indigo la Endとゲスの極み乙女。のメジャーデビュー5周年を記念し、9月15日(日)東京・新木場スタジオコーストにてイベント『馳せ合い』が開催された。
最初にステージに登場したのはindigo la End。「夜明けの街でサヨナラを」「名もなきハッピーエンド」と2曲連続で披露し、会場は早くも熱気に包まれる。そこから短めのMCを挟み、佐藤栄太郎のドラム、後鳥亮介のベース、川谷絵音と長田カーティスのツインギターによる演奏から「billion billion」がスタート。その後、“結構久しぶりな曲をやります”と川谷が告げ、「染まるまで」が演奏される。彼は柔らかなバラードを丁寧に歌い上げた。
MCでは“メジャーに5年いたという実感もなく、ある意味地味にコツコツ続けてきたのがindigoだ”“メジャーで5年経った今昔の曲やインディーズ時代の曲をやるのも楽しく感じる”と語る川谷。そして“一番新しい曲をやります”と告げ、10月9日(水)に発売を控えているニューアルバム『濡れゆく私小説』から、先行配信中の「小粋なバイバイ」を披露した。
続けて同アルバムよりギターのしっとりとしたリフが特徴的な「結び様」と、4年前のリリースにもかかわらずSNSを中心に再ヒットしている「夏夜のマジック」を繰り出す。ラストは「渚にて幻」で締め括られ、最初から最後まで夏を感じる内容でindigo la Endの本編が終了した。
転換中、突如スクリーン上に川谷によるVTRが流れ、上手側の特設ステージにはダンサーと共にハンバーグ師匠こと井戸田潤(スピードワゴン)が特別ゲストとして登場。お決まりの熱々の鉄板ジョークをかましたかと思いきや、そのまま川谷が作詞作曲したという「ハンバーグ師匠のテーマソング」をダンスを交えながら歌唱し、会場に笑いと熱狂を巻き起こした。
転換が終わり、ゲスの極み乙女。のオープニングのSEが流れ始めると、休日課長(Ba)、ちゃんMARI(Key)、ほないこか(Dr)の順で挨拶がわりにソロ演奏が披露される。そのまま1曲目「パラレルスペック」へ突入すると、会場はすっかりゲスの極み乙女。一色に染まった。そこから川谷による“踊ろうぜ”の掛け声で「サカナの心」「市民野郎」「ノーマルアタマ」「Song3」「ユレルカレル」と、途切れることなくダンスチューンが炸裂する。
MCで“踊れない曲だけど”と前置きしてから、ライブでは初お披露目となる最新配信曲「透明な嵐」を演奏し、その勢いのまま「オトナチック」「無垢な季節」「星降る夜に花束を」へ。本編ラストの「キラーボール」では、頭上から巨大なミラーボールが降りてくる演出によって、客席がダンスフロアと化した。
会場のアンコールの声に応え再びゲスの極み乙女。のメンバーがステージへ姿を現すと、「秘めない私」「ハツミ」の2曲がスタート。そして、いよいよこの日のイベントを締め括る最後の曲「ドレスを脱げ」へと突入する。なんとこの楽曲では、indigo la Endのメンバーもステージ上に登場! フロアーとのコール&レスポンスにてボルテージが最高潮となる中演奏が始まり、indigo la Endのメンバーもそれぞれギターソロを披露すると、観客からは大きな歓声があがった。
現在ではジェニーハイ、DADARAY、他アーティストへの楽曲提供など多岐にわたる活動を行なっている川谷。そんな彼の軸となるindigo la Endとゲスの極み乙女。が同じステージを共有した一夜は、それぞれのバンドがまだまだこの先に様々な物語を紡いでいくことを確信させるものだった。
photo by 鳥居洋介
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