fox capture planが6月から7月にかけて初めての対バンツアー『PLANNING TOUR 2019』を開催。本ツアーでは、NEIGHBORS COMPLAIN、the band apart、toconoma、グッドラックヘイワ、フレンズを迎えて全国7カ所を回る。
DISK GARAGEが運営するライブ・エンタメWEBマガジン『DI:GA ONLINE』では、ツアー2本目の6月2日(日)F.A.D YOKOHAMA公演で共演するthe band apartの木暮栄一(Dr)との座談会を公開中。さらに今回は、ツアーファイナルの7月13日(土)東京キネマ倶楽部公演に出演のフレンズから、おかもとえみ(Vo)、ひろせひろせ(MC&Key)、長島涼平(Ba)との座談会が解禁となった。
フレンズ結成前、fox capture plan結成時からの付き合いで、かつて一緒に音を出していたメンバーもいるトークセッションは必見だ。
【DI:GA ONLINE】fox capture plan 初の2マンツアー開催記念!the band apart・木暮栄一、fcpによる座談会!
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──この2バンドの最初の接点は?
長島涼平(フレンズ/Ba):もともと、とあるバンドのサポートを一緒にやってたんです。
井上司(fox capture plan/Dr):そう、僕と涼平くんが。fox始まった頃に。
長島:完全にノンフィクションっていう大阪のバンドで、東京に来た時はベースが僕でドラムが司っちゃんっていう。もう死ぬ思いでした、プレッシャーがすごくて。「とにかくすごいドラマーが来るから。めちゃめちゃうまいから」って言われて。俺その時、人のサポートとかほぼやってなかったんで、ヤバいと思って。
井上:同じようなことを俺も言われてて。「the telephonesのベースが来るよ!」って。
長島:作戦だなそれ、今思うと(笑)。
──えみさんとひろせさんは?
おかもとえみ(フレンズ/Vo):私は、札幌のイベントで一緒になって、打ち上げでジンギスカンを食べた時が初めて。
ひろせひろせ(フレンズ/ MC,Key):そう、フレンズ初めての札幌。でもその前から、涼平さんが「司っちゃん、司っちゃん」って言うのをきいてて……「司っちゃん、司っちゃん」って言うのをきいてて。
長島:なんで2回言うの?(笑)。
ひろせ:ずっと涼平さん、「foxめちゃめちゃかっこいい」って言ってて。
長島:だからずっと一緒にやりたかったの。今日はいないんですけど、フレンズのドラムの(SEKIGUCHI)LOUIEは、その時にfoxを生で初めて観たんですよ。それで「涼平くん、ドラムの方を紹介してもらっていいですか?」って言うから紹介して。そのあと一時期、司っちゃんにドラムを習ってて。
井上:でも、そのイベントの時に紹介はしてもらったんですけど、特に連絡先交換みたいなのはなくて。僕の個人のホームページがあるんですけど、そこにLOUIEくんからメールが来ました。「フレンズというバンドをやっている者ですが──」って。
全員:はははは!
岸本亮(fox capture plan/Pf):それで、フレンズはやっぱり、メロディがめちゃめちゃいいっていうのが。女性ボーカルのバンドは沢山いるじゃないですか。その中でも、ソング・ライティングが僕の感性にすごく刺さるというか。「ベッドサイドミュージック」とか。
長島:ありがとうございます。曲はもうほぼ──(ひろせを指す)。
ひろせ:あの曲は、初めてえみそんとふたりで作った曲で。それを涼平さんに聴かせたら「このバンドをやろうよ!」って言ってくれて。「いやいや、冗談でしょ」とか言ってたんですけど、the telephonesの活動が止まるってなった時に、涼平さんと飲んでたら「前に聴かせてくれた音源ないの?」って。Soundcloudに上げてたやつを聴かせたら「これをやろうよ!」って、あの曲でフレンズは始まってるんで──。
岸本・カワイ・井上:へえ!
