11月5日に対バンが決まった土屋アンナと首振りDolls。『WHO KILLS BAMBI〜土屋アンナ×首振りDolls』というタイトルにしたのはドラム&ボーカルのナオだ。対バンを意識し、敢えてKILLEDを複数にしているのだが、元ネタは1979年にリリースされたSex Pistolsのアルバム『The Great Rock ‘n’ Roll Swindle』の1曲「WHO KILLED BAMBI」から来ている。
両者は今回の対バンが初対面。そんな対バンを盛り上げるために対談を企画! 一体どんな初対面になったのか!? そして。来たる11月5日の対バン本番では、果たして、誰がバンビを殺すのか!?
【マンスリーインタビュー】
■マンスリーインタビュー第1弾 https://okmusic.jp/news/323875
■マンスリーインタビュー第2弾 https://okmusic.jp/news/329571
■マンスリーインタビュー第3弾 https://okmusic.jp/news/335318
■マンスリーインタビュー第4弾 https://okmusic.jp/news/339258
■マンスリーインタビュー第5弾 https://okmusic.jp/news/343414
■マンスリーインタビュー第6弾 https://okmusic.jp/news/347907
■マンスリーインタビュー第7弾 https://okmusic.jp/news/351762
■日本にもこんなロックやってる人たちが居たんだ!って思ったんだよね
――11月5日にやるアンナとの対バンを8月30日に新宿ロフトで行われた首振りDollsのワンマンのアンコールで発表したんだけど、そのときの反応がすごくて。
ナオ:フロアのお客さん達、ウォ〜!!ってなってました!
アンナ:ホント!? シーンってなってなかった?
ジョニー:いや、すごい盛り上がりでした!
ナオ:ドッカンドッカンでした。ライヴ後にホームページとかSNSとかで発表したんですけど、その後、インディーズ時代から一緒に対バンして来たバンドマンから何人も電話来て(笑)。“一緒にやんの!?”って言われました!
ショーン:お母さんから電話ありました。
アンナ:あははは。お母さん! ありがとうございます! 嬉しいわぁ〜。
ナオ:ウチも弟からも連絡来ました!
アンナ:あははは。良かった〜。なんか、家族の絆を深めたわぁ〜(笑)。それだけでも嬉しい! 私が音楽やってるのって、あんまり知られていなかったりするから、それも珍しかったのかもね。
――そうね。それに、対バンっていうのもなかなかね。
アンナ:うん。珍しいもんね。でも、首振りDollsの音聴いて、対バンやりたいって思ったの! すごくカッコイイ。
ジョニー:おぉ。ありがとうございます!
アンナ:ボーカルも自分のやりたいイメージに着色しているし、音も最高だし、バンドとしても上手いなって思った。それぞれ1人1人に個性があるし、それぞれすごく表現が上手い人たちだなって思ったの。1人1人の音が立ってるし、上手い。だからバンドになったときの勢いがすごいんだなって。今の時代、ロックって行き場が無くなってる感じがするんだけど、すごくロックしてるバンドだなって思った。日本にもこんなロックやってる人たちが居たんだ!って思ったんだよね。外国人が振り向くロックを作っちゃってるじゃん!って。
ナオ:嬉しいです!
ジョニー:ありがとうございます!
ショーン:嬉しいです!
アンナ:なんかね、めちゃくちゃ新しい感じってんじゃないんだけど、とにかくイイの。オールドロックが臭う感じなんだけど、ちゃんと自分たち色に着色してて。とにかくすごくロックなの。私、声フェチなんだけど、本当に歌、上手!
――あははは。最近ナオ、歌上手って褒められること多いよね(笑)。
アンナ:そうなの!? でも、本当に上手だなって思ったもん。
ナオ:嬉しいです! この前、田中聖さんとも対バンさせて頂いたんですけど、そのときも、聖さんに“歌、上手だね”って言ってもらったんです(笑)! 自分的には上手に歌っている意識はないんですけどね。荒っぽいと思うので、むしろ(笑)。
アンナ:いやいや、上手上手。すごく声もいいし、ロックな歌い方も出来るしすごくいいなって思った。すごく惹きつけられるの。海外アーティストみたい。海外のアーティストって、やっぱり上手いのよ。本当にロックそのものだなって。メイクもロックだしね!
