早いもので気付けばもう12月。街は赤と緑とイルミネーションに彩られて、すっかりクリスマスムードです。ということで、12月19日(水)&20日(木)に東京ドームにて、1年8カ月振りとなる待望のライヴを開催するL’Arc~en~Cielの『L’Arc~en~Ciel LIVE 2018 L’ArChristmas』で聴きたい私的5曲をご紹介します! ライヴってCDで聴いてるだけとは違うし、年月を重ねてその曲に付随していくものもあるから、いかにも!な曲だけとは限らないものです。今年のラルクリで聴いた曲が来年のクリスマスにあなたが聴きたくなる曲かもしれない。
■「Hurry Xmas」(’07) /アルバム『KISS』より
まずはやっぱりこれからでしょう、「Hurry Xmas」。この曲は11枚目となるオリジナルアルバム『KISS』に収録されているのですが、11月21日のアルバム発売1週間前に先行でシングルカットされました。これまでにもそれらしき曲はあったものの、はっきりタイトルに“Xmas”と付けて“キャンドル”“プレゼント”“ツリー”“聖なる夜”と、歌詞もザ・クリスマス! 2007年~2010年にかけて4年連続でこの時期にジャケット違いで再発売されるなど、ラルクのクリスマスソングと言えば…というくらい定着してるんじゃないでしょうか。そう言えば、ちょうど同タイミングでクリスマス・コラボした「109MEN’S」の大型垂幕はショーゲキ的だったなぁ…(メンバー同士のKISS写真・きゃっ)。
■「I Wish」(’96) /アルバム『True』より
「Hurry Xmas」前からあったそれらしき曲です(笑)。はっきり分かるようなワードは使っていませんが(“真白な天使”とかそんな感じ)、実はこの曲の仮タイトルは「クリスマス」。ラルクは新曲にちょっと変わった仮タイトルを付けることがよくあるのですが(“バレンタインの憂鬱”→「風にきえないで」、“ホノルルの夕べ”→「HONEY」、etc..)クリスマスをイメージして作った曲だということがうかがえます。そして、「I Wish」と言えば、アルバムリリース後の12月19日、今はなき懐かしのライヴハウス・日清パワーステーションで行なわれた『True』完成披露ライヴ『Carnival of True Eve』で、サンタクロースの衣装に身を包んだhydeがこの曲のコーラス部分をファンと一緒に練習する場面が何より印象的でした! ちなみに、シングル「Hurry Xmas」のカップリングにはパートチェンジ(※)をした“P’UNK~EN~CIEL”として、パンクver.の「I Wish 2007」が収録されています!
(※Vo&Gu:TETSU P’UNK、Gu&Cho:HYDE P’UNK、Ba&Cho:YUKI P’UNK、Dr:KEN P’UNK)
■「Caress of Venus」(’96) /アルバム『True』より
もはやクリスマスだからとか今回は聴きたい!とかじゃなくても、すでにラルクのライヴには欠かせない盛り上がりMAX曲ですが、このアルバムを引っ提げてのツアー『Carnival of True』のステージセットが、“カーニバル”というだけあってとってもゴージャスでキラキラしていたんです。クリスマス前後が日程に含まれていたこともあり、そこで披露された「Caress of Venus」の華やかさは、さながらクリスマスパーティーで一斉にクラッカーやシャンパンの栓を鳴らしたような弾け感で、いつものライヴとはまた違ったハッピーな高揚感を味わえるんじゃないでしょうか。そうだな…1曲目があのピアノで始まったら、テンションやばいことになりそう(妄想中)。
■「White Feathers」(’94) /アルバム『Tierra』より
今回選んだ5曲の中で、ある意味一番クリスマスとはかけ離れたところにいる曲だと思います。「部屋のすみには足をつながれた鳥が必死に羽ばたく…」そんなこの曲のストーリーの世界感をモチーフにして、アルバム発売後にリリースされたイメージビデオ『Siesta~Film of Drems~』のhydeのパートでは、鳥かごや放たれた窓、たくさんの白い羽根が登場します。現在でも他の曲でライヴで羽根を降らすことがありますが、当時「White Feathers」の間奏部分で降り出す羽根は何とも言えず悲しげに幻想的で、美しいのに切ない気持ちになったものです。2006年に行なわれた『15th L’Anniversary Live』にて、リクエスト投票の3位を獲得して数年振りに演奏されて以来、12年振りにぜひ聴かせてほしい! そして、真っ白な羽根で24年後の世界をホワイト・クリスマスに染めてほしい!
■「あなた」(’98) /アルバム『HEART』より
仮タイトルは“milky way”(天の川)。となると季節が反転してしまうのですが(笑)、やっぱりこの曲は外せないですね。ライヴでの演奏率(特にラスト)も高いし、そもそもシングルカットもされていなのにこんなに人気のある曲はないんじゃないでしょうか。海外のライヴでもサビの合唱はどこの国もばっちりです(もちろん日本語で)。で、なぜこの曲がクリスマスなのかと言うと…1997年12月23日、「大きなあたたかいたまごから 僕たちはもう一度生まれた。」という一面広告が新聞に掲載され、行なわれた東京ドーム公演『1997 REINCARNATION』でメンバーがステージを降りたあと、切望した翌年からのスケジュールなどが、エンドロールのように映し出されるその後ろに静かに流れていたのが、まだ発売前の「あなた」でした。そして、その映像に映る降りしきる雪とこの曲の歌詞が合わさって、頭の中で勝手にクリスマスの思い出に変換されたまま今日に至ります(笑)。人それぞれ思い出やその時々の環境が違えば、連想するものも変わってきます。自分なりの“聴きたい5曲”を想像して、ワクワクしながら足を運んでみてほしいです!
TEXT:K子。
神奈川・湘南育ち。DIE IN CRIESで“音楽=音を楽しむ”ことを知り、好きな音楽の仕事がしたい!とOLをやめてオリコン株式会社に9年所属。どっぷりの反動で旅行業界に転職後、副業で旅・エンタメ関連のWEBで執筆するも、音楽への愛が止められず出戻り人に。愛情込めまくりのレビューやライヴレポを得意とし、ライヴシチュエーション(ライヴハウス、ホール、アリーナクラス、野外、フェス、海外)による魅え方の違いにやけに興味を示す、体感型邦楽ロック好き。
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