅広い役を演じている。
5人チームを組んだ第2弾では、また1番と最後の5番に監督を配置。2~4番はやはり電子あみだくじにより公平に決定し、(1)中島→(2)清原→(3)葵→(4)中村→(5)三木の順番に。
ストーリータイトルも同じくSNSの投票システムを使い、どれも見てみたいと思うタイトル『もう一度逢えたら必ず』『たらればの恋』『夏待ち』の3つの候補の中から46%の投票率を獲得した『もう一度逢えたら必ず』に決定した。
第2弾の脚本リレーは居酒屋でヤケ酒する失恋女子トークからのスタート。2番手の清原のストーリーがやけに短いのはある理由があった。そして新キャラクター「いしかわ」を登場させた意図は座談会で明らかに。
葵と中村の書くセリフはリアルな女子トークになっており、特にセリフ部分は清原においても役者であることが生かされているようで、数々の台本を読みこなしているからこそ書ける脚本になった。
サウンドドラマでは、脚本リレー当初から皆が思っていた配役になり、くるみ役は葵、つき役は中村、そうた役は清原に。さらにヒロ役にはドラマ「知らなくていいコト」や映画『十二人の死にたい子どもたち』で光る演技を魅せている渕野右登、いしかわ役は舞台「飛龍伝2020」やミュージカル「刀剣乱舞~幕末天狼傳~」など舞台役者としても活躍中の小柳心がユニークに演じた。そしてナレーションにはロックバンド・FLOWER FLOWERのyuiがあの琴声で初挑戦した。
■【コメント】
■北村匠海
サウンドドラマという形で芝居をするのは初めてでした。リモートで実際距離は遠いものの、三木監督の下、心の距離は近く作品をみんなで作れたかなと思います。
自分たちの関わった脚本だし、とっても愛着がある物語です。ふんわりマーガレットのように優しく包んでくれるものになっていると思います。
■中川大志
初めて現場から長い期間離れ、家で多くの時間を過ごしていた時に、こんな時だからこそ何か発信できないかと声をかけてもらったプロジェクトでした。
頭を抱えながらストーリーを繋いでいった経験は、表現者として沢山の学びもあり、めちゃくちゃ楽しかったです!
この時代を過ごした記憶と共に、この作品が残っていったら嬉しいです。
■葵わかな
自分に物語を作っていくことが出来るのかどうか、始まる時は不安の方が大きかったのですが、いざ始まってみると本当に楽しかったです!みんなで物語を作っていくのが、自分にはない世界を見せてもらえるようで、ワクワクしたし、どう書いたら自分の思う情景を伝えることができるんだろう、と言葉について考える時間もたくさん持てました。
サウンドドラマでキャラクターとしても参加させていただけると聞いた時はとても嬉しかったです!収録しながら、今まで以上に作品やキャラクターに愛着が沸いていくのがわかりました。全てリモートで行った新しい形のエンターテイメントが、どんな形で皆さんに受け取っていただけるのか、とても楽しみです。
■中村ゆりか
撮影がストップし、自粛生活をしている中「リレー空想映画」という新しい企画に参加できてとても嬉しかったです。リレーがあっという間に終わってしまい、まだ書きたいなと思うほど本当に楽しみながら行うことができました。
画面越しで声の収録をした際に離れているので声の距離感が掴めなかったり、回想と現在のテンションの変化が難しかったです。今回初めてなのですが、三木監督の優しい丁寧な演出にとても助けられました。
完全リモートでのサウンドドラマを是非、皆さんにも楽しんで頂けたら嬉しいです。
■清原翔
今まで文章を書くということが苦手で逃げていたので、この企画を頂いてどうしようかすごく迷いましたが、意外にも好評価を頂けました(笑)。リレー形式ならではの、ストーリーが自分の考えの範疇から超えていくのがすごく面白かったですし、参加させて頂けて本当に良かったです。
■三木孝浩
世界規模で大変な状況が続く中、出来ることが限られた状況下で、少しでも皆さんにエンタテイメントをお届けできないかと、始まったこの『リレー空想映画』。でもひょっとしたら創った僕たちが一番楽しんでたかもしれません(笑)。
想像は力になります。未来を暗いイメージで埋めるのではなく、明るくワクワクするような空想をすることで明日がちょっとでも楽しみになってくれたら嬉しいです。
■中島良
これまで物語を作るときは、結末からの逆算で作ってきました。しかし、リレー形式で作っていくということで、他の皆さんがどんな続きを描くのか、毎日ドキドキしながら取り組みました。
そしてリレーに参加されたキャストの皆さんがサウンドドラマにも出演されたことで、より物語の面白さが表現されていると思います。
ネットで読んでくださった方々の応援によって作られた部分も大きいと思います。ありがとうございました。ぜひお楽しみください。
リレー空想映画『嘘とマーガレット』
2020年6月18日(木)発売
■シナリオ版 (シナリオ)
■スタンダード版 (サウンドドラマ)
■デラックス版 (シナリオ+サウンドドラマ+リモート座談会音声+ジャケットイラスト)
・脚本&リモート座談会:北村匠海、中川大志、三木孝浩、中島良
・ボイスキャスト:北村匠海、中川大志、田辺桃子、高橋春織、谷垣有唯、柴山愛理、川津武大(イケキャス.)
・監督・編集:三木孝浩
・劇伴音楽:K
・ジャケットイラスト:神谷圭介(テニスコート)
※デジタル商品なります。
◎リレー空想映画(store)
https://relaykuusoueiga.stores.jp
リレー空想映画『もう一度逢えたら必ず』
2020年6月25日(木)発売
■シナリオ版 (シナリオ)
■スタンダード版 (サウンドドラマ)
■デラックス版 (シナリオ+サウンドドラマ+リモート座談会音声+ジャケットイラスト)
・脚本&リモート座談会:葵わかな、中村ゆりか、清原翔、三木孝浩、中島良
・ボイスキャスト:葵わかな、中村ゆりか、清原翔、渕野右登、小柳心、yui(FLOWER FLOWER)
・監督・編集:三木孝浩
・劇伴音楽:JUNE
・ジャケットイラスト:中村ゆりか
※デジタル商品なります。
◎リレー空想映画(store)
https://relaykuusoueiga.stores.jp
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