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対バン&ワンマンの2DAYSで『オニオンロック』が復活! 主催のHOTSQUALLにインタビュー

――“Spring Trilogy”と名付けた、3カ月連続TOWER RECORDS限定シングルを3月からリリース真っ最中のHOTSQUALL。結成20周年を迎えてなお、これだけの前向きで勢いのあるサウンドを鳴らせるのは本当に美しいと思いましたし、歌や演奏の説得力もすごくありました!

アカマトシノリ(Vo&Ba):ありがとうございます。そう言ってもらえるとすごく嬉しいです。

――3枚とも全然違った表情を見せてくれますが、僕は5月8日にリリースされる3枚目の「May Over」に収録された「Not Over」がすごく好きで。過去や現在もしっかり受け止めた上での希望、等身大のHOTSQUALLが鳴らせているのが素晴らしいし、燃えて泣ける曲になったと思います。

チフネシンゴ(Gu&Vo):そういうのが伝わるとすごく嬉しいです。最初は3部作にするつもりはなくて、まさに現在の自分たちを切り取りたいと思っていたんですが、みんなで話し合ってる中で“3カ月連続3部作”というアイデアが出てきて。どれも春を感じられるし、歌詞にも一貫性があるし、存在感のある3枚になったと思います。

ドウメンヨウヘイ(Dr&Cho):僕は疾走感のある曲が好きなんですが、昔の疾走感と、この3部作で出せた疾走感はまた違って。それをみんなで鳴らせている実感や、個人的にも成長できている実感があるので、そこを詰め込めたのがすごく良かったです。

アカマ:今回のテーマが“俺たちのナマを出そう”ということだったんです。歌詞も演奏も作り物ではなくてありのままをぶつけたのですごくナチュラルにできたし、歌詞を噛み締めて気持ち良く歌えたし、すごく満足できる作品になりました。

――やはり、長く続けてきたからこその自信が裏付けとしてあるんですね。

アカマ:ライヴでずっと歌ってきてる曲も、感覚が変わってきたところがあって。カッコ良くというのは大前提にあるんですけど、伝えるってことに重きを置いて余計なものは排除して、“これだよね!”って確信がある中でぶっ刺しに行けている気はします。

――2015年に『ONION ROCK FESTIVAL』を主催として立ち上げたことで、表現の部分での変化はありました?

チフネ:『ONION ROCK FESTIVAL』をやっていることに自信や誇りがあるので、根っこの部分では変化があったんじゃないですかね。それによって曲やライヴのアプローチが大きく変わったわけではないですけど、背骨には絶対あるから、地に足を付けて自信を持ってやれるようになったと思います。『ONION ROCK FESTIVAL』がなかったら、今頃バンドもなかったかもしれないし。

アカマ:“この曲を『ONION ROCK FESTIVAL』で鳴らすなら…”というのは考えるようになりましたね。今までずっとライヴハウスで鳴らしてきたけど、自分たちが夢見たあの景色が『ONION ROCK FESTIVAL』をやったことで頭に浮かべられるようになってからは、曲やライヴもちょっとずつ変わってきてるんじゃないですかね? 裸になっちゃうんですよね、あのステージでライヴをやると。一番カッコ付けたいんだけど嘘がつけないから、直球で曝け出すしかないというか。

――なるほど。目標とする場所であり、回帰する場所でもあるんですね。そして、今年も5月18日と19日に『ONION ROCK FESTIVAL 2019』が開催されます。開催を目前に控えた、現在の心境はいかがですか?

アカマ:今年は2日目にワンマンもあるから、“思いっ切りやってやろう!”って気持ちが強いですね。

チフネ:2日目のワンマンもですけど、フェス形式の1日目は出演するバンドたちに素晴らしいステージを用意して、いいライヴをしてもらうためにも頑張らなきゃいけないうえに、俺たちがトリを飾らなきゃいけないというプレッシャーもあるし(笑)。でも、プレッシャーがなければ、つまんないですからね。

――実際にフェスをやってみて分かったことはありました?

チフネ:普段はライヴハウスでライヴをしているので、野外でやることで普段は来られない家族連れやしばらくライヴに来られてなかった人が来てくれるのが嬉しくて。1年に1回くらい、こういうお祭りがあるのっていいなというのは、やってみて思ったことですね。

アカマ:ライヴハウスという場所も大好きなんですけど、野外だからこそ伝わることがあるっていう感触も、『ONION ROCK FESTIVAL』で分かったことでした。俺たちが蓄えてきたパワーを持って帰ってくれている気がしたし、ジャンルとか関係なく、雰囲気と感情で全てを越えていける瞬間があって。俺たちの意志で始めた場所で、そういう空間が作れているのを見ると“やって良かった!”と本当に思います。

チフネ:ライヴハウスでも最高の瞬間が刻まれてると思うんですけど、『ONION ROCK FESTIVAL』だけで感じることのできる気持ちっていうのは俺らにとって特別だし、かけがえのないものなんです。

アカマ:去年は会場の都合で開催できなかった分、あの場所に帰りたいという気持ちが高まっていて、あのステージに立って“帰ってきたぞ!”って言った瞬間に鳥肌が立つだろうし。開催が本当に楽しみです。

“俺たちの夢”が“みんなの夢”になった

『ONION ROCK FESTIVAL』でのワンマン

――お馴染みのラインナップに加え、初出場のバンドもいる今年の出演バンドについてもご紹介いただきたいのですが。

チフネ:まず、OVER ARM THROWは同期みたいな感覚があって。だから、『ONION ROCK FESTIVAL』の復活には絶対いてほしいと思ってお誘いしました。最近、出たいと言ってくれるバンドが多くてありがたいんですけど、ワンステージだし、時間の制限もあるので、何バンドも出せないんですよね。今年はバンド結成20周年かつ2年振りの開催ってことで、俺らや『ONION ROCK FESTIVAL』をよく知ってくれてるバンドを呼びたいと思ってラインナップを考えたんです。でもそればかりじゃなくて、初めて出てくれるバンドもいてほしいというところでお誘いしたのがlocofrankでした。

――locofrankはふたつ返事でオーケーしてくれた?

