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風呂屋を“フロア”にかけたオメでた、テルマエ風のチャットモンチーなど銭湯で撮影しているMV

疲れた時にはお風呂に浸かって身体を休めたいもの。アーティストのMVでも銭湯で撮影されているMVは結構あります。単純に湯に浸かっているというよりも、撮影だからこそできる、楽しいMVがたくさん! 今回はそんな銭湯で撮影しているMVをご紹介。楽しそうな映像を観て、銭湯に行きたくなるかも!?

■「スーパー銭湯〜オメの湯〜」(’17)/オメでたい頭でなにより

メンバーが風呂屋で演奏している場面から始まるこちらのMVは、ヴォーカル・赤飯の《「ここ風呂屋じゃねぇ フロアだよ」》のひと言で、瞬時にライヴハウスのフロアに切り替わる。同時に歌詞も《フロア沸かせ》とライヴを連想させるものへ。エキストラで集まってくれたお客さんとともに熱いライヴを繰り広げたり、脱衣所に女子と男子と赤飯が集まって自由に飛び跳ねたりするシーンなどからも、銭湯で撮影してはいるものの、“ライヴを楽しもう!”というメッセージが強く込められているMVと解釈できるかもしれない。

■「いい感じ!~どれにしようかな~」 (’15)/ふぇのたす

2015年6月に発売予定していたメジャー1stシングル「いい感じ!~どれにしようかな~」のリリースがパーカッション・澤‟sweets”ミキヒコの急逝により中止となり、その後9月に解散した、ふぇのたす。シングルは発売されなかったが、澤も参加しているMVは公開された。タイトルの“いい感じ”からインスピレーションを得て、銭湯で撮影。お揃いのパジャマを着た3人が和室で朝食をとる中、ヤマモトショウ(Gu)が、“あ、(新曲作ったのは)俺だ”と言う手前で、みこ(Vo)がしゃもじですくったご飯が、彼のお茶碗に上手い具合に入るなどすでにユーモア! 清掃道具を楽器に例え演奏するシーンでも、みこがマイク代わりに持っているものが似合ってかわいい。

■「ジェニーハイラプソディー」 (’19)/ジェニーハイ

メンバーの自己紹介を歌詞に入れた「ジェニーハイラプソディー」は笑わずにいられない作品。銭湯の番台にいる川谷絵音(Gu/プロデュース)のもとに訪れるのは、黄色い服を着た小藪千豊(Dr)、くっきー(Ba)、中嶋イッキュウ(Vo)、新垣 隆(Key)。新垣が風呂椅子に座りながら譜面を確認していると、誰かの掃除機が彼の譜面の一枚を吸い取ってしまう。そこからは新垣も他のメンバーと清掃仲間となり、銭湯を磨き上げることに。全員が湯に浸かり、無表情にダンスをする一方で、シャワーを使ってじゃれ合う場面はなんとも楽しそう。

■「Girl On Saxophone X」(’17) /東京スカパラダイスオーケストラ

2017年3月にリリースされたアルバム『Paradise Has NO BORDER』の収録曲で、MVは東京・大田区の銭湯で撮影。浴場に楽器を持ち込み、華麗なる演奏を繰り広げる光景は異様でもあるが、ドラムセットが湯舟にぴったりハマっていたり、背景絵をバックにするとメインステージっぽく見えたりと、新たな発見があるのも面白い。途中、真っ赤なボディスーツに身を包んだセクシーな女性がダンスを披露するさまは、まさに彼らの演奏が踊りたくなるほどのものだとアピールしているよう。銭湯で演奏する音の余韻が気になるところだ。

■「テルマエ・ロマン」(’13) /チャットモンチー

フジテレビ系・ノイタミナ枠で放送されたアニメ『テルマエ・ロマエ』の主題歌として、チャットモンチーが書き下ろした曲「テルマエ・ロマン」。古代ローマからタイムスリップしてきたローマ人が銭湯を訪れ、湯に浸っているところで、偶然にも以前戦った同士と浴場で出くわしてしまうというストーリーだ。昔ながらの脱衣所、使いかけの石鹸、ケロリンの洗面器にお風呂上がりの牛乳まで、思わずため息が出てしまうくらいにじっくりと銭湯の魅力が映し出されるカットも観どころのひとつ。“結局は同じ湯船に浸かれば、敵も味方も関係ない!”と言わんばかりに、身も心も癒されて細かいことがどうでも良くなってしまう、銭湯の“ロマン”を感じられる。

TEXT:小町碧音

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