Music Information

DracoVirgo、1stシングル「ハジメノウタ」は“すごく素直に作れた楽曲”

2017年11月29日に配信された1.5部シナリオ第4話『亜種特異点IV 禁忌降臨庭園 セイレム』の テーマ曲「清廉なるHeretics」が、iTunes総合チャートで連日1位を獲得し、一気にその名を多くの人に知らしめることとなったDracoVirgo(ドラコヴァーゴ)が、9月4日に待望の1stシングル「ハジメノウタ」をリリースする! アニメ『ありふれた職業で世界最強』のEDテーマとなる今作は、南雲ハジメと吸血鬼のユエの想いを乗せた極上の歌モノとなった。

偶然アニメのストーリーとリンクしていたので、

ユエが語りかけてきてくれたんだって…思いました。

――リード曲「ハジメノウタ」は、MAAKIIIの歌声が純粋に響く素敵なナンバーだね。

MAAKIII(Vo):そうですね。ストーリーを見ながらいろいろと考えたんです。ハジメとユエを中心に。戦いがメインの物語なんですけど、ハジメとユエの出逢いからふたりで戦いに挑み、愛し合っていくという流れに視点を置いて読み進めていった時に、アニメの中でメインで見せてくれるストーリーの裏側には、私たちが普通に生活しているように、ベッドタイムというか、オフタイムがあるんだなぁって感じたんです。戦って帰って来たら、癒される場所があって、そこで眠って、またそこから戦いに出かけて行くんだなって思いながら、自分もお風呂に入って髪を洗って髪を乾かしていたんです。そしたら、“おはよう、おやすみ”っていうフレーズが出てきて。「ハジメノウタ」は、本当に何の疑いもなくスッとあふれてきたことに寄り添って書けた曲と歌詞でしたね。ユエから語りかけてくれるように出来た曲だけど、みんなを寝る前にそっと癒してあげられる曲になってくれたらいいなと思ってます。

――物語とリンクしつつも、現実を生きる人たちへのメッセージも含まれていると。

MAAKIII:はい。私たちもそれぞれお仕事とか学校から帰って来て、一日にあったこととか、これからのことを考える時間があると思うんです。そういう寝る前のひと時も込めているので、聴きながら感じてもらえたら嬉しいですね。あと、ユエがハジメの為に書いた歌にしようと思ってタイトルを「ハジメノウタ」にしたら、物語の中でもユエがハジメにこっそり歌を作っていて。偶然アニメのストーリーとリンクしていたので、ユエからメッセージが降りてきたんだって思いました。

――そういう偶然嬉しいよね。

MAAKIII:すごく嬉しかったですね。それに引っ張ってもらったというか。だからこそ、すごく素直に作れたし、歌えたと思ってます。

――インダストリアルなロックを個性とするDracoVirgoにしては、ちょっと珍しいサウンドだと思ったけど、SASSYとmACKAzはどう?

SASSY:ベースのあったかい感じが出てるし、あんまりやったことがない曲調だったけど、すごくしっくりきました。最初にMAAKIIIの歌を聴いて“ユエだ”って思ったし、曲としても素晴らしいけど、アニメとの親和性もしっかりあるので、タイアップの機会がもらえてうれしいです。

mACKAz:曲としてはシンプルだけどメロディーと歌詞がアニメの世界観にぴったりだし、僕からは出ないコード進行だったので、MAAKIIIのヴォーカリストとしての強みもあると思います。歌とメロディーがすんなりと耳に入ってくるので、そこに俺とSASSYでどう味付けするかっていうのも自然とできましたね。

――SASSY作曲のカップリング「ABRACADABRA」は、DracoVirgoのキャッチーな路線の代表曲のような位置にあるよね。

SASSY:この3人だからこそできる、ダンスナンバーとロックの融合みたいなナンバーを作りたいなと思ったんです。サビは突き抜けていてキャッチーなんだけど、一癖ある感じの曲を作りたくて、そこにMAAKIIIが持ってきたメロディーがハマった時にめちゃくちゃ良かったんですよ。MAAKIIIから“ここにYusuke(ex HIGH and MIGHTY COLOR)の声が入ったら絶対に良くなる!”っていう提案をもらって、自分的にもそのビジョンがはっきりと見えたので、Yusukeにも参加してもらったんです。今だからできる遊びを全部入れて、パンチのある1曲になったと思いますね。

