リーガルリリーが7月5日、全国ツアー『遠距離恋愛ツアー』のファイナル公演をバンド史上最大キャパとなる渋谷CLUB QUATTROにてワンマンライヴを行なった。
SEが流れ穏やかにステージに登場した彼女たちに拍手と歓声が巻き起こる。ファイナル東京の地でリーガルリリーが1曲目に選んだのは「the tokyo tower」。真っ赤な照明を浴びて跳ねるように楽器を弾きながらステージを舞い、華やかな幕開けとなった。「ジョニー」では一瞬の静寂が会場に降りると、たかはしほのか(Vo&Gt)が歌詞の言葉一つ一つを紡ぎ出す。渋谷クラブクアトロに集まったオーディエンスは、リーガルリリーが生み出す世界観に釘付けであった。
次にリーガルリリーの代表曲である「リッケンバッカー」で会場はさらに熱くなり、「ぶらんこ」「スターノイズ」とライブではお馴染みの楽曲が続いていく。たかはしほのかが切り裂くようにギターを弾き、ゆきやま(Dr)は疾走感のあるドラムで展開していく。
中盤は先月6月にリリースをした3rd ミニアルバム『the Telephone』の新曲メインで、新たなリーガルリリーの姿を見ることができた。新曲「僕のリリー」では20歳になり大人の階段を登りつつある彼女たちの今を感じられた。先週MVが公開となったばかりの「うつくしいひと」は狂気を孕んだ子守唄のようで、会場を別世界へと誘う。「高速道路」ではたかはしほのかの歌声がまるで夜空を超えて、宇宙から降り注ぐかのような壮大さがあった。
最後のMCでたかはしほのかは「これは本当にさっき言うことを決めて、まだマネージャーにも言っていないのですが、ベースに新しく正式メンバーが加入をします! 海ちゃんです!」と突如ベーシストの加入を発表。会場はどよめきと「おめでとうー!」と言う大歓声に包まれる。ベーシストの加入は決まっていたが、嬉しくて早く言いたくなってしまったと言う。新メンバーの海(Ba)は今年の6月からリーガルリリーのサポートベースを始め、「遠距離恋愛ツアー」を全箇所共に回り、最近20歳の誕生日を迎えている。新たなガールズ3ピースバンド、リーガルリリーが誕生したところで、3人で初めて演奏する「トランジスタラジオ」、そして「せかいのおわり」をエモーショナル且つ駆け抜けるように聞かせて、3人はステージを去った。
アンコールは森田童子の「たとえば僕が死んだら」をバンドでカバーをし、2曲目は「好きでよかった。」でじっくりと丁寧に届けた。鳴り止まない拍手と歓声が巻き起こり、新体制となり新たなスタートを切る、リーガルリリーの3人は笑顔でステージを去って行った。
photo by 知衿、みてぃふぉ
【セットリスト】
1.the tokyo tower
2.ジョニー
3.リッケンバッカー
4.ぶらんこ
5.スターノイズ
6.いるかホテル
7.overture
8.僕のリリー
9.こんにちは。
10.うつくしいひと
11.教室のしかく
12.高速道路
13.トランジスタラジオ
14.せかいのおわり
<アンコール>
15. たとえば僕が死んだら(森田童子カバー)
16. 好きでよかった。
ミニアルバム『the Telephone』
発売中
BIOTOPE-003/¥1,600+税
<収録曲>
1.スターノイズ
2.うつくしいひと
3.いるかホテル
4.overture
5.僕のリリー
6.せかいのおわり
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