ナオ:メイクはKISSとかAlice Cooperのオマージュです!
アンナ:そうなんだ! 最高じゃないですか! でも、すごく音と合ってる! 私もそのあたりはルーツだから、大好き!
――最近の音楽は同期が全面に被さっちゃっていたりするものも多くて、そこにあまりバンドサウンドの魅力を感じられなくなってたりもするけど、首振りDollsの音楽は生なんだよね。
アンナ:そう! なんかね、バンドサウンドそのもので勝負してる感じが好き。そこがカッコイイなって思ったの。今時ではないのかもしれないけど、そこが出来るバンドって本当にバンドとして力があるんだと思うからね。それに、すごくセンス良いなって思った。
ナオ:ありがとうございます! 同期、使ったことないんですよ。ていうか、使い方分からないし(笑)。
アンナ:お〜! 同期使ってないんだ! 私も分かんない(笑)。機械音痴だからね〜。機械と数字にはめっきり弱くて(笑)。なんなら音符も読めないからね、私。感覚のみだから。
――でも、ボーカリストはそれくらいの方がいいのかもなって思う。
アンナ:そうね。うちもバンドがしっかり支えてくれてるし、上手いから、私が感覚で“ん〜、もうちょっとこうかなぁ〜”って言うと、それを形にしてくれんの。すごいなって思うよ。ドラムのしぶにぃとか、私のいろんなワガママに応えてくれるからね。本当に最高。
■パフォーマンスも歌も、 最初からロックを歌ってた感じがする
――アンナも最高な環境の中で音楽やれてる感じだね。首振りメンバーから何か質問ある?
ナオ:あの…なんてお呼びしたらよろしいですか?
アンナ:あははは。私なんて呼ばれてるかな? だいたい“土屋さん”かな(笑)。
ナオ:土屋さん!?
――なんかちょっと硬いね(笑)。
アンナ:そうねぇ(笑)。マネージャーは“アンナ”って呼ぶし、スタッフは“アンさん”って呼んでるかなぁ。でも、だいたい“お〜い。土屋さん!”って感じで呼ばれてることが多いかな(笑)。
ナオ:じゃあ、今日は“アンナさん”って呼ばせてもらってもいいですか?
アンナ:いいよ(笑)。ていうか、合コンみたい(笑)。
一同:(爆笑)
アンナ:何座ですか?
ナオ:牡牛座。
ジョニー:獅子座です。
ショーン:牡羊座です。
アンナ:なんだ。全部分かんないや。自分と同じ魚座じゃなくちゃ分かんない(笑)。何型ですか?
ナオ:O型です!
ジョニー:O型です!
ショーン:O型です!
アンナ:すご〜い! 全員O型!?
ナオ:ウチのバンドすごいんですよ。全員長男のO型なんです!
アンナ:すごいねそれ! しっかり者だね、みんな。
ジョニー:ん〜、そうでもないかな(笑)。
アンナ:私はこう見えてA型なんだよね〜。だいたいB型とかO型って言われるけど。あれ、気にしたことなかったけど、いっつも一緒に居るマネージャーの血液型が急に気になってきた! 聞いてもいい(笑)?
マネージャー:次男のAです。
一同:次男のA(大爆笑)!!
アンナ:なんか大爆笑するとこじゃないんだけど、絶妙な感じだったから笑っちゃったよね(笑)! なんか今、意味もなくすごく面白かった(笑)。
ナオ:本当ですね(笑)。アンナさん、最初はモデルさんですか?
