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マイケル・ジャクソン、「スリラー」ショート・フィルム公開35周年!作品にまつわる数々のファクトを紹介

秋の定番イベントとして日本でもすっかり定着したハロウィンだが、先日Spotifyが過去3年の“ハロウィンをテーマにしたプレイリスト”の中で「最も聴かれたハロウィンソング・ランキング」(世界/日本)を発表したが、世界、日本ともに、マイケル・ジャクソンの「スリラー」(1982年)が1位という結果となった。

同曲は2018年11月10日付ビルボードHot100で31位にランクインを果たし、1984年4月7日以降の再浮上において最高位のカムバックも成し遂げており、「スリラー」が今や世界中でハロウィンを象徴する1曲になっていることがうかがえる。「スリラー」がハロウィンのNo.1定番ソングになった背景には、世界一有名といっても過言ではないショート・フィルム(MV)の存在が欠かせないということに、もはや異論を唱える人はいないだろう。「スリラー」ショート・フィルムは、当時MVとしては異例の約14分に及ぶホラー映画風の作品で、特殊メイクでゾンビになったマイケルが墓場から蘇ったゾンビたちを従えてダンスをするという、画期的で刺激的な内容に世界中が度肝を抜かれた。この作品で、マイケルは全く新しい楽曲のパフォーマンス・スタイルを確立し、その先駆者としてポップカルチャー史において不動の地位を築いていく。

そんなマイケルのショート・フィルム「スリラー」は、1983年12月2日に世界で初めてMTVで放映され35周年を迎える。ちなみに日本では、『聖夜にスリラー』というキャッチコピーで展開された新聞の全面広告の前あおりをもって、ワールドプレミアから遅れること3週間の1983年12月24日のクリスマス・イブに、TV番組『ベストヒットUSA』にてフル尺で初公開された。当時はもちろんSNSも動画サイトもない時代だが、マイケルの先進性やほとばしる才気、比類なきスター性、作品のインパクトとクオリティは日本列島を一気に駆け抜け、いくつものバラエティー番組でパロディーになったり、全国至るところで老若男女がスリラー・ダンスを踊るなど、過去に例を見ない様な社会現象を巻き起こしたのだった。以下に、そんな「スリラー」ショート・フィルムにまつわる数々の“ファクト”を紹介しよう。

・YouTube公式動画の再生回数は7億2200万回以上

・初めてフィルムで撮影されたMV

・初めてMTVでワールド・プレミア放映されたMV

・初めて大スクリーンで公開されたMV

・初めて(そして唯一)アメリカ国立フィルム登録簿に登録され、アメリカ議会図書館でフィルムが永久保存されたMV

・初めてインターネットでダンスが爆発的に広まったMV

・初めてIMAX 3Dで上映されたMV

・世界最大規模のフラッシュモブとしてギネス認定(2009年8月、メキシコシティに13597人のファンが集まり、マイケルと同じ振付で踊った)

そんな“初めて”づくし、記録づくしの名作を、35周年のアニバーサリーを機にぜひ視聴してみてはどうだろう。

アルバム『スリラー」

発売中

SICP-31151/¥2,200+税

<収録曲>

1. スタート・サムシング

2. ベイビー・ビー・マイン

3. ガール・イズ・マイン(With ポール・マッカートニー)

4. スリラー

5. 今夜はビート・イット

6. ビリー・ジーン

7. ヒューマン・ネイチャー

8. P.Y.T. (Pretty Young Thing)

9. レディ・イン・マイ・ライフ

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