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【レポート】『ランティス祭り』DAY3(2):OLDCODEXが最終日の火蓋を切り、独自のアートロックを展開

音楽レーベル“ランティス”が設立20周年を記念し、6月21日(金)~23日(日)の3日間にわたり幕張メッセ 国際展示場 9~11ホールにて開催している『20th Anniversary Live ランティス祭り2019 A・R・I・G・A・T・O ANISONG』。その最終日が幕を開けた。

■■ OLDCODEX ■

5年振りのお祭りも、ついに最終日のメインステージが開幕。その火蓋を切って落としたのは今年、始動10周年を迎えるOLCDODEXだ。いきなり野太いアカペラを聴かせたTa_2は“『ランティス祭り』DAY3、祭りを楽しむ準備はできてるか?”と咆哮をあげて、シングル曲としては初のアニメOP主題歌となった「Rage on」(TVアニメ『Free!』OP主題歌)を1万5,000人に向けて投下。上手花道の突端へと進んで“おい、あげろ!”と煽れば、客席では狂おしいギターソロに合わせて真っ青のサイリウムが一面に振り上がり、色とりどりの巨大キャンバスに“OLDCODEX”の文字を白く描いたYORKE.も激しくシャウトする。

さらに「Heading to Over」(TVアニメ『Free!- Dive to the Future-』OP主題歌)では“拳に想いを乗せて声をあげてくれないか? その青い棒(サイリウム)を消せ!”と、なんとこの3日間で初めて客席のサイリウムを消灯させる。拳とジャンプの嵐を巻き起こす観客を前に、ヘヴィなラウドチューンに乗って下手へと花道を進むTa_2、その反対側でデスヴォイスを轟かすYORKE.という絵面は、まさしくロックフェスそのものだ。

そして、“俺たちのわがままを聞いてくれたから…”と、今度はオーディエンスそれぞれに好きな色を点灯させ、“前にしか道はない。みんな同じように前を向いて歩いていくしかないんだよ!”と贈ったのは「WALK」(TVアニメ『黒子のバスケ』ED主題歌)。赤、青、黄、緑、白、ピンク、そしてオレンジと、この3日間でも最高にカラフルな客席を作り出し、これもまたオーディエンスを巻き込んだ彼らの“アート”であることに気付かされる。

“LANTIS”の文字が紅く浮かび上がったキャンバスをバックに、ともにクラップし、声をあげ、ついにはTa_2が客席フロアーに下りてしまうほどの盛り上がりを見せた最終日の1stアクト。最後にYORKE.がキャンバスを下に置き、クライマックスへと駆け上がるバンド像をしっかりと見せる心遣いも嬉しく、あらゆる意味で視覚と聴覚を総動員する唯一無二の“アートロック”をしっかりと記憶に刻み込んでくれた。

text by 清水素子

セットリスト

1. Rage on

2. Heading to Over

3. WALK

■■ ライヴビューイング ■

また、チケットソールドアウトに伴って行なわれたライヴビューイングも大盛況! ライヴ前のそわそわとした雰囲気もさることながら、最終日となった『ランティス祭り』を出演アーティスト紹介のVTRからすでにテンションMAXで楽しんでいた。想いのままに雄叫びをあげ、時には会場を照らすペンライトを置いて拳で応える様子はメインステージと一体化しているかのようだ。MCで“ライヴビューイングの会場に行ってきた”と話すアーティストもいたので、この熱気はこっそり本人にも届いているかも!?

text by 千々和香苗

★レポートは『ランティス祭り2019』公式サイトでも公開中!

https://lantis.jp/20th/report.html

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