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Absolute area、カバーも飛び出したMINT mate boxとの2マンイベント

平均年齢20歳、新進気鋭のロックバンドAbsolute areaと、キュートなサウンド&ビジュアルで絶賛勢力拡大中のMINT mate box。共にスリーピース編成、“青春”を感じさせる歌詞の世界観など共通点も多い2組が、12月14日に新代田FEVERにて初めての対バンを果たした。

先攻はAbsolute area。清涼感溢れるロックナンバー「少年」からスタートしたライヴは、 のっけから大盛況。山口諒也(Vo&Gt)の真っ直ぐに突き抜けるような歌声と、萩原知也(Ba)と高橋響(Dr)が奏でる痛快なビートが、新代田FEVERに爽やかな風を吹かせていく。

続いて、山口がアコースティックギターに持ち替え、新曲「遠くまで行く君に」を披露。さっきまでの勢いの良いパフォーマンスとは打って変わった、ちょっぴり切ない雰囲気のバラードに、オーディエンスは静かに耳を傾けていた。また演奏後には、この曲のMVが近々公開されることがアナウンスされ、会場からは大きな拍手が巻き起こった。

彼らの代表曲「ひと夏の君へ」でフロアを温めた後は、事前に行われた2組による対談や、SNSでも予告されていたMINT mate boxのカバー「漫画でもないような話」を投下。「ちょっと不安なんです!」と、緊張した面持ちを見せるメンバー3人だったが、なかなかないレアな一幕にアブソファン、またミントファンの反応も上々。今までのアブソにはない女の子目線の楽曲に、バンドの新たな一面も垣間見られた一曲となった。

後半戦に差し掛かると、アブソの曲の中でも一際ポップな「会社員」や、萩原と高橋のコーラスワークが光る新曲「パラレルストーリー」など、様々なアプローチの曲でフロアの高揚感を高めていく。そしてラストは、ライヴでも定番となったアンセム「ミライゾウ」。たくさんの手で埋め尽くされたフロアに向け、「いい景色です、ありがとう!」と感謝の言葉を述べ、この日のライヴを締め括った。

熱いバトンを受け取ったMINT mate boxも、負けじと好演。超絶キャッチーなギターリフが炸裂する「ミント」で幕開けすると、間髪入れずに「走れ」「メイクキュート」など、思わず笑みがこぼれてしまうようなキュートなポップソングを連投。底抜けに明るい笑顔で極太ベースを奏でるやすだちひろ(Ba)に、マイペースながらもバンドサウンドをしっかりと支えるKJ(Gt.)、そこに乗っかるmahocato(Vo&Gt)のひたすらキュートな歌声が、会場をハッピーな空気で満たしていく。

なお、この日はミントも Absolute areaの楽曲をカバー。「私たちは青春をテーマに楽曲を作ってるんだけど、失恋ソング歌ったことないなって思って」と前置きした後、「失恋歌」をエモーショナルに歌い上げた。本編ラスト&アンコールでは、「リサイクル」「シャッター」と、キラーチューンを二連発。大盛り上がりの中、イベントは終了した。

全体的に和やかなムードに包まれながらも、しっかりとそれぞれの正攻法を提示し合ったAbsolute areaとMINT mate box。2組のこれからの活動に期待したくなる、そんな一日だった。

Text by 渕井 実香

Photo by うつみさな

■Absolute area オフィシャルHP

https://absolutearea.themedia.jp/

■MINT mate box オフィシャルHP

http://mintmatebox.com/

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