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SURFACE × 武部聡志、未来に進む意志にあふれたコラボライブを開催

2018年のデビュー20周年を機に再始動したSURFACEと音楽プロデューサー・武部聡志とのコラボライブ“Special Collaboration LIVE「SAIKAI II」”が5月25日、東京・昭和女子大学人見記念講堂で開催された。1stシングル「それじゃあバイバイ」(1998年)のプロデュースを武部が手がけるなど、メジャーデビュー前後から深い関りを持っている両者。この日のライブでは、SURAFCEと武部の“これまで”と“これから”をたっぷりと堪能できるステージが繰り広げられた。

SURFACEの椎名慶治(ボーカル)、永谷喬夫(ギター)と武部(ピアノ)がステージに登場、3人で一礼して、ライブはスタートした。1曲目はデビュー曲「それじゃあバイバイ」。武部のピアノ合わせて“自分らしく生きてますか?/気持ちイイことそこにあるますか?”と歌い上げると、会場からは大きな歓声と拍手が巻き起こる。さらにバンドの音が加わり、観客が一斉に立ち上げり、心地よい一体感が生まれる。続く「空っぽの気持ち」では、永谷、武部がソロ演奏を披露。オープニングから“SURFACE×武部聡志”の刺激的な化学反応を実感できるシーンが続いた。

椎名“『SAIKAI II』へようこそ! 永谷、どうですか?”

永谷“すごいですね。ありがとうございます!”

武部“再始動するタイミングで、また僕と一緒にやりたいと言ってくれて、それがこうやって実現して。こんなに嬉しいライブはないよ”

と言葉を交わす3人からも、この記念すべきライブに対する強い思いが伝わってきた。

“僕とSURFACEが作ってきた曲、SURFACEの代表曲、普段はお目に掛けないものも見せたいなと。僕の最新のプロデュース作が今日のライブだと思ってます”(武部)という言葉通り、この日のライブは過去・現在・未来を行き来する多彩な楽曲が披露された。ライブ中盤は3人のソロコーナー。まずは椎名がロックバラード「ヤワじゃないだろう」「それだけ」を熱唱。ダイナミックかつエモーショナルな歌声からは、シンガー・椎名慶治の魅力がはっきりと感じられた。続いては武部のソロ楽曲「僕らの音楽」のテーマ曲。ラテンとジャズが絡み合う美しいインスト曲で、原曲はアルトサックスが主旋律を担っているが、この日は武部のピアノがメイン。このアレンジによる演奏もきわめて貴重だった。そして永谷は、昨年リリースされた1stソロアルバム「Heartbeat」から「beat」と音源未収録曲「Rope」を披露。R&B、ソウルミュージックの香りが漂うアレンジ、大人の恋愛を描いた歌は、SURFACEとは一味違う、ソロアーティストとしての個性が滲み出ていた。

この日だけのスペシャルなステージはまだまだ続く。“やったことがないことをやりたかったんです。ふたりのデュエットをお送りします”(武部)という言葉に導かれたのは、椎名、永谷のデュエットによる「夏の終わりのハーモニー」(井上陽水&安全地帯)。ふたりが目を合わせて、ハーモニーを響かせるシーンは、今回のコラボライブの大きな見どころだった。椎名は“このデュオは今日で解散します(笑)”と言っていたが、ふたりのデュエットソングをもっと聴きたいと思わせてくれる“名演”だった。さらに7月24日リリースされるSURFACEの7thアルバム「ON」に収録「spilt milk」も初披露。武部がレコーディングに参加したこの曲は、洗練されたコード進行、抑制の効いたアンサンブル、切なくも美しいメロディがひとつになったミディアム・ナンバー。恋愛の終焉を詩情豊かに描いた歌詞を含めて、ニューアルバムへの期待がさらに高まる名曲だ。

「御褒美」からライブは終盤へ。「振り返らない君の涙を僕は忘れない」「さぁ」といった人気曲を次々と披露、オーディエンスも体を揺らし、手を叩き、声を出しながら、全身で楽しんでいる。