チフネ:はい。機会があったら出たいと以前から言ってくれていて、満を持しての初出場です。彼らがどこまですごいステージを見せてくれるのか、楽しみです。PANは最初に出てもらった時の、『ONION ROCK FESTIVAL』の空にパンが舞ってる風景がすごく印象的で。

アカマ:また似合うんだよね、『ONION ROCK FESTIVAL』にはPANが(笑)。

チフネ:あとGOOD4NOTHINGもこの間メンバーの脱退があったり、大変だったと思うんですけど、初年度でもドンと盛り上げてくれていたので“今年は絶対にいてほしい”と言ったら、“半端ないライヴやるから!”と言ってくれて嬉しかったです。あとRADIOTSは、どうしても先輩バンドに見届けてほしくてお誘いしました。メンバーのYOSHIYAさんは出演がなかった年も遊びに来てくれて、“このフェスはヤベェな”と言ってくれていたんですよ。きっと強い思い入れを持ってライヴをやってくれると思うし、そういうラインナップが揃ったから、きっと今年の『ONION ROCK FESTIVAL』はヤバいことになると確信してます。

――そして2日目はバンド結成20周年を記念した、ワンマンを予定しています。

アカマ:お客さんの応援があっての20周年なので感謝の気持ちを表したくて、ワンマンは今までの『ONION ROCK FESTIVAL』のラバーバンドを持って来てくれたら無料で入れる企画を考えました。

チフネ:実は3~4年前から企画が出ていたんです。去年開催できなかったので、“またたくさんバンドを呼びたい”って気持ちになってきて。そこで何度かハードミーティングをした時に“今しかできないことをやろう”とか“みんなで見た夢の舞台を実現しよう”と言われたことに背中を押されたんです。

アカマ:信頼しているスタッフたちが“あの会場でHOTSQUALLのワンマンをやりたい”と言ってくれて、“これって俺たちだけが見てる夢じゃなくて、みんなが俺たちに見てくれている夢なんだ”と思ったら、“最高じゃん!”って感じて。

ドウメン:今は初めての挑戦を絶対に成功させようという気持ちになってます。

――いい話です! 自分たちの夢がみんなの夢になってるわけですからね。どんなステージになるのか、ビジョンは見えてますか?

チフネ:毎日想像しているんですけど、これまでのHOTSQUALLを振り返りつつ、前に進むために今回の新曲もやりたいと思ってます。あと想像の中では晴れているイメージしか浮かんでないんで、きっと晴れて最高のステージになると思ってます。楽しみにしていてください!

取材:フジジュン

【ライブ情報】

■『ONION ROCK FESTIVAL 2019 -CHIBA DE CARNIVAL-』

5月18日(土) 千葉・稲毛海岸 野外音楽堂 ※雨天決行 / 荒天中止

<出演>

HOTSQUALL、OVER ARM THROW、PAN、GOOD4NOTHING、locofrank、RADIOTS ※順不同

■『ONION ROCK FESTIVAL 2019 -HOTSQUALL 20th Anniversary SPECIAL ONE-MAN SHOW-』

5月19日(日) 千葉・稲毛海岸 野外音楽堂 ※雨天決行 / 荒天中止

<入場方法>

・HOTSQUALLのライブ会場で入場ラバーバンドをご購入、または、各プレイガイドで入場ラバーバンド引換券を購入で入場可能

※小学生未満の方はラバーバンドなしで入場可能(要保護者同伴)

・5月19日の「HOTSQUALL SPECIAL ONE MAN SHOW」は過去の入場ラバーバンドでの入場も可能!

<ACCESS>

東京都心から約1時間!

(JR稲毛海岸駅より徒歩18分 / JR稲毛海岸駅およびJR稲毛駅より路線バス)

◎『ONION ROCK FESTIVAL』特設サイト

http://www.onionrockfes-chiba.com/

◎HOTSQUALL オフィシャルHP

http://www.hotsquall.com/

■『Get Up Rock Soldiers Tour 2019』

6月21日(金) 東京・下北沢SHELTER

w)FOUR GET ME A NOTS

6月29日(土) 愛知・名古屋ROCK’N’ROLL

w)BUZZ THE BEARS

7月04日(木) 大阪・十三FANDANGO

w)後日発表

【CD情報】

■シングル「March Story」

2019年3月13日発売

ONION-1009

¥540(税込)

■シングル「April Lover」

2019年4月10日発売

ONION-1010

¥540(税込)

■シングル「May Over」

2019年5月8日発売

ONION-1011

¥540(税込)

『Get Up Rock Soldiers Tour 2019』

6月21日(金) 東京・下北沢SHELTER

w)FOUR GET ME A NOTS

6月29日(土) 愛知・名古屋ROCK’N’ROLL

w)BUZZ THE BEARS

7月04日(木) 大阪・十三FANDANGO

w)後日発表

シングル「March Story」

2019年3月13日発売

ONION-1009

¥540(税込)

シングル「April Lover」

2019年4月10日発売

ONION-1010

¥540(税込)

シングル「May Over」

2019年5月8日発売

ONION-1011

¥540(税込)

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