「六本木心中」CD発売から25年(シングルレコードは1984年発売。来年で35周年!)を経て、アン・ルイスが初めて監修・選曲したベスト・アルバム&12組のアーティストによるカヴァー・コラボレート・アルバムが10月24日(水)に発売される。
DISC1は「グッド・バイ・マイ・ラブ」「恋のブギ・ウギ・トレイン」から「六本木心中」「あゝ無情」「WOMAN」など、彼女の代表曲を収録したベスト盤となっており、DISC2は12組のアーティストがカヴァー&コラボレートした楽曲をパッケージ! さらにアン・ルイス自身の英語カヴァー・バージョンも収録したスペシャル・アルバムとなっている。
今作のポイントはアン・ルイスのベスト盤(DISC1)とカヴァー集(DISC2)が対になっていること。アン・ルイスのオリジナル曲と各アーティストがカヴァーした曲の聞き比べが出来るように構成されている。特に楽曲提供者によるセルフ・カヴァーは、アン・ルイスとのコラボレーションになっている曲もあり、聴き所満載だ。
■【参加アーティスト コメント 】 (五十音順)
■吉川晃司
当時ディスコを経営していた友人からの依頼で作った店のテーマ曲に英語の歌詞が欲しく相談したところ、「Koji、これは男女のデュエットが良いね、一緒に歌ってあげようか」と有り難い一言で生まれた曲です。アンさんは私にとって永遠の歌姫であり、永遠の姐御です。
■柴山俊之(エレクトリックマッド)
アン ルイスから、詩の依頼が有った。
それは ロマンチック & バイオレンスをテーマにした詩が欲しいと云うリクエストだった。
彼女が求める景色と 俺が考えてた景色が 絶妙にリンクして 俺の創作意欲を昂らせ 2週間後には お洒落で過激で甘美な『薔薇の奇蹟』が誕生した。
■高橋ヨシロウ
アンさんは、歌謡曲とROCKの壁を取り除き、間違いなく日本のロック、J-POPに多大なる影響を与えたと人だと思います‼ 音楽面でもヴィジュアル面でもアンさんに影響を受けた人達がその後の音楽シーンをつくっていったのですから‼ 当時毎日のようにTVを賑わしていたトップアイドル達もみんなアンさんに憧れてました。「メロディアスでキャッチーなハードロックを…」というイメージで生まれた「Honey Dripper」。今回のアルバムに収録して頂けて感激です~!!
■竹内まりや
アンは、私が芸能界に入って一番最初にお友達になった人であると同時に、初めて楽曲提供をさせていただいた大切なシンガーです。フレンドリーで優しい人柄と、魅力的な歌声を持つ彼女。結婚すると聞いた時、お祝いも兼ねて「リンダ」という彼女のミドル・ネームをタイトルにした歌をプレゼントすることにしました。この曲のレコーディングが、結果的に私と達郎の結婚のきっかけとなったことを思うと、アンには感謝しかありません。今でも大好きなお友達です。Thanks a lot, Annie!
■Char
NAVY BLUEは私のデビューシングルです。
何故アンがこの曲を好んで唄っていたかはわかりませんが、
いつもリクエストされていました。
アンにとってNAVY BLUEってどんな “BLUE”だったんでしょうか?
■中崎英也
アンさんのレコーディングは海外が多かったので現場でお会いすることはあまり無かったのですが、楽曲制作の時にわざわざ僕の家に来てくれて二人で曲を書いたことを思い出します。その時にお好み焼きの材料を買ってきてくれて焼いて食べさせてくれたんです。アンさんは一見クールな女性に思われがちですが、なんて家庭的な人なんだろうと感動したことを覚えています。お好み焼きが美味しかったことも事もあり、2人でMiddle Of Edenという素敵な曲が生まれました。
■Marcy(西田昌史)
まだデビューして間もなく、アーティストの方への楽曲提供の経験もほとんど無い、
そんな拙い僕のメロディーにアンの歌声が重なった瞬間に輝く曲へと変わった事を強烈に覚えています。その歌声は、あの時の僕に歌の大切さとパワーの凄さを教えてくれました。本当に感謝してます。「天使よ故郷を見よ」は今でもライヴで歌わせて頂いています。
その度に時代を超え世代を超えた沢山の方々の人生に刻まれているアン・ルイスを強く感じます。またアンと歌えたら最高だね!
アルバム『アン・ルイス・グレイテスト・ヒッツ・ウィズ・カヴァーズ』
2018年10月24日(水)発売
VICL-65055~6/¥2,759+税
※監修・選曲:アン・ルイス / 2018年最新リマスタリング。
※解説:鈴木啓之(アーカイヴァー)
<収録曲>
1.六本木心中(Roppongi Suicide)- DISC1:アン・ルイス/DISC2:アン・ルイス(英語ver.)