アンナ:そう。最初はモデル。でもね、小さい頃はフィギュアスケートやってたり、聖歌隊をやったりもしてて。聖歌隊をやってたのもあって音楽が好きになったのね。そこから、ディズニーランドのダンサーとシンガーになりたいっていう夢が出来て、将来は絶対にそうなるんだ! って思ってたの。最初、ウチのお姉ちゃんがモデルをやってたんだけど、それを辞めたことによって、私にそれが回って来たんですよ。“土屋さんやりません?”って言われて、私ノリが良いから、“え〜、じゃあやるぅ〜”みたいな(笑)。そこからこうなっちゃったの(笑)。
――でもね、モデル業界いろいろと大変でね。バチバチで。
アンナ:そうそうそう(笑)。
――アンナも若い頃は尖ってらっしゃったんで、馴染めなくてね(笑)。
アンナ:あははは。そうそうそう! 尖ってらっしゃったんでね(笑)。そういうの本当に馴染めなかったねぇ。あの頃ねぇ〜。
――そうねぇ。絶対染まらない! みたいな感じあったもんね。よくそんな話聞いたなぁ、あの頃(笑)。
ジョニー:あははは。親戚の人みたいなことになってる(笑)。
アンナ:そうそう(笑)。お母さんみたい(笑)。付き合い古いから、その頃のことも知ってるからね。10代だったもんね、出逢ったの。
――そうね。ちょうどアンナが音楽始めた頃。
ナオ:音楽始めたキッカケってなんだったんですか?
アンナ:K.A.Zさん(Oblivion dust、VAMPS)がオーディションしてたんですよ。それ受けてみない? って言われて受けたら受かって。それがキッカケ。
――そう。Spin Aquaね。懐かしい。
アンナ:懐かしいね〜。
ナオ:でも、生粋のロックアーティストな感じですよね。パフォーマンスも歌も、もともとというか、最初からロックを歌ってた感じがするというか。生粋のロックシンガーな感じがします。
アンナ:おっ。嬉しい!
ナオ:最近リリースされていたカヴァーもすごく素敵だったし。ロックシンガー寄りの激しい歌い方ももちろんなんですが、優しい感じの歌い方もすごく素敵でした。
アンナ:私も好きなんですよ。いろいろとね、音楽でやって行くとなると、いろんなものを歌っていかないといけないというのもあって。
――またそういうことを言う(笑)。
アンナ:あははは。ついつい本音がね(笑)。でもね、ある時期は見た目も自分の好きなロックだけに集中させたかったのもあって、可愛い曲とか綺麗な曲って歌いたくなかったりもしたんだけど。基本アメリカのロックが好きなんだけど、そこを追求して行くとだいたいカントリーに行き着くんだよね。アコースティックで歌ってみるとそれがすごく分かる。メタルとかもそうなんだけど、クラッシックが入っていたりするから、自分のスキルを上げたいなと思ったのもあって、いろんな歌を歌いたいなって思えるようになって来たんですよね。海外でライヴするときはガッツリロックでやるんだけど、日本でいろんなライヴに呼ばれて出るときは、そこに見合った自分を魅せていかなくちゃいけなくて。そういうときに、“アンナってロックだよね!”っていうのをロックな曲で表現するんじゃなく、生き様とか歌ってる姿がロックっていう方向に持って行きたかったのね。それもあって、いろんな曲を歌うようになったというか。一時期、“こんなのは歌いたくない! 嫌だ!”ってなってたでしょ。
――うん、なってたね。
アンナ:でもね、今は自分の表現力の幅を広げるためにも頑張りましょう!って思って、いろんな曲を歌うようになったの。
――それはいつ頃からの変化だったの?
アンナ:いつ頃からかなぁ。20代後半かなぁ。柔軟になってくるとこもあってね。でも、カヴァー曲の選曲はですね、ぶっちゃけ、あれが全てだったわけじゃないんですよ! って、言っても良いのかな、この話(笑)。まいっか。あのね、なかなか洋楽って許可が降りないのよ! 曲をカヴァーするだけなら良いんだけど、映像にするとかいろいろとやるには、許可がなかなか下りなくて。本当はAerosmithとかもあったんだけどね。
ジョニー:Aerosmithは何の曲だったんですか?
