SUPER★DRAGONが12月25日に発売するキャリア初となるオフィシャルカレンダーの先行発売記念イベントを、12月23日にアーバンドックららぽーと豊洲で行った。9人そろってのステージは久々ということもあり、会場のシーサイドデッキ・メインステージには雨にもかかわらず、なんと4000人のファンが集結。ボーカルを務める彪馬いわく「初のホールツアーにアドトラック、竹下通りのジャック、カレンダー、全員そろってのCM出演と、いろんな新しいことに挑戦した盛りだくさんの1年だった」という2018年のラストステージを、熱すぎる歓声と新年への期待のうちに締めくくった。
ライブに先立って行われた囲み会見では、まず洸希が「カレンダーは(クールに決めていることの多い)普段とは一味違うユルい感じで撮影していて、なにより貴重な“もぐもぐショット”は一番の見所です!」と力説。一方、最年少の楽は「ぜひ裏表紙に注目してほしい。メンバーが背の順に並んでいるんですけど、最年長の玲於くんが一番前なんですよ! 僕は2番目です」と、心身ともに成長著しいローティーンの勢いを示した。また、彼と同学年の和哉からは「僕のオススメは枕元に飾ってもらうこと。好きなメンバーが載っている月を上にして枕の下に入れて寝ると、その人の夢が見れるんです」とマル秘情報が!? ジャンも「月ごとにいろんな俺らと出会えるんだから、ズバリ100点ですよ!」と自信満々で応えた。しかし、撮影のテーマが“共同生活”ということにちなみ、「共同生活したら一番頼りにならないのは誰?」と問われると、メンバー全員に「ジャン! ゴミを捨てないし、時間にルーズ」と即答されて、「ショックです……」と落胆。逆に、一番頼りになるメンバーは颯いわく玲於とのことで、「スパドラのお母さん的存在で料理もできるし、メンバーの面倒見もいいんです」とベタ褒めされた当人は、「急に褒められたら恥ずかしい!」と照れていた。
そんな和気藹々としたムードも、シーサイドデッキでのライブが始まると一転。まずはセンターに立った和哉の勇ましい掛け声を皮切りに、『スーパーカップMAX』にインスピレーションを得て“近付いたら火傷しそうなほど熱い男”をテーマに制作された最新曲「Untouchable MAX」でライブがスタートするや、4000人のオーディエンスから歓声が湧き上がる。テーマの通り熱いエナジーを爆発させるボーカルに、雨などものともしない豪快なフロアダンスや、間奏ではダンスリーダーの玲於を中心にマシンガンを連射するような振りも。一糸乱れぬソルジャーライクな動きで観る者の目を奪い、心を高揚させるハードなミクスチャーチューンから、雨の野外ステージとは思えぬ熱気が広がってゆく。ジャンのラップに洸希のビートボックスと、それぞれの“技”を活かした躍動感も心地よく、いつにも増してストリートな装いがワイルドさを引き立てていくが、それぞれダークカラーをベースに緑や赤を取り入れたスタイリングは実はクリスマスを意識してのこと。2018年のSUPER★DRAGONを締めくくるにふさわしい、“今日だけの”スペシャルな心遣いである。
続いてヘヴィなロック曲「Mada’ Mada’」ではオーディエンスからクラップが自然発生し、彪馬の突き抜けるような歌声に煽られて観客が一体となる様は何度観ても圧倒的。また、マイクを握る5人の多彩な声音を活かし、低音から高音へと三段階で上り詰めた最後に玲於がメンバーを発射台に飛ぶクライマックスなど、見所も十分だ。MCでも“鉄オタ”壮吾による恒例の電車アナウンスが、豊洲を走る有楽町線バージョンで披露され、マイペースに見える外見とキレキャラとのギャップを持つ颯は周囲の住宅地に配慮して「心の中でたくさん叫ばないと……つまみだすぞ」とクールにウィスパー。また、楽は髪を切っての初登場ということで小悪魔な笑顔を振りまいたりと、九人九様の個性も彼らの大きな魅力だ。
しかしキャラクターだけでなく、きっちりとパフォーマンスで魅せられることこそスパドラ最大の武器。毅&彪馬のボーカルと、ジャン、洸希、和哉のラップがメリハリある対比を聴かせる「City Noise」も、都会の海風を受けて披露するにはピッタリのトロピカルハウスで、アンニュイかつ涼やかな空気を醸してオーディエンスを魅了する。そして「2018年SUPER★DRAGON、最後の曲です! 悔いなく盛り上がっていこうぜ!」(毅)と投下されたのは「PAYAPAYA」。4つ打ちのダンスチューンに跳ね、サビでは手をひらめかせる特徴的なダンスを共に踊るファンに、メンバーも360度を見渡して全力で手を振って応える。ライブでは盛り上がり必至の鉄板曲にもかかわらず、これまで音源化されてこなかった本曲だが、来年2月27日にリリースされる2ndアルバム『2nd Emotion』に収録されることが遂に決定。リリース後は、さらに大きなうねりを巻き起こしてくれるだろう。
「2018年、皆さんと最高の時間を作ってこれました。2019年、SUPER★DRAGONもっともっと皆さんのことを引っ張っていけるように最高のパフォーマンスをするので、ついてきてください」
そんな毅の挨拶を最後に、口々に「メリークリスマス!」「良いお年を!」と手を振りながら去っていった9人。2019年は玲於いわく「喜怒哀楽を包み隠さずぶつけた」というアルバム『2nd Emotion』を引っ提げて、3 月21日のZepp Fukuokaから1万3 千人を動員する全国5大都市ワンマンツアーも決定しており、今年以上のブーストがかかることは間違いない。囲み会見では個人の野望も語られ、来年1月6日にスタートする菅田将暉主演の日本テレビ系新日曜ドラマ『3年A組-今から皆さんは、人質です-』に出演する毅は「例えばコンビニの店員さんとか、芸能界に入っていなかったらアルバイトでやりそうな職業を演じてみたい」と役者としての抱負も吐露。「ビートボックスの大会に出て自分の実力を試してみたい」と話した洸希、「サンライズ瀬戸/出雲に乗ってみたい。で、姫路始発の新幹線で新大阪まで戻って……」と先走る鉄オタトークを強制終了された壮吾と、濃いキャラクターがそのままグループのパフォーマンスにも活かされていることは彼らの強みでもある。まずは「僕たちの身体一つで誤魔化しの利かないパフォーマンスをしたい。ダンスや表現力を何段階も上げて、度肝を抜くステージをするつもりです」と玲於が宣言してくれたグループ史上最大規模となるツアーを、今から心待ちにしたい。
photo by 笹森健一
text by 清水素子
カレンダー『SUPER★DRAGON OFFICIAL CALENDAR 2019』
2018年12月25日(火) 発売
価格:¥1,852+税
サイズ・仕様:B5判・中綴じ、穴開き(壁掛け型)
ページ数:28ページ(表紙+1月〜12月+おまけオフショットページ)
(C) SDP
アルバム『2nd Emotion』
2019年2月27日(水)発売
『7th ONEMAN LIVE TOUR』
3月21日(木祝) 福岡・Zepp Fukuoka
3月22日(金) 大阪・Zepp Namba
3月29日(金) 愛知・Zepp Nagoya
3月31日(日) 宮城・仙台GIGS
4月03日(水) 東京・Zepp Tokyo (2部制)
■ツアー特設サイト
http://sp.super-dragon.jp/
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