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うだるような暑さが紛れるかも!? 2018年を彩るサマーチューン5選!

“平成最後の夏”ってめちゃめちゃ聞きますけど、そんなエモい響きも手伝ってなのか、ものすごく熱くて暑い2018年の夏。“人生変えちゃう夏かもね”ってこういうタイミングで言うと映えるんでしょうね。西田ひかるのこの夏曲は平成7年(1995年)リリース。23年前はもっと涼しかった気がしたり、なんにしても歴史を感じます。というわけで、少しでも暑さが紛れるように。2018年のサマーチューン5選です。

■「壮年JUMP」 (’18)/サザンオールスターズ

『週刊少年ジャンプ』が創刊50周年を迎えるのとほぼ同時期に届いた、メンバー全員還暦超えのサザンが放つ2018年のサマーチューン「壮年JUMP」。ご存知『三ツ矢サイダー2018CMソング』としてオンエア中で、清々しさと情熱をバランス良く兼ね備えた、シュワーっとさわやかな曲調に仕上がっています。この曲で歌われている“アイドル”が誰なのかを妄想しながら聴くのも楽しいですね。『海のYeah!!』(うみのイェー)の続編的プレミアムアルバム『海のOh, Yeah!!』(うみのオヤー)に収録。

■「Summer Gate」(’18)/佐藤千亜妃

きのこ帝国のフロントウーマン、佐藤千亜妃がソロデビュー。1st EP『SickSickSickSick』に収録の「Summer Gate」は暑い夏をメロウにしてくれるリラックスムードのアーバンなR&Bナンバーで、フットワークの軽いエレクトロサウンドとひんやりした歌声に浸るうちに自然と涼しくなってきませんか? MVで表現されているように、夏の夜の街にも合うはず。ソロのほうがバンドの時より大人っぽい感じしますね。共同プロデュースは砂原良徳。

■「ミライのテーマ」(’18)/山下達郎

絶賛上映中の細田守監督による最新アニメ映画『未来のミライ』の書き下ろしオープニングテーマ。前回タッグの『サマーウォーズ』の主題歌「僕らの夏の夢」しかり、山下達郎と細田守は爽快な夏、そして青が似合いますね。抑揚のある包容力たっぷりのやさしい歌声、子供たちへの温かい眼差しを感じる歌詞、暑さをふわっと清々しくしてくれるアレンジ。このしんどいご時世でも頑張る気持ちがしっかり沸いてくるあたり、名曲だなぁと思わざるを得ません!

■「CALL ME IN YOUR SUMMER」 (’18)/SHE IS SUMMER

元ふぇのたすのヴォーカリスト、MICOのソロプロジェクトがSHE IS SUMMER。「CALL ME IN YOUR SUMMER」はミニアルバム『hair salon』のリード曲で、作詞をMICO、作曲をTENDREとプロデューサーの片寄明人が手がけています。新しい彼女の表情とともに夏独特の刹那や衝動性が伝わってきて、なんともメロウな気分に。ちょっと前に『君の名前で僕を呼んで』っていう映画があったけど、あの美しさを彷彿させもするのです。うだる暑さも悪くないとか思えたりして。とろけますね。

■「夏至」(’18)/崎山蒼志

AbemaTV『日村がゆく』の“高校生フォークソングGP”出演がきっかけで注目を集めた、15歳の現役高校生シンガーソングライター。そんな崎山蒼志の初音源として配信リリースされた「夏至」は、今まさに青春を生きる彼ならではの感性で夏への追憶が歌われています。これが人生初レコーディング、弾き語りの一発録音と、全てが瑞々しい! 歌詞の世界観、声の揺らぎ、ギター奏法など、まずは聴いてみてください。《そうだ 思い出した あの夏に 取り残されて 何年たったか》。のちに“平成最後の夏の名曲”と語られるのかも。

TEXT:田山雄士

田山雄士 プロフィール:フリーのライター。元『CDジャーナル』編集部所属。同誌の他、『okmusic UP’s』『ナタリー』『bounce』など、雑誌/WEBを中心にお仕事をしています。日本のロックバンド以外に、シンガーソングライターとか洋楽とか映画とかも好きです。

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