サザンオールスターズのデビュー40周年を締め括るツアー『“キミは見てくれが悪いんだから、アホ丸出しでマイクを握ってろ!!”だと!? ふざけるな!!』が、東京ドーム2デイズ公演で完結した。
今回のツアーは、全国6大ドームを含む全11カ所22公演という巨大ツアー。サザンのドームツアーは、今までに5大ドームを含むツアーを2回(2005年、2015年)、4大ドームを含むツアーを1回(1999年※当時は札幌ドームが存在しなかった)それぞれ行なってきているが、6大ドームというのは今回が初めて。全国で55万人もの観客を動員するという、長い歴史の中でも最大のツアーであった。
ツアーファイナルを迎える東京ドームは開演前から異様なまでの、興奮の空気に包まれた。客電が落ち、1曲目の「東京VICTORY」のイントロが流れ始めるとともにステージを囲んでいた幕にメンバー5人のシルエットが投映されると、割れんばかりの手拍子が会場を包み込む。そしてリズムインとともに、幕が振り落とされ、ついにメンバーが姿を現す。バンド音をかき消すほどの歓声に東京ドームが揺れた。
続いて披露されたのは昨年発表された「壮年JUMP」。“全国巡り 今日は千秋楽 お越し下さいまして ありがとう みんなの笑顔に逢いたくて 東京ドームへ 帰って来た”と替え歌で観客への感謝の気持ちを表わすと、場内はさらにヒートアップ。序盤から、50,000人が一体となり、東京ドームは歓喜の空間となった。
その他の演奏曲は、同じく昨年発表された「闘うたちへ愛を込めて」から、「勝手にシンドバッド」や「思い過ごしも恋のうち」などのデビュー当時の楽曲、また平成元年に発表された「女神達への情歌 (報道されないYの彼方へ)」といった久々に披露される曲までの36曲。演奏時間は約3時間半にも及んだ。
最後に歌われたのは「旅姿四十周年」。《東京ドームで また逢おうね みんな元気で さようならを 東京ドームで また逢おうね みんな元気で ありがとうね》と締めくくり、ファンとの再会を誓ってステージの幕が下りた。
そんなツアーの大きなハイライトのひとつは、まだどこにも発表されていない新曲が各地で演奏されたこと。“ツアーでお客さんとともに熟成させていく曲”と語られながら全国で演奏された最新曲について桑田佳祐は、「今後レコーディングして、何らかの形で発表することになります」と話したという。
なお、この東京ドームのライブの模様は、WOWOWで8月に放送されることが決定している。放送日時などの詳細は改めて後日発表されるので、こちらもお楽しみに。
photo by 西槇太一
【セットリスト】
1. 東京VICTORY
2. 壮年JUMP
3. 希望の轍
4. 闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて
5. SAUDADE~真冬の蜃気楼~
6. 彩~Aja~
7. 神の島遥か国
8. 青春番外地
9. 欲しくて欲しくてたまらない
10. Moon Light Lover
11. 赤い炎の女
12. 北鎌倉の思い出
13. 古戦場で濡れん坊は昭和のHero
14. JAPANEGGE (ジャパネゲエ)
15. 女神達への情歌 (報道されないY型の彼方へ)
16. 慕情
17. 愛はスローにちょっとずつ(仮)
18. ゆけ‼力道山
19. CRY 哀 CRY
20. HAIR
21. 当って砕けろ
22. 東京シャッフル
23. DJ・コービーの伝説
24. わすれじのレイド・バック
25. 思い過ごしも恋のうち
26. はっぴいえんど
27. シュラバ★ラ★バンバ SHULABA-LA-BAMBA
28. マチルダBABY
29. ミス・ブランニュー・デイ (MISS BRAND-NEW DAY)
30. イエローマン~星の王子様~
31. マンピーのG★SPOT
<ENCORE>
1. I AM YOUR SINGER
2. LOVE AFFAIR~秘密のデート〜
3. 栄光の男
4. 勝手にシンドバッド
5. 旅姿四十周年
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