アンナ:「Eat the Rich」かな。でもダメだったの。で、結果、許可が下りた中から歌ったって感じだったんで、全てが大好きな曲かというとそうでもないんだけど、自分が生きて来た人生の中には全てあった曲という括りでもあったんですよ。自分の人生の中に入ってる曲って感じかな。
ナオ:アレンジもかなり優しい感じのアレンジだったりもしましたよね。
アンナ:そうそう。いろいろね。BLUE NOTEとかでライヴするときは、洋服とかちょっとそれっぽいもの着たりするんだけど、JAZZに寄せることなく、逆にすごくロックに転ばせてたりもするし、その辺りは自分の振り幅として広くなって来たんじゃないかなって思うよね。ノージャンルで、お客さんを楽しませたいって思って歌ってるからね。BLUE NOTEとかでのライヴってお酒飲めるし、すごく楽しいんだよね。
ナオ:お酒好き!?
アンナ:お酒好き。
ナオ:俺も好き!
アンナ:みんなすき?
ジョニー:好きです!
ショーン:好きです!
アンナ:良かったぁ〜! 誰が一番酒豪?
ジョニー:(ショーンを指差して)一番強い。
ショーン:いやいやいや(笑)。強い…かな(笑)。
アンナ:良かった〜。ウチのメンバーもみんなお酒大好きだからね!
ナオ:なに呑むの?
アンナ:とりあえずはビールかな。んで、オシャンティなところに行ったら、しぶにぃと“ここはちょっとテキーラ行っちゃいますか!”って、テキーラ呑む感じ。
ジョニー:おっ。一緒だ(笑)。
ナオ:テキーラ好き!
アンナ:テキーラ美味しいよね。分かりやすく美味しいお酒よね、テキーラって。
――本当のお酒好きだね。テキーラなんて罰ゲームだもん。
アンナ:あははは。呑めない人からしたらそうかもね! でもね、いやいやいや、美味しいんだって! テキーラ。テキーラは何呑むの?
ナオ:俺たちがいつも呑んでるSauzaのシルバーは、ショットで飲むには嫌がる人もいるテキーラだけど好きだし、美味しいテキーラは本当に美味しいからね。アンナさんは?
アンナ:仕事仲間にクエルボマンがいるのよ(笑)。マイショットグラスを持ってて、首からそれを下げてくるくらいCuervo好きなクエルボマン。だからその人がいるとCuervoを呑むかな。何本開けたことあるかな? 店のテキーラ全部飲み干したりするからね!
ナオ:おぉ〜! 同じような飲み方しますね!
アンナ:混ぜないからね。テキーラ一択! ずっと。
ナオ:同じ同じ!
アンナ:混ぜたら終わり。吐くの(笑)。ずっとテキーラだったら酔わないから。
ナオ:分かる〜〜〜〜!
アンナ:そこでポテトフライなんぞ摘んだ日には吐くからね(笑)。
ナオ:俺、長く呑むときは途中でソフトドリンク挟みますけど、混ぜると酔うんですよね。すごい量行きますからね。
アンナ:行きそうだね〜! 最高どれくらい?
ナオ:ショットで50が最高かな。
アンナ:え!? ショットで50!? それすごいわ!
ジョニー:頭おかしいから(笑)。
アンナ:記憶あり?
ナオ:はい。記憶ありです! その日はテキーラだけだったんで、次の日全く二日酔いなかったんですよ!
アンナ:そうそう。そうなのよ。テキーラってね、養命酒なのよ。
ジョニー&ショーン:あははは。
アンナ:いや、ホントよ。テキーラは養命酒だと思ってるからね。私も普段家では缶ビールなんだけどね。
――辞めて。家で缶ビール飲まないで、土屋アンナ。
アンナ:あははは。飲むでしょ! 飲む飲む(笑)! でもね、今、チビ(子供)が4人居て本当に大変なのよ。家で。ウチ、ベビーシッターさんとか居ないからね。ちゃんと私が全部やってんのよ。意外でしょ(笑)。
――いや、意外じゃないよ。アンナはすごく優しいし、情の深い性格だし、いつも抱きしめてあげてるって話てたのも覚えてるし。良いママなんだろうなって思うから。
アンナ:そう。結構良いママなのよ(笑)。でもね、全部やって寝かしつけた後、ドッと疲れるときとかあって。旦那に“疲れた〜。お酒呑みたいなぁ”って言ったら、旦那が、“ビールはないけど、テキーラならあるよ”って言ったから、2人で、“テキーラ行っちゃいますか!”って呑んだら、めちゃめちゃ美味しくて、すっごい疲れが取れたの! そんとき、やっぱテキーラは養命酒だわ〜って思ったんだよね(笑)。みんなテキーラ好きなの?
