フリーマガジン『music UP’s』vol.186(4/20発行)にも掲載中の『DISC GUIDE』から、4月リリースの12作品を紹介!
1.『G/P』/GO TO THE BEDS & PARADISES from GANG PARADE
2.『LOST BOY』/大橋ちっぽけ
3.『ハロー、エイプリル』/saji
4.『Sweet Cruisin’/Anly
5.『ID10+』/志磨遼平
6.『VOO DOO?』/ドミコ
7.『Holy Nights』/MIYAVI
8.「ラストチャプター」/nano.RIPE
9.『SUNCTUARY』/SpecialThanks
10.「LOVE&POP」/東京初期衝動
11.「12cm」/all at once
『G/P』/GO TO THE BEDS & PARADISES from GANG PARADE
Album 4/1 Release
FUELED BY MENTAIKO/WARNER MUSIC JAPAN
WPCL-13176
¥2,200(税抜)
GANG PARADE分裂発表後に新ユニットが誕生し、その2組によるスプリット作。先手のGO TO THE BEDSはエッジ際立つ緊張感が漲るロックナンバーを解き放つ。とはいえ、エレクトロ色の強い「ANSWER」と踊れる曲調も用意。後手のPARADISESはキャッチーなポップ性を炸裂させた楽曲が勢揃い。ノリの良い「キモチイイコトシタイ!」も秀逸だ。5月に脱退するカミヤサキのソロ曲も最後に収録。
TEXT:荒金良介
『LOST BOY』/大橋ちっぽけ
Album 4/1 Release
日本コロムビア
COCP-41097
¥2,500(税抜)
洋風でメランコリックな曲調、憂いあるヴォーカルから新境地を感じさせる今作の根幹になっているのは大橋自身の失恋体験。そのことが大きく作用していることもあり、一曲一曲を順に堪能していくと、結ばれなかった男女の恋愛がドラマのようなリアリティーを帯びて目の前に広がった。ピアノ、打ち込みなどのシンプルな音色で表現されたいくつもの感情が、熱を持ったまま胸に染みわたっていくような作品だ。
TEXT:小町碧音
『ハロー、エイプリル』/saji
Mini Album 4/1 Release
KING RECORDS
【初回限定盤】(CD+DVD)
KICS-93914 ¥2,300(税抜)
【通常盤】(CD)
KICS-3914 ¥1,800(税抜)
昨年リリースしたシングル「ツバサ」が注目されたphatmans after school改めsajiによる改名後初のミニアルバム。別れと新たな出会いの訪れをテーマに普通の人々が共感できる物語を歌った6曲を収録。バラードからファンキーなものまで、ストリングス、ピアノといった基本編成にない音色も使いながら楽曲を彩るアレンジは、まさに王道のJ-POPの趣ながら、意外にアツいバンドの演奏も聴きどころだ。
TEXT:山口智男
『Sweet Cruisin’/Anly
Album 4/8 Release
Sony Music Records
【初回生産限定盤】(CD+DVD)
SRCL-11470 ~ 1 ¥5,000(税抜)
【通常盤】(CD)
SRCL-11472 ¥2,727(税抜)
窮屈に感じていた“ギター女子”というレッテルも今はとうの昔と笑い飛ばすだけにとどまらず、洋楽と邦楽の垣根も軽々と超えられる可能性をアピールする2年振りのアルバム。R&Bやヒップホップの影響も含め、メイスントリームのポップサウンドに取り組んだ前作での試みが、シンガーソングライターとして、そして彼女自身の成長を経て、ダンサブルなものからバラードまで、強い印象を残す全10曲に実っている。
TEXT:山口智男
『ID10+』/志磨遼平
Album 4/15 Release
EVIL LINE RECORDS/ KING RECORDS
KICS-3919 ~ 20
¥3,300(税抜)
※CD 2枚組(RIOT盤/ QUIET盤)
2010年に毛皮のマリーズでメジャーデビュー、2012年にはドレスコーズを結成し、現在はバンドメンバーを定めないスタイルでロックンロールを鳴らし続ける志磨遼平。そんな10年の軌跡から厳選した2枚組ベスト。ライヴ仕様の熱く激しいRIOT盤、ミディアム~スローな曲が並ぶQUIET盤の両面から志磨の魅力に迫る今作には、アツくセンチでロマンチストな“ロックンロール馬鹿=IDIOT”の誇りと生き様が凝縮!
