Music Information

仲村宗悟、デビュー1周年記念生配信イベントで“エンタメは死なねぇ”とメッセージ

沖縄で生まれ、音楽の道を目指したひとりの若者がいた。彼の名は仲村宗悟。ギターを手にし、自らの人生を歌に託し、大きな夢を抱えて上京した彼は、芝居に出会い、声優という天職を見つけて新たな道を踏み出す。そして2019年10月30日、シングル「Here comes The SUN」をひっさげて念願のアーティストデビューを果たした。それから丸1年を経た、2020年10月30日。記念すべきデビュー日に開催された『仲村宗悟 デビュー1周年記念生配信イベント』は、この1年のファンとの思い出を自身の言葉で振り返りながら、ライブハウスならではの熱気に満ちた楽曲を届けた、仲村宗悟らしい温かなイベントとなった。

開演前にYouTubeの「仲村宗悟 Official Channel」とインスタグラムにて「仲村宗悟 生配信イベントリハーサルのぞき見」と題してのサプライズを敢行。ほんの数分間ではあったが、「Here comes The SUN」のサウンドチェックの様子を無料で配信し、「いい感じ! 本番は8時半から! ぶちあげていきましょう!」と気分を盛り上げる。楽しいことが好きな、仲村らしいアクションに心が和む。運よくサプライズ配信を観られたファンの声が、SNSに踊る。本番前、バックステージでは笑顔でスタッフと談笑する仲村がとても楽しそうだった。

そして開演の20時半。客席にたくさんのカメラが並ぶなか、真っ白いシャツと細いネクタイ、ゆったりとしたジャケットに身を包んだ仲村がひとりステージに立ち、配信がスタート。「始まった! みなさんこんばんは、仲村宗悟です! 画面の前で観てくれている皆さん、ありがとうございます!」。いつも通りの元気な声を笑顔で、この日を待ち望んだファンに挨拶をする仲村。カメラを見つめながら、ひとり1人に語りかけるように、しっかりと心を繋ぐ。

今回のイベントは仲村のトークと生バンドによるライブの2部構成。まずはハイチェアに腰をかけて、デビューからの1年を記した年表を画面に映し、タブレットでSNSに寄せられた声をチェックしながら、アーティスト活動の歴史振り返っていく。活動の振り返りのスタートは、アーティストデビューが始めて発表された2019年7月28日のイベント「めんそ~れ!仲村屋」公開収録のときのことから。発表の瞬間の映像を観ながら、発表までは不安だったという仲村。「壇上では泣きたくないんだけど、涙がググッときて……発表した瞬間、皆さんの喜ぶ顔が見えて、めちゃくちゃ嬉しかったね」と、噛みしめたような表情を見せる。

そして、デビュー日の10月30日。「気が気じゃなかったね! めちゃめちゃ(売り上げ)枚数が気になるのよ(笑)。1週間はドキドキしっぱなしだった」と、リリース当日の思い出を語る仲村。「Here comes The SUN」のMV撮影の話や、作詞・作曲を手がけたカップリングの「ゆらゆら」は同業者からも反響があり、「Original Entertainment Paradise -おれパラ- 2019 〜WA!!!!〜」神戸公演出演時には、「鈴村(健一)さんや寺島(拓篤)さんがバックステージで泣いてくれた。すごく嬉しかったですね」という思い出も。そしてデビュー後の11月末からは、東京・福岡・大阪でのリリースイベントも実施。当時を思い出し、「応援してくれる人がいるんだと改めて実感した。アーティストデビューした感覚はあまりなかっけど、リリイベでみんなの前で歌った瞬間に、あ、俺アーティストデビューしたんだなと、すごく実感しましたね」と語る。11月28日に開催された「Lantis New Generation LIVE」の話では、「同期のアーティストのいい曲と熱いパッションから、めちゃめちゃ刺激を受けた。最高だった。」と振り返る。

2020年初頭はフジテレビの『Love Music』にて初のテレビ出演をしたこと、2月にはYouTubeチャンネルを開設し「カラフル」MVのプレミア公開でファンと一緒に試聴参加したこと、日本テレビの「スッキリ」のテーマソング決定に本当に驚いたこと、4月からbayfmで冠番組『宗悟ズ Neighborhood』がスタートしたことなどなど、話は尽きない。7月に開催した2ndシングル「カラフル」のリリースイベント配信も「気持ちよかったね!(佐々木)コジローさんにはギターを教えてもらい、僕にとっても身になる最高のイベントでした。バーチャルお渡し会はふざけすぎたね(笑)」と心に残るものだった。

そしてもうひとつ、9月19日に出演した「おれパラPRESENTS ORE!!SUMMER 2020」の思い出では「ゆらゆら」のライブ映像を公開し、「広い外に向かって歌えるのは最高だったね! 森久保(祥太郎)さんが、すごく嬉しいことを言ってくれた。“太陽が宗悟を照らす一番のスポットライトだな”という言葉をくれたんです。あの日の一番の宝物だな」と感慨深げに語る。他にも思い出語りは尽きなかったが、最後はこんな言葉でコーナーが締めくくられた。

「盛りだくさんの1年。3rdシングル〈JUMP〉の発売も決まっていますので、これからもいい音楽、最高の音楽、こだわり抜いた音楽を届けていきますから、引き続きよろしくお願いします! 俺達のチームは一丸となって、横並びでテッペン目指して突き進んでいきます。それは皆さんも同じ。みんなも一緒に横並びで進んで行こうぜ! 夢はででっかく武道館だよ。武道館で一緒にライブしような!」