ジョニー:俺はポテトウォーターです。
アンナ:何、ポテトウォーターって!?
ジョニー:芋焼酎です(笑)。
アンナ:ポテトね! 美味しい美味しい。ウチのメイクのミシューがポテトウォーター大好きだな(笑)。
ショーン:俺はビールですかね。
アンナ:やっぱビールは最高だからね!
■首振りDollsの声、すごくいいと思う
――じゃあ、ジョニーもショーンもアンナに質問を。
ジョニー:好きなミュージシャンは誰ですか?
アンナ:私の〜、好きな〜、ミュージシャンはぁ〜
――ほら、合コン風な喋り方で攻めてるよ(笑)。
ジョニー:おぉ、そういうこと!?
アンナ:そうそうそう、そういうこと(笑)。まさに合コンっぽい質問じゃない(笑)? 私はね、基本アメリカのロックが好きなんだけど、中でもCreedが大好き。音が最高だし、ボーカルの声がめちゃくちゃ良いの! 倍音っていうのかな、二重の声を持つ人なんだよね。歌詞の内容はStingみたいで、頭いい感じのリアルなことを書いて歌ってるの。カントリー系のアメリカンロックがちょっと重くなった感じのサウンドで。本当にカッコイイの。女性アーティストで一番好きなのは、Cyndi Lauper。Cyndi Lauperはずっと好き。本人にも会ったことあるんだけど、本当にハートのあったかい人。歳とるごとに歌が上手くなっていってるのがすごいなって思う。前回のライヴは、生音だけでやってた。声もデカイし、本当に素晴らしい。3月11日の震災を受けてのライヴのときにね、「True Colors」を歌わなかったの。ファンからしたら、どうして一番有名な「True Colors」を歌わないの? って感じだったんだけど、アンコールでステージに出てきて、“私の曲の中で、世界中に愛されている曲があるの。その曲はね、私が歌うからいい曲なんじゃなくて、この曲自体が素晴らしいの。この曲には人を救える力があるの。私の力じゃないのよ。だから私、この曲だけ端っこで歌うから、それ聴いて帰って”って、ステージの端っこで「True Colors」を歌ったの! もうね、号泣! さっきからちょいちょい名前出てきてるけど、ドラムのしぶにぃと一緒に観に行ったんだけど、2人で号泣だったからね。なんてハートのあったかい人なんだろうって。超カッコイイ〜! って。ガン泣きだったからね。
ジョニー:ハートがヤバイですね! 超カッコイイな、その話。いいなぁ、そういうの。
アンナ:でしょ。あとはね、ボーカルの質だけで言うと、誰も超えられないと思っているのはWhitney Houston。最近のアーティストで言うと、Halsey。まだあんまり日本では知名度がないんだけど、絶対に来ると思うの。もっともっと上手くなると思うの。顔も可愛いし、本当に素敵。
ジョニー:おぉ。アンナさんはどうやって新しいアーティストを知るんですか?
アンナ:なんだろう? Creedを知ったのは、タワレコでジャケ買いしたのが最初だったんじゃないかな?
ナオ:ジャケ買いとかしよったんや〜! 俺もよくしますけど、タワレコでジャケ買いって結構勇気いりますよね! 高いでしょ! 俺がジャケ買いするのはだいたい中古屋だったんで。
ジョニー:ジャケ買いかぁ〜。
アンナ:うん。いっぱい失敗してきたけどね(笑)。ジャケットと音と全然違うじゃん! って感じのいっぱいあるからね!
ナオ:俺もいっぱい失敗したなぁ。二度と聴かないCDいっぱいあるもん(笑)。
アンナ:あるある(笑)! でも、ジャケ買しちゃう時代だったよね。今は誰かとコラボしたとか、そういうので知ることが多いかな。どうやって聴く音楽広げてるの?