TEXT:フジジュン
『VOO DOO?』/ドミコ
Mini Album 4/15 Release
EMI Records
PRON-1023
¥1,800(税込)
※タワーレコード、FLAKE RECORDS限定商品
変幻自在なデュオ、ドミコが1年振りにリリースするミニアルバム。彼らがこれまで逆らってきたヴォーカル&ギターとドラムの編成に対するステレオタイプのイメージにあえて取り組んだようなところが面白い。サーフロックやブルースロック~ロックンロールを奏でながら、それでも決してステレオタイプの表現にならないユニークさを逆説的に証明してみせるという人を食ったようなところが実に彼ららしい。
TEXT:山口智男
『Holy Nights』/MIYAVI
Album 4/22 Release
Virgin Music
【初回限定盤A】(CD+DVD)
TYCT-69171 ¥6,000(税抜)
【初回限定盤B】(CD+DVD)
TYCT-69172 ¥6,000(税抜)
【通常盤】(CD)
TYCT-60158 ¥2,800(税抜)
世界を駆け巡り、光も闇も受け入れ、あらゆるところでプレイしてきたMIYAVIが放つアルバムは、真の意味でエモーショナルだ。グローバル化し、進化へと舵を切り続けてきた世界は危機に直面し、叫びをあげている。そんなリアルの中で鳴らされる音と最高のグルーブ、そして“未来”から目を逸らさないメッセージに揺さぶられる。アレンジとギターが冴える沢田研二と矢沢永吉のカバーも収録。
TEXT:山本弘子
「ラストチャプター」/nano.RIPE
Single 4/22 Release
Lantis
LACM-14995
¥2,000(税抜)
デビュー10周年の第一弾としてリリースするシングルは、これまでに3作のED主題歌を担当してきたTVアニメ『食戟のソーマ』の初OP主題歌。解放的なストリングスで彩られていくメロディーとひたすらに前向きな歌詞が与えてくれるのは、さらなる未来へと飛び出していくための勇気。《間違い続けた不細工な日々こそが ぼくのこと創るから》というフレーズが生きてきた証を肯定する。
TEXT:小町碧音
『SUNCTUARY』/SpecialThanks
Album 4/22 Release
KOGA RECORDS
【初回限定盤】(CD+DVD)
KOGS-220 ¥3,200(税抜)
【通常盤】(CD)
KOGA-220 ¥2,400(税抜)
新体制による4thアルバムはお世辞抜きに最高傑作。2ビートのメロコアからMisak(i Vo&Gu)の弾き語り活動をバンドフォーマットに落とし込んだ曲調まで色とりどり。ポジティブな至福感を放つ「光に変えて」、さらにKOUSUKE(Ba&Cho)との男女ツインヴォーカルで新境地を切り開いた「Nonobaby」は絶品! メロディーの美しさに涙腺が崩壊する名曲だ。スペサン覚醒の決定打的一枚。
TEXT:荒金良介
「LOVE&POP」/東京初期衝動
Single 4/29 Release
チェリーヴァージン・レコード
CVR-0005
¥1,000(税抜)
※初回生産限定盤
“今、オススメの新人バンドは?”と訊かれたら真っ先に彼女たちの名前を挙げる。そんなガールズロック4人組の2ndシングルは大きな飛躍を遂げた意欲作。ポエトリー風の歌い回しを用いた超ポップな曲調の1曲目「愛のむきだし」から素晴らしく、2曲目の「SWEET MELODY」の哀切な歌メロに魂を奪われること必至で、バンド名を冠したパンキッシュなラスト曲は今後のアンセムになるだろう。
TEXT:荒金良介
「12cm」/all at once
Single 4/29 Release
Being
JBCZ-6116
¥990(税込)
※DVD付
ITSUKIとNARITOによるヴォーカルデュオのメジャーデビューシングル。表題曲は亀田誠治プロデュースで、ピアノやストリングスで壮麗に彩ったアレンジの中、最大の持ち味であるヴォーカル&コーラスワークが映える絶品のバラードに。想いを寄せる相手との身長差をテーマに、その距離感を繊細に描いていく歌詞もたまらなく切ない。カップリングには、ソウルフルでノリの良い「Take mo’ Chance」を収録。
TEXT:田山雄士
【関連リンク】
MIYAVI、志磨遼平、nano.RIPEなど4月リリース12作品を紹介
MIYAVIまとめ
GANG PARADEまとめ
大橋ちっぽけまとめ
sajiまとめ