ひろせ:だからすごいうれしいです。あの曲を作ってた時は、バンドをやろうと思ってなかったんで。
おかもと:うん。曲提供とかで使えたらいいかな、っていうぐらいで。
岸本:いい曲って、何回か聴いて「ああ、いい曲だな」って思う曲もあるんですけど、フレンズは一発で、第一印象ですごく心に届くみたいな。それが好きなんですよね。
ひろせ:でもそれ、俺、foxを聴いていてもめちゃあって。Spotifyに、foxの1月のライブのセットリストのプレイリストがあって、今日もそれを聴きながら来たんですけど。曲が始まってから「最高!」ってなるまでのスピード、めっちゃ速いなと思って。それ、歌があるバンドは歌で説得力を持たせるんですけど、それを演奏だったり、メロディだったり、音色だったりで持って行くのが……しかもあのセットリストだと、それが10曲以上あって。全部の曲がいいってめちゃめちゃすげえなって思いながら、新宿三丁目の駅で下りました。
全員:(笑)。
──フレンズもそれ重視ですよね。15秒以内につかむにはどうしたらいいか、みたいな。
ひろせ:そうですね。初速、メロディが「あ、きたっ!」みたいなラインが、曲が始まってからどれぐらいで来るのか、とか、昔よく考えてたんですけど。単純にポップスの曲ってメロディとか、リズムとか、音色とか、全部がかっこいい。全部が主役になるように、曲を作ってる感じがするんですよね。「はいここベース聴いてね」「はいここドラムのフレーズすごいでしょ」みたいな。そのバランスがすごい気がしました、foxは。
おかもと:質問していいですか?
岸本:はい、どうぞ。
おかもと:テーマとかってどうしてるんですか? foxの曲を聴いていて、「ああ、このタイトル、納得」って思うんですけど、それってテーマがあって曲名を決めてから作るのか、できあがった曲にタイトルを付けてるのか。
カワイヒデヒロ(fox capture plan/Double Ba):ああ、後者ですね。
岸本:たまにありますけども、イメージ先行で作ることも。
カワイ:でも普段は、楽譜に仮の曲名で、すごい雑に「8ビート」って書いてあったりとか(笑)。
井上:あの、僕も聞きたかったんですけど、フレンズのワンマンって毎回、ステージの演出とか、装飾とか、すごい練ってるじゃないですか。ああいうのって誰かが中心になって考えてるんですか?
長島:100パーえみそん。
おかもと:私は、なんか、言葉で表現するのがあんまり上手じゃないんですけど。脳内で浮かんで出来事を絵に描いて、みんなに伝えて──。
井上:確かに、ステージに絵がいっぱいありましたよね。
おかもと:特にNHKホールの時とかは、一緒にやりたい装飾の人がいて、その人のイメージと自分のイメージをすり合わせて、お願いしたりとか。演出に関しては、みんなが観てて楽しい、テーマパークに来たみたいな感じにしたくて。
ひろせ:初めてリキッドルームでワンマン・ライブした時、俺たちで作りました、絵の書割。スタジオにブルーシートを敷いて──。
長島:お立ち台も自分たちで作ったりして。
井上:涼平くん、そういうの好きそう。the telephonesのツアーの時も──。
長島:ああ、自分で作ってた。フレンズは、ほかのメンバーもそういうのを一緒にやってくれるから楽しくて。「じゃあおまえその係ね」ってやられたら、たぶん俺めちゃめちゃ文句言いながらやると思うんだけど。
岸本:みんなでやる楽しさみたいな。
ひろせ:一回インストア・ライブの時、最後の曲だけ当て振りで写真撮影コーナーにしようってなって、ダンボールでギターとか作って。最後にそのギター、お客さんにあげたんですよ。この間、メルカリで売られてました。
全員:はははは!
長島:俺が作ったギターが。
──今度の共演で楽しみにしていることは?
