8月3日、ソプラノ歌手の鶇真衣3曹を擁する陸上自衛隊中部方面音楽隊が、大阪市立大阪城音楽堂で行われた『たそがれコンサート』に出演した。
この『たそがれコンサート』は市立音楽堂が天王寺公園内にあった昭和25年にはじまり、昭和57年に現在の場所である大阪城公園内に移転して以来、毎年開催されている。 陸上自衛隊中部方面音楽隊は昭和39年よりこのコンサートに参加しており、今年で通算54回目の出演となる。
18時30分からスタートしたコンサートもクライマックスを迎えた頃、大トリの出演となる陸上自衛隊中部方面音楽隊42人が陸上自衛隊第3音楽隊21人と共にクリーム色の制服でステージ上にセッティングすると、 司会の水野潤子の「お待たせいたしました。陸上自衛隊中部方面音楽隊と第3音楽隊の合同演奏です。めったに見られない合同演奏です。指揮は中部方面音楽隊・隊長の柴田昌宜3等陸佐です」の紹介で柴田3佐が登場。会場全体が大きな拍手で柴田隊長を迎え入れた。
ステージは「行進曲『ワシントン・ポスト』」でスタート。 楽曲は129年前の作曲者スーザが作曲した頃の構成で演奏され、パーカッションの戸次慎治1士が同時に大太鼓も演奏。 観客席も熱気を帯びてくる。 続いて「沖縄の青い空を思い浮かべながらお聴きください」という司会の紹介の後、「コーラル・ブルー 沖縄民謡『谷茶前』の主題による交響的印象」が披露された。
続いては「先日、2004年に公開された『Mr.インクレディブル』の続編『インクレディブル・ファミリー』が公開されましたが、その公開日と同じ8月1日に第21代第3音楽隊隊長に着任されました八巻昌広2尉が指揮します」という紹介の後に八巻隊長が登場し、「Mr.インクレディブル」をパフォーマンス。さらに「続いてはauのCM曲です。この曲では三線が入ります」と「海の声」を紹介。 「エル・カミーノ・レアル」まで指揮を振っていた柴田隊長が那覇駐屯地の第15音楽隊の隊長在籍時に学んだ三線を披露。リードボーカルは通常パーカッションを務める菊川貴之2曹が務めた。
司会から「昨年は昇任の訓練のために参加できなかった歌姫です」と紹介され、 再度、柴田隊長の指揮のもと、supercellのカバー「君の知らない物語」を初披露。 初めて聴く楽曲に会場は割れんばかりの拍手や歓声でいっぱいとなった。
本編最後は「マンボNo.5」「テキーラ」「エル・マンボ」「エル・クンバンチェロ」と4曲続けての「マンボ・メドレー」。 音楽隊全員も曲調に合わせ、楽しいフリなどを盛り込み、ドラマティックなクライマックスを演出。
熱い勢いと大きな拍手の中、柴田隊長はステージを後にするが、会場はアンコールの拍手が鳴りやむことはなく、柴田隊長はステージに再登場。 初めてマイクを取り、「あらためまして『たそがれコンサート2018』、中部方面音楽隊と第3音楽隊の合同演奏、最後までお付き合いくださいまして、誠にありがとうございました。非常に暑い中、これほどたくさんの皆様にご来場いただき、心より嬉しく思います。今日は最後にCDに収められている楽曲を1曲。皆さんに聴いていただくのは初めてとなります。椎名林檎さんの「NIPPON」という曲を初披露します。非常に熱い曲ですので、皆さん、一緒に盛り上がってこの暑い大阪の夏を吹き飛ばしていきたいと思います。本日は本当にありがとうございました」と述べると、鶇3曹のボーカルで椎名林檎さんの「NIPPON」のカバーを初披露。フルートの奥津梨奈3曹、ホルンの上地るいこ2曹、チューバの東慧維3曹、パーカッションの菊川貴之が白い手袋で応援団風の振り付けでコーラスを熱唱した。吉澤昌記1曹のトランペットソロで熱くなっていた会場はさらにボルテージを上げ、吉澤1曹がそのままコーラスに加わり、コーラス5人で手拍子をたたくと会場も一緒になって手拍子。 大盛り上がりのうちに音楽隊と観客、会場全体が一つとなってフィナーレを迎えた。
【セットリスト】
1.行進曲「ワシントン・ポスト」
2.コーラル・ブルー 沖縄民謡「谷茶前」の主題による交響的印象
3.エル・カミーノ・レアル
4.Mr.インクレディブル
5.海の声(歌:菊川2曹、三線:柴田3佐)
6.君の知らない物語(歌:鶇3曹)
7.マンボ・メドレー
アンコール
1.NIPPON
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