MAAKIII:いつもそうなんですが…メロディーと歌詞はサウンドに引き出されて呼ばれて産まれてきます。カーテンの向こうに森が広がっているシーンが見えて、その景色や、音の背後にある気配とか世界がゆらゆら見えているところに、自分が潜って行く感じで作っていきました。深く潜って泳いで探していく感覚。『アラジンと魔法のランプ』みたいに、知らない世界に連れてってくれるようにしたくて。“ABRACADABRA”っていう魔法の言葉を唱えて、力が湧いてきて、みんなのお守りになれるような曲にしたかったんです。

非日常をどれだけ具現化できるか

どれだけ踊って楽しめるかっていうのが

DracoVirgoのライヴの魅力

――mACKAz作曲の「“KALMA”」は、どんなイメージで作ったの?

mACKAz:バンドサウンドというよりは、“ロックバンドが4つ打ちの曲をやりました”みたいな曲を作りたくて。デモの段階では意図的に生楽器は入れず打ち込みで、ギターも一瞬しか出てこないんで、そこは俺が弾いてるんですけど。ふたりに聴かせたら、MAAKIIIから、ちょっと中東っぽいイメージを入れたいっていうリクエストがきて。

MAAKIII:すごくイメージが湧いてきたんです。呼ばれたというか、このイメージが湧く瞬間こそが、曲が生まれる瞬間だったりして。ふたりの曲にはそれがすごく強くあるんですよね。この曲もそのイメージが湧いたところから一気に固まっていきました。

mACKAz:そこからシタールやガムランを入れて完成させていったんです。

SASSY:今作は「ABRACADABRA」も中近東寄りのイメージだし、すごくバランスがいいんじゃないかなと思いますね。

mACKAz:そう。シングルというひとつの作品の中では、本当にバランスがいいです。

――9月19日にはShibuya WWWでのライヴも控えているけど、最初にDracoVirgoがワンマンライヴをやった場所でもあるよね。

MAAKIII:そうなんです。だからすごく思い出の場所でもあって。

――ランタンが飾り付けられた、幻想世界と現実世界が交差する、とても不思議な空間だった。今回のライヴは?

MAAKIII:手作り感のある、温かいライヴにしていけたらいいなと思ってます。

SASSY:俺自身、ドラムを叩く時しか弾けられないし、MAAKIIIの中のスピリチュアルもこういうワンマンライヴでよりディープに伝えられたりすると思うので。それぞれ3人とも不器用な人間だと思うんですけど、DracoVirgoのワンマンライヴという場所で表現することで、大きく爆発させられたらいいなと思います。

MAAKIII:“こんな不器用な私たちでも、こんなにみんなで一緒に楽しくハジけられちゃうんだよ!っていうところを見せていけたらと。そういうところからも、来てくれた人たちが勇気をもらってくれたら嬉しいです。

mACKAz:非日常をライヴでどれだけ具現化できるかっていうところと、その中でみんながどれだけ踊って楽しめるかっていうのが、DracoVirgoのライヴの魅力だと思うので、そんなライヴが出来たらいいなと思いますね。

SASSY:自分たち的にもすごく楽しみにしてるので、ぜひ来てもらえたらと!

MAAKIII:リアルとスピリチュアルの間にね。

mACKAz:待ってます!

取材:武市尚子

<ライヴ情報>

『DracoVirgo “Opportunity 2019~Rainbow Butterfly~”』

9月19日(木) 東京・Shibuya WWW

開場18:30 / 開演19:00

<チケット>

スタンディング¥3,800(税込/D代別)

※3歳以上チケット必要

◎一般発売中!

詳細ページ:http://bit.ly/2LmMape

シングル「ハジメノウタ」

2019年9月4日発売

【初回限定「ありふれた職業で世界最強」盤】

UMCK-7030/¥1,296(税込)

※初回生産限定スリーブケース仕様

※初回「ありふれた職業で世界最強」盤終了次第、スリーブケース無しの通常盤(UMCK-5680)に切り替わります。

【通常盤】

UMCK-5680/¥1,296(税込)

<収録曲>

1.ハジメノウタ

2.ABRACADABRA

3.“KALMA”

【関連リンク】
DracoVirgo、1stシングル「ハジメノウタ」は“すごく素直に作れた楽曲”
DracoVirgoまとめ
奥華子、デビュー15周年記念のベスト盤は40曲を超えるCD3枚組