ジョニー:俺は最近Spotifyですね。そこでオススメしてくれるのを聴いて、新しいアーティストを知ることが多いかな。気になった曲があったら、“おっ、めっちゃいいやん!”と思って、そっから広げていく感じ。
アンナ:Spotify? やったことないからやる! もう速攻やる!
ジョニー:好きな音楽を最初に入れるんですけど、そこから好きそうな音楽を向こうがチョイスしてくれるんですよ。
アンナ:マジ! やってみる! 本当に最近のそういうの疎いから!
ジョニー:Spotifyはめちゃくちゃオススメです!
アンナ:やってみよ〜。3人は全員KISS好きなの?
ジョニー:俺は中学生の頃から好きですね。
ナオ:俺はジョニーに良さを教えてもらったんです。もちろん昔から知ってはいたんですけど、小中高の頃はずっとハードコアばっか聴いていたんで、KISSってちょっと俺にはポップ過ぎたんですよ。中学の頃に聴いてみたときは、こんなの全然ロックじゃない! とすら思っていたんです。けど、ジョニーに出逢って改めて聴かせてもらって、こういうロックもあるんだ! って目覚めたんです。エンタテイメントなロックっていうのもあるんだなって。そこからすっかり虜です。
ジョニー:ショーンの音楽ルーツにはKISSはあんまりないんだよね。
ショーン:ですね。僕のKISSの入り口は映画『デトロイト・ロック・シティ』でしたね(笑)。首振りDollsに入ってから教えてもらいました。
ジョニー:ちょっと時代が違うっちゃぁ違いますからね。俺たちのオヤジ世代が、ドンズバのKISS世代だから。
アンナ:たしかにね〜。ちょっと上の世代だよね、KISSは。だって、私たちの世代はV6だもん。
――いきなり邦楽!? そしてピンポイントでV6!?
アンナ:めちゃめちゃ流行ってたよ、V6。聴かない日なかったもん! V6と安室ちゃん世代だもん(笑)!
ナオ:安室さんといえば! 安室奈美恵さん、今日誕生日なんですよね(取材は10月20日でした)。弟と一緒なんですよ! だから何!? って話ですよね! すみません!
アンナ:うん。で? っていうね(笑)。
一同:(大爆笑)!
ナオ:いや、違うんですよ! 昨日、明日アンナさんと対談なんだなぁって思ったら、夜眠れなくて。朝の6時まで眠れなかったんですよ! で、夜中の4時に弟に“お誕生日おめでとう”ってLINEしたら、弟も起きてて、“ありがとう”って。それで、“明日っていうか今日、アンナさんと対談でいよいよ会うんやけど!”って言ったら、“それ、眠れんやつや〜ん!”って、話になったんです(笑)。っていうオチ。
――全然オチてないけどね。
ナオ:あ、本当にそれだけの話で…すみません!
アンナ:あははは。本当にそれだけの話だね(笑)。どうしてくれんの、この続き(笑)!
ナオ:本当にすみません! 自分でもびっくりしちゃった(笑)。
アンナ:あははは。でも、あの時代は邦楽は結構耳にする機会多かったけど、洋楽は自分から行かないとあんまり耳にすることなかったもんね。私はその頃Bon Joviにハマってた。もうね、Richie Sambora最高! 大好きだったなぁ。
ジョニー:リッチー! いいっすよね! カッコイイっす! 俺も大好き!
アンナ:いいですよね! 私、リッチーの声大好きなんですよ! 声フェチで。うん。そういう意味では、最初にも言ったけど、首振りDollsは声、すごくいいと思うよ。すごくロック。
ナオ:ありがとうございます! すみません、変な話ぶっ込んだのに褒めてもらって(苦笑)。
アンナ:あははは。
■対バン当日はセッションも!?
――じゃあショーンもアンナに質問してみて。
アンナ:どうぞどうぞ。
ショーン:あ、あの、、、映画面白かったです、、、。
――感想か!?
アンナ:あははは。感想じゃなくて質問だったんだけど、まぁいっか(笑)。どうもありがとう(笑)!
ショーン:あ、ことごとくすみません!
アンナ:なんの映画?
ショーン:『下妻物語』と『さくらん』が大好きでした!
