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セルフプロデュースアイドル・ゑんら、日本工学院で400人にエール

3 人組セルフプロデュースのアイドルユニット・ゑんらが、7月17日に日本工学院専門学校蒲田校ミュージックカレッジ「コンサート・イベント科」の授業にゲスト講師として登場した。

この授業は、日本工学院専門学校蒲田校ミュージックカレッジ「コンサート・イベント科」の2年生を対象に行われている「イベントメディア業界研究」の一貫で行われたもの。音楽ライターの榑林史章が講師を務め、J-POPの歴史をはじめ音楽業界のさまざまなことをレクチャーする内容で、近年のアイドル業界の隆盛を受けこうした機会を設け、これまでにもFES☆TIVEなどが同授業に登壇した。

この日登壇したゑんらは昨年解散したアイドルユニット・dropの元メンバーである木乃伊みさと、滝口ひかり、そして滝口ひかりの妹でロンドンブーツ1号2号の田村淳がプロデュースのアイドルユニットKAGUYAでも活動した滝口きららの3 人によるユニット。事務所に所属せず、マネージメントやライブなどの運営にかかわる業務もすべてセルフでこなし、CDジャケットやグッズデザイン、楽曲のプロデュースや作詞までメンバー自らが行なう。

もともとアイドルには興味がなく、むしろ可愛いだけだという偏見を持っていたという木乃伊と滝口ひかり。スカウトの熱心さに心打たれてアイドルの世界に飛び込み、実際に自分でやるようになって初めてやりがいのある仕事だと実感したと話した。3月に高校を卒業したばかりの滝口きららは、学生生活とアイドルの両立の苦労を語った他、今後はアジアなど海外にも活動を広げたいと夢も語った。

そんな自分たちの中で目覚めた“夢”を実現するための方法論として思い立ったのが、セルフプロデュースのアイドルユニット。ゑんらというユニット名も、変幻自在に様々な活動をしたいとの気持ちから、煙の妖怪から名前を取って付けたと話した。また、音楽業界の裏方のスタッフを目指す学生に向け、これまでの経験から「やっぱり挨拶などの基本が大切で、そこから人との繋がりが始まる。この仕事は人との繋がりが大きい」と話した3 人。ライブなどでの現場におけるスタッフとの関わり合い方、さらには制作にかかる費用のことまで、普通は聞けないような細かな話がたくさん飛び出し、現役アイドルならではのリアルな言葉に、学生達は熱心に耳を傾けていた。

最初は緊張していた滝口きららは、学生から「可愛い!」と声があがると笑顔がこぼれ、「みなさんよりも歳下で、歳下が何を言ってるんだ! と思うかもしれませんが、頑張ってお話したいと思います」と挨拶し、その真剣さに学生も熱心に耳を傾けていた。授業の最後には学生とも打ち解け、逆に「どんなきっかけで、この学校に入ったんですか?」と学生に質問して、うれしそうに話を聞く様子もあった。

ゑんらの1stアルバム『KEMURI』の制作にまつわる話も。滝口ひかりは、「ジャケットのイラストは、リーダーの木乃伊みさとがデザインしました。彼女は各楽曲のコンセプトを立て、作詞もしています。妖怪や和をモチーフに、ロックから歌謡曲調、EDMまでさまざまな楽曲を収録しています。初めてCDを制作したのですが、業者への発注をはじめ細かなやりとりがたくさんあって、思っていた以上に大変でしたが、自分たちらしい作品ができたと思っています。ぜひ聴いていただけたらうれしいです」と、すべてセルフで作ったことを話し、興味を持った学生から「聴きたい!」と声があがった。

ゑんらの楽曲「リンネ転生」のMVを、学生と一緒に鑑賞した際に「恥ずかしいです」と、思わずうつむいていた木乃伊。「MVは、私たちが演じる3 人の女子高生が、一人の男性教師を取り合うというストーリーです。けっこうバイオレンスな演出がたくさんあって、青あざを作りながら撮影しました。私たちの楽曲には、生と死をテーマにしたものがたくさんあって、この「リンネ転生」もその一つ。MVの結末は、きっとみなさん驚くと思います」と、MVを解説。実際に学生たちからも驚きの声があがり、ゑんらの持つ独特の世界観に興味を持ったようだった。

ゑんらは、8月3日〜5日に開催される『TOKYO IDOL FESTIVAL 2018』などに出演する。

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