作詞:湯川れい子/Eng,Lyrics:Annie
作曲:NOBODY(相沢行夫)/NOBODY(木原敏雄)
編曲:伊藤銀次
“歌謡ロック”のさらなる発展形が、84年から85年にかけての大ヒットしたナンバー「六本木心中」。作曲はアン・ルイスに多くの作品を提供したNOBODY。84年10月にリリースされた後、有線やカラオケで支持されてロング・ヒットに。DISC2はアン・ルイス本人によるセルフ・カヴァーの英語ヴァージョン。作詞も彼女自身によるもの。
2.HONEY DRIPPER – DISC1:アン・ルイス/DISC2:ACTION
作詞:柴山俊之
作曲:高橋ヨシロウ
編曲:佐藤準(DISC1)/ACTION(DISC2)
86年にリリースしたアルバム『遊女』1曲目に収録されたライブでも人気のロック・ナンバー。ヘビー・メタル・バンドACTIONの中心人物、高橋ヨシロウの作曲による作品。DISC2はACTIONによるカヴァーを収録。
3 .LUV-YA – DISC1:アン・ルイス/DISC2:アン・ルイス(英語ver.)
作詞:吉田美奈子/Eng,Lyrics:Annie-NOBODY
作曲:NOBODY(相沢行夫) /NOBODY(木原敏雄)
編曲:伊藤銀次
83年にリリースしたシングル。スクーターのCMソングとしてもお馴染みのナンバー。アン・ルイスに多くの作品を提供したNOBODYの作曲。作詞は吉田美奈子。
4.天使よ故郷を見よ – DISC1:アン・ルイス/DISC2:Marcy(西田昌史)
作詞:川村真澄
作曲:西田昌史
編曲:佐藤準(DISC1)/西田昌史(DISC2)
87年のシングル。宝飾メーカーのCMソングとして、お茶の間を賑わした。EARTHSHAKERのヴォーカリスト、Marcyこと西田昌史の作曲。DISC2のヴァージョンは、西田のカヴァーにアン・ルイスがコーラス参加している。
5.NAVY BLUE – DISC1:アン・ルイス/DISC2:Char
作詞:天野滋
作曲:Char
編曲:Char
ロック・ギタリスト、Charの76年のデビュー曲「Navy Blue」。アン・ルイスは、83年にリリースしたアルバム「HEAVY MOON」(プロデュース:Char)で取り上げている。もちろん演奏はChar。DISC2は、アン・ルイスが参加したCharのライヴ・アルバム『PSYCHE1988』からのトラック。
6.恋のブギ・ウギ・トレイン – DISC1:アン・ルイス/DISC2:山下達郎
作詞:吉田美奈子
作曲:山下達郎
編曲:山下達郎
吉田美奈子作詞、山下達郎作曲による79年の作品。同年8月に山下達郎プロデュースにて、リリースされたアルバム「PINK CAT」に続いて、発売されたシングル曲。同作は山下達郎や吉田美奈子がコーラスなどで参加。DISC2には89年にリリースされた山下達郎のライヴ・アルバム『JOY』から収録。
7.リンダ – DISC1:アン・ルイス/DISC2:竹内まりや
作詞:竹内まりや
作曲:竹内まりや
編曲:ブラッド・ショット/谷口陽一/山下達郎(DISC1)/山下達郎(DISC2)
竹内まりやがアン・ルイスに贈ったラブ・ソング「リンダ」は、80年に発売されたシングル。同作品では、竹内まりやと山下達郎がコーラスで参加している。DISC2は、81年リリースの竹内の5thアルバム『PORTRAIT』にてセルフ・カヴァーした作品を収録。
8.あゝ無情 – DISC1:アン・ルイス/DISC2:西寺実
作詞:湯川れい子
作曲:NOBODY(相沢行夫)
編曲:佐藤準(DISC1)/笹路正徳(DISC2)
「あゝ無情」は、86年に発売された「六本木心中」に続く”歌謡ロック”の代名詞ともいえる曲。DISC2は、EARTHSHAKERの西田昌史、SHOW-YAの寺田恵子、LOUDNESSの二井原実によるユニット“西寺実”によるカヴァーにて。ロック魂溢れる熱きリスペクトを聴かせてくれる。
9.薔薇の奇蹟 – DISC1:アン・ルイス/DISC2: Zi:LiE-YA
作詞:柴山俊之
作曲:大沢誉志幸
編曲:伊藤銀次(DISC1)/Zi:LiE-YA(DISC2)
「I Love Youより愛してる」の次のシングル。アン・ルイスと同じ事務所に所属していた大沢誉志幸の作曲。DISC2では伝説のロック・バンド、サンハウスのヴォーカリストにして作詞家でもある柴山俊之が率いるバンド、Zi:LiE-YAのカヴァーにて。
10.I Love Youより愛してる(Let Me Be) – DISC1:アン・ルイス/DISC2:アン・ルイス(英語ver.)
