犬や猫をはじめ、かわいい動物のムービーがTwitterのタイムライン上に流れてくるとついつい見てしまう今日この頃。ああいうのって日々の喧騒をフッと和らげてくれるもので、何気にありがたかったりするわけですが、それと近い感じで癒し効果のありそうなかわいい楽曲を最近いくつか耳にしたので、今回は5曲セレクトしてみました。夏に向けて暑さが増してきた中、少しでも癒しになれば。
■「ノンノン・ソング」(’19) /カジヒデキ
まずは、6月5日にリリースされるカジヒデキのニューアルバム『GOTH ROMANCE』の収録曲でのんがデュエット参加したナンバー、その名も「ノンノン・ソング」から。一方的にアタックする男子と困った感じであしらう女子のやり取りを描いたチャーミングな歌詞、ポップでパンクなギターサウンドにキュンとくること必至で、カジヒデキがイラストを手がけたMVもかわいい! バックバンドはもはやお馴染みとなった堀江博久&おとぎ話で、最高のサポートぶりに惚れ惚れします。
■「MORE WE DO!」(’19) /ももいろクローバーZ
続いては、CHAIが楽曲提供したももいろクローバーZの新曲「MORE WE DO!」。これまでのイメージを覆すアバンギャルドなサウンドに最初こそギョッとさせられたけれど、《この景色にはすがるつもりないわ》と言い切る歌詞など、聴くほどに納得してしまう相性抜群のコラボでした。MVでのローポリゴン化したももクロを含め、もちろん“NEOかわいい”仕上がりになっています! 5月にリリースされたニューアルバム『MOMOIRO CLOVER Z』に収録。
■「きみがいいねくれたら」(’19) /きゃりーぱみゅぱみゅ
日本テレビ系で放送のドラマ『向かいのバズる家族』の主題歌として中田ヤスタカが書き下ろした、きゃりーぱみゅぱみゅの新曲。SNSの投稿に“いいね”をもらえた時の気持ちがメインになっているとはいえ、もちろんそれだけには収まらず、MVを観ればより伝わるように、シニカルさや切なさをポップの中にうまく織り交ぜてあるのがさすがです。やさぐれたきゃりーの姿にも注目! レトロな8ビット的音使いがまたかわいかったりしますよね。
■「カメラを止めろ!」(’19)/関取花
こちらはSNS文化を思いっきり皮肉ってみた曲。飲食店でいわゆる“映え”写真を撮ろうとする現代人がテーマなのに決して嫌味っぽくならず、コミカルかつ賑やかなムードがあって、なんなら聴いていてニヤけてしまうような楽しい曲にできるのが関取花の魅力ですよね。社会現象的ヒットとなった某映画を引用したであろうタイトルもお見事と言わざるを得ません。5月にリリースされたメジャーデビューミニアルバム『逆上がりの向こうがわ』に収録。
■「小さな恋のうた」(’19) /小さな恋のうたバンド
最後は、MONGOL800の同名代表曲をモチーフにした実写映画『小さな恋のうた』より、そのメインキャストの佐野勇斗(M!LK)、森永悠希、山田杏奈、眞栄田郷敦、鈴木仁からなる小さな恋のうたバンドをピックアップ。これまで男女問わずさまざまなアーティストにカバーされてきた「小さな恋のうた」ですが、“ちい恋バンド”バージョンは佐野の低いヴォーカルをはじめ、歌のハーモニーや原曲に比べてゆったり目のテンポなどがかわいくもあり、カッコ良くもある絶妙の仕上がりだと思います。
TEXT:田山雄士
田山雄士 プロフィール:フリーのライター。元『CDジャーナル』編集部所属。同誌の他、『okmusic UP’s』『ナタリー』『bounce』など、雑誌/WEBを中心にお仕事をしています。日本のロックバンド以外に、シンガーソングライターとか洋楽とか映画とかも好きです。
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