長島:foxのライブって……人間性をなんとなく知ってるからっていうのもあるんですけど、ステージ上の3人のバランスとか、俺めちゃめちゃ好きで。岸本さんがずっと天然いじられをしていて、カワイさんがずっとつっこんでて、司ちゃんがずっと笑ってるみたいな。その構図が俺すっごい好きで、いいなと思って。あと、ソロ回しをするじゃないですか。あれを観た時──もともと友達だけど、ドラム・ソロでワーッて叩いて、最後にバン!ってやって立ち上がったんですよ。なんか泣きそうになっちゃって、俺。
岸本・カワイ・井上:(笑)。
長島:エモすぎて。ジャズのよさとかって、俺はたぶん口で説明されてもわかんないんですけど、あのエモさはわかる、だからもう一回体感したいなと思って。同じ日にステージに立った状態で、めちゃめちゃテンション上がるあの感じを体験したいなと思ってます。
おかもと:私たちゲストだから、出番が最初なのがうれしくて。飲みながら観れるっていう。
岸本:いいなあ(笑)。
ひろせ:あと東京キネマ倶楽部、めちゃめちゃ好きなハコで。俺らもツアー・ファイナルでやったことあって、その時も2マンだったんですけど。俺ら、このハコに似合ってるなと思ったんだけど、待てと。fox、似合いすぎると。
長島:確かに。めちゃめちゃ似合うと思う。
岸本:当日何か一緒にできたらいいですね。
長島:あ、ほんとに? じゃあこのふたり(おかもと&ひろせ)、お願いします。
岸本:うん。
長島:fox、よくカバーやるじゃないですか? Björkの「Hyperballad」とか、あれが俺めちゃめちゃ好きで!
井上:ああ、最初のCD渡した時から、それ、言ってくれてた。
長島:なんて言うんだろう、いい意味で、ドヤ感がなくて。ずっと聴いちゃう。俺、本家より聴いてますもん、だって。
岸本:そういえばこないだ打ち合わせで言ってたのは「ドリカム歌ってほしいな」って。「MISIAもいいな」とか、勝手なことを。
おかもと:あ、MISIAはフレンズの出会いのきっかけです。
ひろせ:えみそんがカラオケで、MISIAの「Everything」を歌ったのを聴いて。「この人の歌う曲を作りたい」と思って「ベッドサイドミュージック」を書いたんです。
岸本:あ、ほんと? そういえば最近、ブラックビスケッツの「タイミング」をカバーしてるんですよね?
長島:そうそう。最初はフェスとか出た時のサウンドチェック用にやってたんですけど、本番でやるようになって。
ひろせ:今度天野(ひろゆき)さんと一緒にやるんです。
岸本:マジで!?
長島:逆にそこで出てもらうのはあり?
岸本:いいけど、俺ら何やればいいの?
カワイ:完コピで踊るとか?
長島:そうそう、だって普段絶対やらないでしょ? foxの3人がやらないことをやらせたい。
岸本:いや、俺はいいよ? 俺はやるけど、このふたりはどうか──。
井上:いや、ひとりだけ出すっていうのもおもしろいかも(笑)。
撮影:東 美樹/取材:兵庫慎司
【ライブ情報】
『PLANNING TOUR 2019』
6月01日(土) 大阪・GABU
w)NEIGHBORS COMPLAIN
6月02日(日) 神奈川・F.A.D YOKOHAMA
w)the band apart
■チケット詳細ページ:http://bit.ly/2JtSSKL
6月08日(土) 宮城・仙台HOOK
w)toconoma
6月09日(日) 埼玉・ライブハウス北浦和KYARA ※SOLD OUT
w)toconoma
6月28日(金) 広島・CLUB QUATTRO
w)グッドラックヘイワ
6月30日(日) 福岡・voodoo lounge
w)グッドラックヘイワ
7月13日(土) 東京・東京キネマ倶楽部
w)フレンズ
■チケット詳細ページ:http://bit.ly/30bwwDR
<チケット>
スタンディング¥4,000(税込)
※入場時ドリンク代別途必要
※未就学児入場無料。ただし、チケットをお持ちの保護者1名につき1名まで。
◎学生証ご持参の学生の方に限り、公演当日のご入場の際に、学生証の提示で¥500キャッシュバック致します。
小学生・中学生に限り、ご年齢を証明できる公的身分証明書でも構いません。
学生証をお持ちでない、もしくはお忘れの学生の方 及び 公的身分証明書もお持ちでない小学生・中学生の方には、キャッシュバックはございません。
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