作詞:三浦百恵/Eng,Lyrics:Annie-NOBODY
作曲:NOBODY(相沢行夫) /NOBODY(木原敏雄)
編曲:西 慎嗣
83年の「LUV-YA」に続くシングル。「六本木心中」をはじめ、多くの作品をアン・ルイスに提供したNOBODYが作曲。作詞は、三浦(山口)百恵。
11.WOMAN – DISC1:アン・ルイス/DISC2:中崎英也
作詞:石川あゆ子
作曲:中崎英也
編曲:佐藤準(DISC1)/中崎英也(DISC2)
バラード名曲「WOMAN」は、89年のシングル。DISC2では、今井美樹、小柳ゆきらの女性アーティストへの楽曲提供も少なくない作曲家・中崎英也による2018年の新録ヴァージョンを収録。
12.夢で逢えたら(Dreams) – DISC1:アン・ルイス/DISC2:大滝詠一
作詞:大瀧詠一/Eng,Lyrics:Diane Silverthorn
作曲:大瀧詠一
編曲:前田憲男(DISC1)/多羅尾伴内/Str.山下達郎(DISC2)
大瀧詠一作のエヴァーグリーン「夢で逢えたら」。そもそもこの曲はアン・ルイスに向けて書かれた曲で、大瀧がはっぴいえんどでの活動を終えてCM音楽を頻繁に手がけていた頃、そのひとつである花王「ドレッサー」のCMモデルをアン・ルイスが務めていたのが縁となり、出来上がった曲。DISC2は2013年に大瀧が急逝した翌年、2014年に出されたアルバム『Best Always』から本人歌唱ヴァーョンを収録。
13 .グッド・バイ・マイ・ラブ – DISC1:アン・ルイス/DISC2:平尾昌晃
作詞:なかにし礼
作曲:平尾昌晃
編曲:竜崎孝路(DISC1)/溝淵新一郎(DISC2)
ラストは2017年に惜しくも世を去った大作曲家、平尾昌晃の作品。アン・ルイスの初期の代表曲。DISC2はアルバム『メロディー〜ベストオブ平尾昌晃〜』(2011年)より、平尾本人の歌唱ヴァージョンを収録。冒頭にアンのオリジナル・ヴァージョンからの語りの部分が再録されている。
<ボーナス・トラック>
DISC-1-14 「あゝ無情」(12インチ・ヴァージョン)アン・ルイス
作詞:湯川れい子
作曲:NOBODY(相沢行夫)/NOBODY(木原敏雄)
編曲:佐藤準
実はこちらがシングル・ヴァージョンの元になったアレンジで、当時のライヴでは同ヴァージョンが演奏されていたというから、ファンにとっては馴染み深いもの。
DISC-2-14 「ODEON 19860318」吉川晃司 withアン・ルイス
作詞:吉川晃司
作曲:後藤次利/吉川晃司
編曲:後藤次利
吉川晃司とアン・ルイスがコラボレーションした幻の曲。「六本木心中」や「あゝ無情」の詞のモデルになった吉川と当時同じ事務所の先輩だったアンとのコラボレーション。初出は2005年に出された吉川晃司のベスト『BEST BEST BEST 1984-1988』。
鈴木啓之=アーカイヴァー
◎収録アーティスト(五十音順)
ACTION(高橋ヨシロウ)、アン・ルイス、大滝詠一、吉川晃司、Zi:LiE-YA(柴山俊之)、竹内まりや、Char、中崎英也、西寺実(西田昌史、寺田恵子、二井原実)、平尾昌晃、Marcy(西田昌史)、山下達郎
◎配信情報
配信限定アルバム「アン・ルイス・グレイテスト・ヒッツ」を同時発売。収録曲はCD「アン・ルイス・グレイテスト・ヒッツ・ウィズ・カヴァーズ」からDISC1とDISC2の1,3,10とアン・ルイスの楽曲のみを収録した17曲収録のスペシャル・アルバム。iTunes Store、レコチョク他、各配信サイト また LINE MUSIC、Apple Music、AWAなど主要定額制音楽ストリーミングサービスにて10月24日より一斉配信開始。
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