ここで椎名が改めて観客に語り掛ける。“音楽を捨てずに歩んできて、その先でまた永谷と出会って、武部さんと一緒にこうやってライブができて。長く続けることって、それだけですごい力があるなと。みなさんもいろんなことあるだろうけど、真っ直ぐ進んでほしい。そう思ってもらえるような奇跡の一夜を見せられたと思います”という言葉に導かれたのは、代表曲のひとつである「なにしてんの」。SURFACE、武部、バンドメンバー、観客がひとつになり、会場は大きな感動と興奮で包まれた。

アンコールも嬉しいサプライズがたっぷり。まずはこのライブのために新たに制作された「I CH I」(SRUFACE×武部聡志)。永谷の軽快なギターカッティング、軽やかな解放感に溢れた武部のピアノ・フレーズ、大らかな心地よさをたたえた椎名のボーカルがひとつになったこの楽曲は、両者の未来をしっかりと照らし出していた。さらに武部が“予定ではあと1曲なんだけど、このまま終わるのは寂しいね”と、1曲目の「それじゃあバイバイ」をもう一度披露。観客もオープニングのとき以上の盛り上がりを見せる。そして最後は「素直な虹」。クラシカルなピアノの旋律に導かれ、ドラマティックなメロディと“いつかまた君に会えるなら 素直に思い伝えるから”というフレーズが響き渡り、ライブはエンディングを迎えた。

ライブ中“また2年後くらいに(“SAIKAI”)をやろうか?”(武部)、“武部さんが65才のとき、3年後にやりましょうよ!”(椎名)という会話も。決して過去を振り返るのではなく、“これまでのキャリアを肯定しながら、未来に進む”という意思に溢れた本当に意義深いコラボライブだった。

撮影:石黒淳二/取材:森 朋之

【セットリスト】

1.それじゃあバイバイ

2.空っぽの気持ち

3.Tell me

4.ジレンマ

5.ヤワじゃないだろう(椎名慶治ソロ)

6.それだけ(椎名慶治ソロ)

7.僕らの音楽のテーマ(武部聡志ソロ)

8.beat(永谷喬夫ソロ)

9.Rope(永谷喬夫ソロ)

10.夏の終わりのハーモニー(カバー)

11.spilt milk(SURFACE 7thオリジナル・アルバム「ON」収録新曲)

12.御褒美

13.振り返らない君の涙を僕は忘れない

14.さぁ

15.なにしてんの

<ENCORE>

16.I CH I(SURFACE×武部聡志 新曲)

17.素直な虹

【ライブ情報】

『SURFACE LIVE TOUR 2019 「ON 〜two as one〜」』

7月27日(土) 東京・恵比寿LIQUIDROOM

8月10日(土) 千葉・柏PALOOZA ※女性限定ライブ

8月11日(日・祝) 東京・下北沢SHELTER ※男性限定ライブ

9月21日(土) 東京・中野サンプラザホール

◎チケット詳細ページ:http://bit.ly/2EG2HSE

◎チケット一般発売:6月29日(土)

【CD情報】

アルバム『ON』

2019年7月24日(水)発売

【初回生産限定】(CD+DVD)

MHCL-30610~11/¥4,000+税

※プレイパス封入

【初回仕様限定】(CD)

MHCL-30612/¥3,000+税

※プレイパス封入

<収録曲>

■CD

01.Is life beautiful?

02.NANANA

03.やってみようよ

04.死が二人を分かつまでは

05.spilt milk

06.また僕はうなずく

07.君を平穏から救い出せるのは

08.LIKE a CAT -transit mix-

09.切り拓けマイセルフ

10.傷痕

11.僕たちの声

■DVD ※初回生産限定のみ

・Is life beautiful? -Music Video-

・僕たちの声 -Music Video-

・インタビュー(約45分)

アルバム『ON』

2019年7月24日(水)発売

【初回生産限定】(CD+DVD)

MHCL-30610~11/¥4,000+税

※プレイパス封入

【初回仕様限定】(CD)

MHCL-30612/¥3,000+税

※プレイパス封入

<収録曲>

■CD

01.Is life beautiful?

02.NANANA

03.やってみようよ

04.死が二人を分かつまでは

05.spilt milk

06.また僕はうなずく

07.君を平穏から救い出せるのは

08.LIKE a CAT -transit mix-

09.切り拓けマイセルフ

10.傷痕

11.僕たちの声

■DVD ※初回生産限定のみ

・Is life beautiful? -Music Video-

・僕たちの声 -Music Video-

・インタビュー(約45分)

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