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LM.C、2018年全国ツアーファイナル公演で早くも2019年ツアー開催を発表

LM.C(エルエムシー)が8月8日にリリースした約2年ぶりのニューアルバム『FUTURE SENSATION』を引っさげての全国ツアー『IN FUTURE』が、10月6日(土)にTSUTAYA O-EASTにてツアーファイナルを迎えた。

今という瞬間にしか生きることが出来ない、という観点からいけば人生なるものは単に刹那の連続でしかないのだろう。だからこそ、人間は終わってしまった時間たちに対して過去という名を与え、不確定要素の多いやがて来たる時間については未来と名付けるようになった、…のかもしれない。  

さて。2018年夏、LM.Cが前作『VEDA』以来約2年ぶりに発表したアルバムのタイトルに冠せられていたのは、まさに未来を意味する『FUTURE SENSATION』という言葉であったわけだが。それと同時に、今作の付属ブックレットにおける最初の見開きページに記されていたのが、かの偉大なる芸術家・横尾忠則氏が寄せたという“未来とは過去に遡ることである”との含蓄ある言葉だったことも、受け手側からしてみればそれこそセンセーショナルであったことになるはず。 ちなみに、このたび横尾氏とLM.Cの縁を繋ぐことになったのは“過去作”の『VEDA』だったそうで、Aijiの知人である医師のもとを訪れた横尾氏が、そこにディスプレイしてあった『VEDA』のジャケットに目を留め、それだけに留まらず気に入って持ち帰るにまで至った、という出来事から『FUTURE SENSATION』を制作するのにあたり、アートワークを横尾氏に手掛けていただくというところにまで話が発展したのだという。つまり。このワンダフルなエピソードをひとつとってみても、LM.Cは現在進行形にて「不確定要素が多いからこそ、予想だにしなかった素晴らしい未来が訪れることもあるのだ」というその事実を、自ら体現してくれていることになりはしまいか。 故に、2018年8月から始まっていた『TOUR 2018 IN FUTURE』のファイナルを締めくくったTSUTAYA O-EASTでのLM.Cもまた、ここまでの意義深い過去と、あるがままの現在の姿、さらにはやがて始まろうとしている未来への予兆を、余すところなくステージ上でのパフォーマンスとして発揮してくれることになったのではないかと思う。

当然、この夜のライヴの軸となっていたのは『FUTURE SENSATION』に収録されている楽曲たちであり、特にフロントマン・mayaの発するメッセージリーディングが強い存在感を持っていた「In Future,New Sensation」から、今作のリードチューンとして機能している「ChainDreamers」にかけてのオープニング場面では、今LM.Cというアーティストが未来という概念に対しどのようなスタンスで対峙しているのか、ということが如実なほど表されていたのである。  なお、常日頃からLM.Cのライヴではmayaがその日その時の気分やノリで勝手に曲順を変えてしまう、という突発的サプライズがしばしば起こりうるのだが… “今日はツアーファイナルなんですが、LM.Cにとっては活動開始から12周年を迎えたばかりのワンマンライヴでもあります。そして、今さらだけど12年経って「曲を追加するならこれでメンバーに伝えてくれ」というマイクが新たに導入されました!(笑)”。いわゆるステージ内線のような役割を果たすそのマイクは、Aijiを筆頭とした演奏陣のモニター(イヤホン)と直結しているようで、この新システムの活躍により今回のライヴでは本来セットリストには組み込まれていなかった「We are LM.C ~The Anthem of Strong Pop~」や「OH MY JULIET.」、はたまた「MOGURA」がフレキシブルなかたちでここぞ、というタイミングに続々と投入されていくことに。いわば、ステージ上で描き出す未来を思いのまま操る体制を、LM.Cは今あらたに手に入れたということになりそうだ。

