日本から近く、観光スポットも多いことから、旅行先として人気がある台湾。実は、MVの撮影場所としても人気のある場所だということはご存知でしたか? 今回は台湾で撮影をした作品を5選ピックアップしてみました。日本では再現できない、台湾ならではの雰囲気のある作品に浸ってみては?
■「高嶺の花子さん」(’13) /back number
“高嶺の花”の女性に対する男性の片想いを描写したナンバー。サビの《会いたいんだ 今すぐその角から 飛び出してきてくれないか》でMVの主人公の小谷実由が本当に角から飛び出してくるシーンや、彼女が紙人形になるシーンは、“所詮、この恋は叶うはずがない”と考えている主人公の男性の妄想なのだろうか…。また、彼女が台湾の市場を駆け抜けるシーンは、彼女が簡単には手に入らないことの象徴かもしれない。
■「Pretender」(’19) /Official髭男dism
5月17日公開の映画『コンフィデンスマンJP』の主題歌に起用された「Pretender」の物語に出てくる男性は、ひとりの女性に密かに想いを寄せているのだが、“好き”という言葉すら言えない。だからこそ、《たったひとつ確かなことがあるとするのならば 「君は綺麗だ」》と遠回しな愛情表現には、胸が痛くなる。台湾らしい彩りのハイカラなネオンに、メンバーの切ない表情が重なることで、より一層色っぽく、そしてロマンが増幅される奥行きのある作品だ。
■「来了」(’18)/GANG PARADE
9人体制初となるシングル「GANG 2」収録のカップリング曲「来了」(読み:ライラ)のMVは、初の海外ロケを敢行。“中華風”をコンセプトにした楽曲ということで、荘厳なサウンドが台湾に違和感なく馴染んでいる。メンバーはお揃いのビビットピンクのカンフースーツに身を包んでおり、自由広場門などでのダンスシーンのみならず、台湾の街を練り歩いたり夜のオープンバスに乗ったりと、いろいろな台湾の雰囲気を味わえる。
■「FACES PLACES」(’97)/globe
globeのプロデューサー・小室哲哉の人生の節目となった年号を歌う歌詞も話題になった楽曲。MVにはレコーディングやリハーサルに加え、台湾でのプロモーション活動の映像も。その移動の際には大勢のファンが彼らのもとに駆け付けるシーンなど、日本のみならず海外でも脚光を浴びていた彼らの人気ぶりがうかがえる。2016年にデビュー20周年企画『globe MUSIC VIDEOドラマプロジェクト-小室哲哉が描いた歌詞の世界-』の第三弾として公開されたモデル・新川優愛が出演する同曲のMVも切り離せない。
■「天道虫」(’18) /THE YELLOW MONKEY
2016年に15年振りに復活したTHE YELLOW MONKEYが、2018年に発表した「天道虫」。MVは雑多な台湾の市場を舞台としていて、麻雀で勝負する台湾の16名のキャストと、演奏するメンバーから、勝負に挑む姿とはこれだ!といわんばかりの熱量が伝わってくる、情に訴える仕上がりだ。彼らの情熱や色気にぴったりなネオンは、もはや彼らのロックンロール精神を浮き彫りさせるよう。
TEXT:小町碧音
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