ファンへの感謝を込めたトークコーナーを終え、次はいよいよお待ちかねのライブコーナーだ。薄暗いステージにバンドメンバーが顔を揃え、クールで迫力あるライブセッションがスタート。「よろしくお願いします!」と元気な声を出しながら、仲村がステージに飛び込んでくる。1曲目は1年前の今日、アーティスト・仲村宗悟の名前をシーンに刻んだデビュー曲「Here comes The SUN」だ。爽やかで、しかし熱さと芳醇さに満ちたサウンドに乗せて、温かみにあふれた仲村の歌声が、伸び伸びと響く。客席に向かって放たれるライトの光は、まさにThe SUN。仲村自身のオーラを、太陽のような輝きで彩っていた。

「バンド最高!」とバンドメンバーにガッツポーズを見せながら、生で歌える喜びを全身で表現する仲村。「やっぱライブハウスだわ。心の底から楽しいっす!」と言って、バンドメンバーを紹介する。ベースの二家本亮介、ドラムの濱野喬亮、キーボード&マニピュレーターの吹野クワガタ、そしてギター&バンマスの佐々木“コジロー”貴之と、仲村宗悟サウンドを支える面々は、音楽業界でも定評のあるテクニシャン揃いだ。

2曲目は「カラフル」に収録された仲村作詞・作曲の「imitation」。イントロの軽快なアルペジオに乗せて「アガってこうぜ!」と声を出す。変拍子も盛りこまれたファンクテイストとシティポップ風サウンドが絡み合い、アダルトな雰囲気を伴って音世界を創る。序盤で一瞬、歌詞を飛ばしたアクシデントに自分で苦笑いしながらも、突き刺さるようなコジローのエフェクタブルなギターソロが、“壊しちゃったっていいや”とやり場のない感情を歌い上げる仲村の想いを加速させる。

その熱のままドラムカウントから始まった3曲目は、仲村宗悟の人生がすべて込められたような「ゆらゆら」。「分かるところはみんなも一緒に歌ってください!」の声を後押しするように刻まれるタイトなリズムが、エモーショナルなボーカルをビビッドに引き立てる。顔を歪めながら、体を大きく折りたたみながら、ありったけの想いを歌に乗せてぶつける仲村。“叫んでみようか 僕の声で”、“「会いたいね」って君の声が空に溶けていくよ”と紡がれた歌詞は、そのまま今日の、仲村とファンの場所と空間を超えた絆の強さを表しているようだった。

MCでは「めちゃめちゃ〈imitation〉の歌詞飛ばした(笑)。自分で書いた歌詞飛ばすの、初めてかも! でもあれですよね、これがライブですよね!」と正直に告白。バンドメンバーも笑いに包まれる。そして仲村から、またもサプライズなプレゼントが届けられる。「3rdシングル〈JUMP〉の他に、新しく曲を書きました、作詞・作曲で。その曲を今から歌いたいと思います! 行くぜ、〈Oh No!!〉!」と放たれたのは、11月18日に配信リリースが決定した新曲「Oh No!!」だ。派手なブラスと引き締まったドラム、軽やかなカッティングギター、タイトなスラップベースとエモーションにあふれたハモンドオルガンが作り上げるファンキーなサウンドが新しい。低いトーンでクールに歌い上げていたかと思うと、弾けるような熱さをぶつける仲村のボーカルも活き活きと響く。本心を隠さず迎合しないで自由に生きよう、夢見て戦って負けても本望じゃないかと訴える、仲村らしい歌詞も心に刺さる。最後は「みんなも画面の前で手、挙げてくれ!」と言って痛快なジャンプを決めた。

「まだまだ歌っていたいんだけど……いつの日かみんなの笑顔を見ながら、声を届けてもらいながらライブができる日が来ることを願って、今後も歩んでいきます。よろしくお願いします」と2年目のアーティスト生活に向けて抱負を述べた仲村の顔は、とても晴れやかだ。そして「みんなもいろんなストレスがあったり、今の状況にモヤモヤしたりあるだろうけど……エンタメは死なねぇぜ! 音楽も俺達が関わっているアニメーション、ゲームも……そういうものは、絶対に死なない。みんなが楽しみにしていれば生き続けるから!」と、画面の向こうの全てのファンに、力強いメッセージを届ける。「また会いましょう、バイバイ!」と手を振る仲村の笑顔が、ファンの前で歌えた喜び、みんなとしっかり繋がることができた幸せを、何よりも表していた――。

この様子は、11月2日(月)23:59までアーカイブ視聴できるため、リアルタイムで視聴できなかった方もぜひ視聴し、仲村宗悟の熱い想いを受け取っていただきたい。チケットはバンダイナムコアーツ公式ショップ「A-on STORE」にて、11月2日(月)16:59まで購入することが可能だ。

■【アーカイブ視聴詳細】

『仲村宗悟 デビュー1周年記念生配信イベント』

アーカイブ期間:2020年10月31日(土)12:00〜11月2日(月)23:59まで視聴可能

内容:トーク&ライブ

出演:仲村宗悟 + Band Member

<チケット>

¥1,500(税込)

販売期間:バンダイナムコアーツ公式ショップ「A-on STORE」にて販売。

クレジット決済:2020年11月2日(月)16:59まで

◎本公演についての詳細や注意事項などはこちらをご覧ください

http://www.lantis.jp/nakamurashugo/news/index.html

配信シングル「Oh No!!」

2020年11月18日(水)配信

シングル「JUMP」

2021年2月10日(水)発売

【初回限定盤】(CD+Blu-ray)

LACM-34013/¥2,800(税抜)

※フォトブック同梱、MVフルサイズとメイキングを収録したBlu-ray付き

【通常盤】(CD)

LACM-24013/¥1,300(税抜)

【関連リンク】
仲村宗悟、デビュー1周年記念生配信イベントで“エンタメは死なねぇ”とメッセージ
仲村宗悟まとめ
イヤホンズ、初のオンラインライブが大成功!