“12年かー。12年前って、皆は何してました?ファンの人たちによく言われるのは、「もっと早く出会ってたかった」ということなんですけど。その点、俺はずっとLM.Cのことは最初から全部観てるから。羨ましいでしょ?でも、嬉しいよね。これからも俺たちはいろんな人たちに出会って行くことになるんだろうし、そのたびに「もっと早く出会いたかった」って言われたい(笑)”。ポジティヴシンキングならぬハッピーシンキングのmayaは、ここまでの12年間ずっとある意味では変わらずに、歌詞を書く人間としても、それを伝え歌う人間としても、“悔いなく生き抜いてゆくこと”の真理について追求してきた人物であると言っていい。そんなmayaをバックアップするように、音の面ではAijiが先鋭的かつ多彩なアプローチを繰り広げてきた経緯もあり、たとえば今回のライヴ終盤で聴けた「Dystopia」ではLM.C的な逆説で未来についてのビジョンを示すことで、ここでも彼らは鮮烈に『FUTURE SENSATION』の世界と真意を音楽として見事に表現してみせたと言えよう。“LM.Cと出会ってくれて、本当にありがとう!!俺たちの旅はまだまだ続いて行くので、これからも宜しくお願いします!”そう。最後の最後には、LM.Cにとって始まりの曲である「☆Rock The LM.C☆」でこのツアーファイナルを打ち上げてみせた彼らだが、未来への旅はまだ終わったわけではない。今ツアーの成功という過去を礎にしたうえで、2019年春にもLM.Cは再び、『TOUR 2019 NEW SENSATION』へと向かうことになるのだ。光射す未来への道筋は、もうすぐそこまで見えて来ている。

無事ツアーを終えた彼らが、早くも2019年の全国ツアーを発表した。『LM.C TOUR 2019 NEW SENSATION』と題して、引き続き最新アルバム『FUTURE SENSATION』を引っさげた全国ツアーを2019年3月から開催する。今から各会場日程をチェックしておこう!

Text by 杉江由紀

■『LM.C TOUR 2019 NEW SENSATION』

3月14日(木) 渋谷WWW※FC限定

3月29日(金) 柏PALOOZA

3月30日(土) 新横浜NEW SIDE BEACH!!

4月04日(木) 福岡DRUM Be-1

4月06日(土) 徳島club GRINDHOUSE

4月07日(日) 滋賀B-FLAT

4月13日(土) HEAVEN’S ROCK 宇都宮

4月14日(日) HEAVEN’S ROCK さいたま新都心VJ-3

4月17日(水) 川崎Serbian Night

4月19日(金) 名古屋Electric Lady Land

4月20日(土) ESAKA MUSE

5月04日(土) 札幌KRAPS HALL

5月05日(日) 札幌KRAPS HALL

5月07日(火) 仙台MACANA

5月25日(土) 白金高輪SELENE b2

5月26日(日) 白金高輪SELENE b2

<チケット>

ファンクラブ先行:10月18日(木)

一般発売:2019年2月2日(土)

アルバム『FUTURE SENSATION』

発売中

【完全生産限定盤】(2CD+DVD+写真集)

VIZL-1411/¥13,500+税

※アナログLPサイズ豪華BOX仕様

【通常盤】(CD)

VICL-65033/¥3,000+税

<収録曲>

■Disc1 CD

01.In Future, New Sensation

02.ChainDreamers

03.Virtual Quest

04.Intersection

05.Hangover

06.Hollow Hotel

07.Door!

08.Nothing

09.Twinkle Star

10.Brainwashing

11.Dystopia

■Disc2 CD2 ※完全生産限定盤のみ

FUTURE SENSATION[Instrumental Tracks]

01.In Future, New Sensation -Instrumental-

02.ChainDreamers -Instrumental-

03.Virtual Quest -Instrumental-

04.Intersection -Instrumental-

05.Hangover -Instrumental-

06.Hollow Hotel -Instrumental-

07.Door! -Instrumental-

08.Nothing -Instrumental-

09.Twinkle Star -Instrumental-

10.Brainwashing -Instrumental-

11.Dystopia -Instrumental-

■DVD ※完全生産限定盤のみ

・[ChainDreamers] Music Video

・Maboroshi The Movie -Ver. Future-

■写真集 ※完全生産限定盤のみ

PICTURE SENSATION

◎通常盤/完全生産限定盤ともにプレイパス(R)対応>

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