アンナ:おぉ〜。観てくれたんだ! 嬉しい! 『下妻物語』懐かしいなぁ。楽しかったよね。あの映画私も大好き。18歳とかだったかな?
――そうだね。懐かしいね。深田恭子ちゃんもアンナも、それぞれ本人そのものの役柄でね(笑)。
アンナ:そうそうそう! 私は照明さんとかと一緒にずっと外で騒いでて(笑)。本番も恭子ちゃんにライト当ててたからね! “いいねいいね! 可愛いよ!”って(笑)。
ショーン:うわぁ。そうなんだぁ。
ナオ:アンナさんって、視聴者が思い描くままの人なんですね!
アンナ:そう(笑)? みんながどう思ってるか自分だと分からないけど、基本、近所のおばちゃん気質だからね(笑)。
――敷居ないもんね(笑)。みんなに平等。
アンナ:敷居ないねぇ(笑)。ホントホント(笑)。
一同:良いなぁ〜。
――私が最初にアンナに会ったとき、音楽雑誌でのSpin Aquaのインタビューだったんだけど、現場に行ったら、アンナに、
アンナ:やだ。私何した!? 怖い! なんかしたの?
――したの。
アンナ:なになに!?
――英語で挨拶されて。え!? 英語!? って思って固まってたら、その後も結構長い間英語で話されて。
アンナ:あははは。やったかも(笑)。みんなで騙そう会! ってのやってたときだ(笑)。みんなスタッフとも結託して、マネージャーさん案だったんじゃないかな(笑)。
ジョニー:インタビューでドッキリ仕掛けられたってこと(笑)?
――そうそう。イタヅラ大好きだからね、アンナ、、、。
アンナ:そうそう(笑)。ていうか、英語喋れないかね、私(笑)。
ナオ:え!? あんなに英詞の曲歌ってるのに!?
アンナ:そう。全部耳で覚えてるの。だから、ヒアリングはいいかもね。てか、ごめんね、騙して。
――え!? 今更(笑)!?
アンナ:10何才? 20年ぶりの謝罪(笑)。
――仕方ないね、受け入れよう(笑)。ところで、『さくらん』は綺麗な世界観だったよね。蜷川実花さんが“アンナで映画を撮りたい”って、最初に手がけた映画作品だったよね。
アンナ:そうそう。実花ちゃんが撮りたい! って言ってくれて。『さくらん』は、一番最初の映画だったから、本当に実花ちゃんの綺麗な色を活かした世界だったけど、最新作の映画『Diner ダイナー』は、すごく勢いと躍動感があるよね。映画としても素晴らしいなって思うし、実花ちゃんの進化を感じる作品だなって思う。
ナオ:でも、アンナさんで映画を撮りたくなる気持ち、すごく分かるなぁ。カネコアツシさんの『BAMBi』っていう作品が映画化されるって話が昔あったのって覚えてます? 実写化するのが大変だってなって、流れちゃったみたいなんですけど。
アンナ:あ、あったね! そんな話!
ナオ:俺たち、最新アルバムの『アリス』のジャケットをカネコアツシさんに描いてもらってるんですけど、カネコさんが、『BAMBi』はアンナさんのイメージそのものだったから、実写化は是非とも実現したかったって言ってらして。あーそれ、めちゃくちゃ見たかった〜〜! と思ったんですよね。
アンナ:私もすごくやりたかった〜! 今からでもやりたいよ!
ナオ:アンナさんと今回一緒にやることになったことをお知らせしたとき、“あぁ、なんかすごく縁を感じるなぁ”っておっしゃってて。
アンナ:本当だね。なんかそういう縁ってあるんだと思う。
ナオ:さらに、カネコさんの息子さんとアンナさんの息子さんが同級生みたいで!
アンナ:え!? そうなの!? なんかもう縁しかないね、それ(笑)。これは終わってからみんなで呑みに行くしかないね!
一同:是非行きましょう!
――終わってからの話の前に、セッションとかやりたくない?
アンナ:やりたい!
ナオ:俺たちなんでもやりますよ! Aerosmithとかいっちゃいます!?
ジョニー:KISSとかもいけますよ!
