9mm Parabellum Bulletや04 Limited Sazabys、ベテランのThe Collectorsなどのロックバンドをはじめ、演歌歌手の氷川きよし、声優の悠木 碧、さらに戦隊ヒーローものなど、多種多様なジャンルの音楽を世の中に発信する日本コロムビア。同社が開催しているオーディション『Project110』の東京2次審査が、7月27日と28日に行なわれた。
■ど真ん中のJ-POPのスターを見つけたい
オーディションプロジェクト『Project110』は、日本コロムビア設立110年を記念し、令和最初のスターを発掘する目的で始動。シンガー、ダンサー、バンド/シンガーソングライター、ラッパーの4部門で募集し、音楽アプリ『Eggs』、第一興商『DAM☆とも』を通じて全国から約500組がエントリー。2次審査は東京と大阪で開催され、東京会場にはその中から選ばれた約40名が参加した。
パフォーマンス、ルックス、歌唱力、演奏力などの多岐にわたる項目で評価が行なわれた。審査員を務めたのは、シンガーソングライター・コレサワの担当者の他、アーティストの育成に携わったことのない者も含めた日本コロムビアのスタッフ。部署やキャリアの枠を越えてプロジェクトスタッフを集めたとのことで、110年の歴史を持つコロムビアが新しいものを生みだそうとしている気概を感じさせる。
この日の審査に参加したひとり、コロムビア・マーケティング株式会社デジタル&ダイレクトマーケティング統括部ダイレクトマーケティング部の三嵜万穂さんは、“弊社には110年の歴史で培った懐の深さがあります。従来のどの音楽ジャンルにも属さず、新しい音楽シーンを切り拓いて世界にも出ていける、オリジナリティを持った人を求めています”と話す。SNSの活用も審査の重要ファクターで、“時代のニーズに応えられるか、どれだけ自己発信力があるかも大事です”(三嵜)とのこと。実際に何組か気になる参加者がいたようだ。
本オーディションは幅広く門戸が開かれ、経験の有無を問わず、20歳前後を中心に中学生や幼稚園生までが応募。この日は、ラッパー、女性2人組ユニット、3ピースバンド、打ち込みをバックにキーボードを弾きながら歌うシンガーソングライターなど、多彩な音楽スタイルの参加者が登場した。すでにライヴ活動を行なっている者や、音源リリース経験がある者も多く、このままですぐデビューできそうなほどレベルが高い者もいた。そうしたプロデビューを目指す者だけでなく、“自分を変えるきっかけにしたい”と意を決して参加した者もいて、そうした幅の広さがこのオーディションの特徴だと言える。またシンガー部門では、幼稚園生がX JAPANの「紅」を歌うパフォーマンスも飛び出して審査員を沸かせていた。
審査を終え、“出てきた瞬間の直感を信じて審査しました”と話したのは、この日の審査に参加した日本コロムビア株式会社A&C本部アーティスト第1事業部A&C第3ビジネスユニット チーフディレクターの石田浩太さん。“音楽的な質を見るのはもちろんですが、ありきたりでは天井が見えてしまう。人と違ったことをしようとしている姿勢を見ていました。実際、すぐにでもデビューできそうな方もいましたが、高いレベルであればあるほど、その上でどんな光るものを持っているかがキーになりました”と話し、最後に“ど真ん中のJ-POPスターを見つけたいです”と付け加えた。
このオーディションは、9月18日・19日に行なわれる最終審査を経て、10月1日に各部門賞と総合グランプリを発表。受賞者は、育成契約やメジャーデビューに向けた活動のサポートなどが受けられる。この中から、どんな令和を代表するスターが生まれるのか楽しみだ。
photo by Kenichi Sasamori
text by 榑林史章
■『Project110』
<最終審査>
9月18日(水)・19日(木)※都内某所
<グランプリ発表>
10月1日(火)
■公式サイト
https://columbia.jp/project110
■公式TWITTER
https://twitter.com/project_110
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