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『Project110』、最終審査のレポートを公開! 部門賞・特別賞が決定

日本コロムビアが“令和のスター発掘”を目的に主催するオーディション『Project110』の最終審査が、9月19日に東京・TSUTAYA O-Crestで開催された。

音楽アプリ『Eggs』と第一興商『DAM☆とも』を通じて、全国から約500組がエントリーし、大阪と東京で開催された予選会を経て、シンガーソングライター、シンガー、ラップ部門で勝ち抜いた10組が最終審査に臨んだ。

■個性的な10組が思い思いの パフォーマンスでアピール

楽曲のクオリティーや歌唱力はもちろん、パフォーマンス力、ルックス、キャラクター性なども審査の対象。各自持ち時間の中で歌って、その間にはMCも披露するというライヴ形式で、審査員を観客に見立ててパフォーマンスを繰り広げるというもの。サッカーの無観客試合のような独特の空気と緊張感が出場者を襲う。

トップバッターとして出場したmashoe’は、もともとギターの弾き語りをやっていたそうだが、この日はキーボードを弾きながら同期を流して演奏。しっとりしたソウルフルなヴォーカルで、ファルセットとフェイクをふんだんに聴かせた。

青い髪に赤いワンピースという、見た目にもインパクトを放ったシンガーソングライターの西片梨帆は、ギターの弾き語りで独自の世界観を歌う。“ダメ出しされるのは怖いけど”と、逃げることをやめようと思って応募したことを話し、人間の奥底の本能のようなものを感じた。オリジナリティあふれる表現力は、多くの審査員の目に止まったようだ。

出場者が歌う音楽ジャンルもさまざまで、素朴で可愛らしい雰囲気で、言葉とメロディーが合致した歌を披露した柳町まりあ、シンガー部門で韓国語のアイドルのナンバーを独自に日本語の訳詞で歌い、ダンスも披露した齋藤花怜など、出場者は全員個性的。

すでに表だった活動をしている者も多く、ラッパーのTERAは9月4日にインディーズでリリースしたばかりの楽曲を披露。ラッパーのBENAは、2.5次元ミュージカルへの出演経験や、ダンスヴォーカルグループに所属していた経験があるとのこと。紆余曲折があって辿り着いたのがここだったと、自身のこれまでをネタにした絶妙なMCで沸かせるなど、まるでワンマンライヴのようなテンションで審査員を圧倒していた。

また、10月1日に部門賞・特別賞を発表。部門賞のラッパー部門はWez Atlas、バンド/シンガーソングライター部門はplum、シンガー部門は工藤姫宝が獲得! 特別賞にはラッパーのTERAとバンドのシロとクロが決定した。

また、総合グランプリは後日発表とのこと。これからの時代の音楽シーンを担う、令和のスター候補は果たしていたのか? 審査結果発表と合格者のその後に注目していたい。

text by 榑林史章

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