アンナ:KISSいいねぇ! ショーンくんいける?
ショーン:いけますいけます! 「Rock and Roll All Nite」いけます!
アンナ:あ、いいね! 「Rock and Roll All Nite」! あとはね、The Rolling Stonesの「Satisfaction」とかもいいんじゃない? どうかな? みんな知ってるんじゃない? どうかな?
ジョニー:「Satisfaction」なら速攻いけます、俺! 得意!
アンナ:いいねぇ! 「Satisfaction」いいかもなぁ。AerosmithとかThe Rolling StonesとかNirvanaとか、やっぱギターのリフがカッコイイし、みんなそこを知ってると思うから、そこから入って、本当にやる曲は変えちゃってもいいしね! ミックスしちゃうとか! Queenとかやっちゃう!?
ジョニー:Queen!? む、難しい(笑)!
ナオ:アンナさん、我々と戦うときは、どんなセットリスト予定ですか?
アンナ:激しい系で行こうかなと。
ショーン:おぉおぉぉ。激しい系ですか!
ナオ:じゃあ、セッションも激しめでいかねばですね!
アンナ:激しめいいね! あ、「Anarchy in the UK」とかも盛り上がりそうじゃない?
ジョニー:おっ。SEX PISTOLS!
ナオ:いいね! てか、今回の11月5日の対バンタイトル『WHO KILLS BAMBI〜土屋アンナ×首振りDolls』は、SEX PISTOLSの「WHO KILLED BAMBI」から取ってるんですよ!
ジョニー:ショーンいける?
ショーン:いけます!
――Sid Viciousだね!
ショーン:おっと。ショーン・ヴィシャスやぁ〜。
アンナ:いいねぇ。ショーン・ヴィシャス! よし。じゃあ、そのあたりのどれかをやろっかね!
ナオ:セッションはやるけど、誰のどの曲やるかは当日までの秘密!?
ジョニー:おぉ。いいですね!
ショーン:頑張って練習しておきます!
アンナ:楽しみが増えたね! よろしくお願いします!
ナオ&ジョニー&ショーン:こちらこそ、よろしくお願いします!
アンナ:ていうか、私からも質問していい?
ナオ:なんなりと!
アンナ:好きな食べ物なぁに?
――好きな食べ物!? せっかくセッションの話でしまったのに!?
アンナ:合コンノリにしなくちゃ(笑)。
――あぁ、振り出しに戻るのね(笑)。
アンナ:そうそう(笑)。ジョニーくんは?
ジョニー:なんだろ? 焼き鳥っすね!
アンナ:焼き鳥いいねぇ〜! 私も大好き! ショーンくんは?
ショーン:チキンカツです! 自分では作れないけど、食べるのはチキンカツが一番好きです!
アンナ:チキンカツ!? なんか初めて聞いたな、チキンカツ好きな人! ショーンくんは何が得意なの?
ショーン:ベースです(笑)!
アンナ:運動は?
ショーン:運動は全くダメです!
アンナ:苦手そうだよね〜(笑)。ナオくんは食べ物何が好きなの?
ナオ:納豆が好きです。
アンナ:おぉ〜。納豆いいねぇ〜。
ナオ:アンナさんは?
アンナ:焼き鳥好き〜。赤提灯とか大好き〜! コハダも好き。
ジョニー:突然の魚!?
アンナ:福岡って魚も美味しいでしょ? いいよね〜。胡麻鯖大好きだもん!
ナオ:俺、得意料理です、胡麻鯖。薄口醤油とみりんと生姜とわさびと胡麻で味付けするんです。あとは刻み葱。福岡の人はみんな家で作るけど、家によって味が全然違うんですよ。
アンナ:へぇ〜。いいなぁ。美味しそ〜。家でやってみよ〜。
ナオ:是非。
――最後が胡麻鯖の話で終わったけど、大丈夫これ?
アンナ:大丈夫大丈夫(笑)! 11月5日本当に楽しみ! 会ってみてますます楽しみになったので、是非、当日よろしくお願いします!
ナオ&ジョニー&ショーン:こちらこそ、よろしくお願いします!
取材:武市尚子
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