『2018 FIFAワールドカップ』ロシア大会、盛り上がっていますね。“番狂わせ”“下剋上”“ジャイアントキリング”なんて言葉が飛び交う中、日本代表もグループリーグ初戦を見事勝利で飾ったし、どこが優勝するのか分からないカオスぶり! なおかつレベルの高い激闘ばかりで、もうしばらく寝不足の日々が続く予感。さて、そんなワールドカップ気分に合いそうな5曲を選んでみました。各局中継などで使用されるテーマソングはコテコテすぎて食傷しているので、サッカーに直接関係ないラインナップです。
■「Boom!Boom!ヘブン」(’18) /BRADIO
まずは、今年のサマーチューンとしても推したいBRADIOの「Boom!Boom!ヘブン」。7月4日にリリースされるメジャー1stフルアルバム『YES』のリード曲で、ファンキーかつエロティックなノリと、サンバ〜ラテン風味のグルーブに自ずとテンションが上がるはず! 熱い試合のBGMというよりも、サポーターの興奮とマッチしそうなナンバーでしょうか。ヴォーカルの真行寺貴秋、実は学生時代にサッカーをやっていた経験があるとか。なお、この曲は日本テレビ系『スッキリ』7月のテーマソングに決定しています。
■「グラデーション」(’18)/Polaris
ワールドカップの中継って、アニメーションでイントロ映像が入るじゃないですか。ああいう画をバックにさりげなく流れてほしいのが、Polarisの「グラデーション」。大仰な曲の多い公式テーマソングに比べて、静かにゆったりと世界の高揚、パワーを感じられる向きがある気がします。ソウルやサンバのテイストなど、サッカーとリンクしそうな瞬間もそこかしこに。6月にリリースされたばかり、約3年4カ月振りとなるフルアルバム『天体』のリード曲。
■「バネのうた feat.甲本ヒロト (ザ・クロマニヨンズ)」(’15) /シシド・カフカ
ザ・クロマニヨンズの甲本ヒロトが作詞・作曲・コーラスを担当したナンバーで、シシド・カフカのセッションミニアルバム『K5(Kの累乗)』に収録。さわやかなドラムのビートも、単純明快でノリやすい歌詞と曲調も、4年に1度の祝祭ムードになんだかすんなり馴染みそうですよね。ちなみに彼女、出身地がグループリーグ絶好調のメキシコ。グループリーグ大ピンチのリオネル・メッシ擁するアルゼンチンには中学時代に移住、今年はパーカッション集団の指揮者になるために留学していたりもします。
■「Salamander」(’06)/ELLEGARDEN
約10年振りの復活を発表して話題沸騰中のELLEGARDENにも、ワールドカップで映えそうな曲ありました。暴れ狂うギターリフ、激しくタフなリズムに乗せて、《このまま進み続けるんだ》《そのまま転がり続けるんだ》と英詞で促すヴォーカルが冴える「Salamander」は今聴いても俄然ビシビシくるし、アスリートのハングリー精神に通ずる感じも。熱戦のハイライトとかゴールシーンまとめとかでBGMとしてかかっていたら、きっとめちゃくちゃ合うでしょうね。
■「起死回生STORY」(’14) /THE ORAL CIGARETTES
最後は“BKW”(番狂わせ)を掲げて活動するバンド、THE ORAL CIGARETTESの“起死回生”ソング! なんせ予想を覆す展開が本当に多い今回のワールドカップですから、彼らの記念すべきデビューシングル曲である「起死回生STORY」はジャストフィットだと思います。サビの歓声っぽいコーラス、途中のハンドクラップパート、自らを奮い立たせるような強気な詞世界などなど、絶対に負けられない戦いのテンションを盛り上げてくれることでしょう。
TEXT:田山雄士
田山雄士 プロフィール:フリーのライター。元『CDジャーナル』編集部所属。同誌の他、『okmusic UP’s』『ナタリー』『bounce』など、雑誌/WEBを中心にお仕事をしています。日本のロックバンド以外に、シンガーソングライターとか洋楽とか映画とかも好きです。
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