フジファブリックが、映画『ここは退屈迎えに来て』の主題歌と劇伴を担当することが分かった。
映画『ここは退屈迎えに来て』は、『R‐18文学賞』読者賞を受賞して2012年に小説が発売されるや紀伊國屋書店スタッフによる『キノベス!2013』にランクインした、詩的なタイトルが印象的な山内マリコの処女小説『ここは退屈迎えに来て』を映画化。10月19日(金)より全国公開となる。本作の本予告映像、ポスタービジュアルが解禁となり、合わせて主題歌および劇伴をフジファブリックが担当することも発表。フジファブリックにとって、劇伴を担当するのは今回が初のことだ。
今回解禁された予告編では、夢をあきらめて地元に帰った橋本愛演じる“私”や、元カレをあきらめられない門脇麦演じる“あたし”の、大人になった誰もが感じるであろう、かつてキラキラしていた青春の終わりへの捨てきれない憧れや切なさが描かれ、観る人の記憶を蘇らせて心を震わす仕上がりになっている。
この予告にさらに余韻を与えているのが、今回発表となったフジファブリックの書き下ろし主題歌「Water Lily Flower」。その切ないメロディーとともに胸に響く歌詞が淡い色合いの映像にマッチし、青春という誰にとってもかけがえのない時間をよりしみじみと思い出させてくれる。
さらに、主題歌に続いてフジファブリックが劇伴を担当することも決定! 映画音楽の完全監修はデビュー14年目にして今回が初めてとのこと。今回の制作にあたって一足先に作品を鑑賞したヴォーカルの山内総一郎は“国道、ファミレス、ゲーセン。舞台は僕が生まれ過ごした場所ではないのに、スクリーンには知っているような故郷の風景が広がっていました。一人一人の心の揺れや移り変わりと音楽をマッチングさせたいと思いましたし、フジファブリックとして様々な場面でこの作品に加われたことを誇りに思います”とコメント。音楽制作のため、実際の撮影現場にも立ち会い、監督とも打ち合わせをして臨んだという。
また、公開となった主題歌「Water Lily Flower」の歌詞にある《輝きを待っていたんだよ ただそれに見とれたかった 何ならフェイクでも手にした 何かを置き去りにした》という言葉も、まさにもどかしい想いを感じながらも、それでも羽ばたくことを夢見てやまない青春をリアルに描いた本作にピッタリで、この曲があってこその傑作誕生と言えるだろう。こちらも映画と併せて注目してほしい。
(c)2018「ここは退屈迎えに来て」製作委員会
■【山内総一郎(Vo&Gu)コメント】
国道、ファミレス、ゲーセン。舞台は僕が生まれ過ごした場所ではないのに、
スクリーンには知っているような故郷の風景が広がっていました。
一人一人の心の揺れや移り変わりと音楽をマッチングさせたいと思いましたし、
フジファブリックとして様々な場面でこの作品に加われたことを誇りに思います。
劇場で観れる日が待ち遠しいです!
映画『ここは退屈迎えに来て』
10月19日(金)全国公開
<出演>
橋本愛、門脇麦、成田凌、渡辺大知、岸井ゆきの、内田理央、柳ゆり菜、亀田侑樹、瀧内公美、片山友希、木崎絹子、マキタスポーツ、村上淳
原作:山内マリコ『ここは退屈迎えに来て』幻冬舎文庫
監督:廣木隆一
脚本:櫻井智也
制作プロダクション:ダブ
配給:KADOKAWA
■公式HP http://taikutsu.jp/
(c)2018「ここは退屈迎えに来て」製作委員会
「Water Lily Flower」歌詞
words & music:山内総一郎
轟音はカーテンを揺らす 雲は空を隠してる
望遠で見ていた頃とは どこかが違ってたんだよ
輝きを待っていたんだよ ただそれに見とれたかった
何ならフェイクでも手にした 何かを置き去りにした
ああ
寂しいと思ってたけれど 本当は孤独じゃなかった
体温が欲しかったんだよ 太陽を追っていたんだよ
花のように
咲いた鼓動がマーチを刻んでいる
幾重の願いは瞬いて消えてくから
離さないで 離さないで 離さないで
優しく揺さぶる 紛れもない 今
明けて七色のアーチを描いている
幾重の願いは瞬いて消えてくから
離さないで 離さないで 離さないで
暖かいコーヒーを飲もう さあもう進んでくんだろ
昨日を追っているよりも 明日を待っているよりも
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