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いよいよ移り変わる時代。そんな節目にしっくりくる5曲!

時代が変わります。“平成最後”という言葉はさらに過熱し、街中を歩くと“令和キャンペーン”なんてのもよく目にする忙しなさ。昭和の日、みどりの日ができたのも平成だったなぁと、カレンダーを見て思ったり。10連休と謳われているゴールデンウィーク、例年以上にざわざわしそうですね。何かと節目のタイミング。自分が聴くならこんな5曲でしょうか。

■「going my way」(’19)/宮本浩次

テレビから流れてくるとついつい観ちゃうCMです。エレファントカシマシの宮本浩次が月桂冠の新製品“THE SHOT”のCMのために書き下ろしたのがこの新曲「going my way」。軽快なロックサウンドに乗ったヴォーカルはもちろんのこと、華麗なアクションも、“時代が変わるね。明日の主役は、あんたかもよ。”ってコピーも本当にカッコ良い! 何がどう変わってもマイウェイで生きていこうと思わせてくれますね。音源のリリースも待ち遠しい。

■「LOUVRE」(’19) /ワンダフルボーイズ

4月にメジャーデビューを果たしたSundayカミデ(Vo)率いる6人組バンド、ワンダフルボーイズ。「LOUVRE」はメジャーデビューアルバム『We are all』の収録曲で、この一枚が全体的にそうなんですが、聴いていてじっくりと浸れる感じのメロウなアレンジに磨きがかかっています。ラップ調のリリックも乗りやすいし、《誰もが誰かのspecialで 今日もこの街は僕らを待ってる》の歌詞とか、未来に向かって踏み出していく気分になれるんじゃないかなと。

■「時代」(’75)/中島みゆき

先の年末年始も各所でよく歌われたり流れたりしていましたけど、まさに変わり目が近付くにつれてなんだか脳内再生されてしまうのが、日本の歌百選にも選ばれたこの名曲。いちシンガーソングライターの佇まいとは異なる中島みゆきの存在感が圧倒的で、J-POPやフォークといったどのジャンルにも属さない曲調で紡がれる「時代」は、きっとこれからも色あせることなく歌い継がれていくでしょう。楽曲の素晴らしさはもちろん、聴き手に語りかけるような歌い回しが響きます。

■「キャノンボール」(’02)/中村一義

“元号はいつもパッとすぐには出てこないし、いっそ全部を西暦表記で統一したほうが分かりやすくていいのにな”と考える人もいますよね。僕もそっち派だから、《今が二千なん年だろうが、死ぬように生きてる場合じゃない。》と歌う「キャノンボール」がこの節目の時期にフィットするのでしょうか。改めて歌詞を読み返すと、普遍的かつ揺るぎない強さを感じたり、人生で長く歌っていくことを見据えつつ、自分に言い聞かせるように作った曲なのかなと思ったりします。

■「ReI」(’18) /THE ORAL CIGARETTES

移り変わる時代。でも、忘れちゃいけないことはたくさんありますよね。そんな想いを込めて、最後はTHE ORAL CIGARETTESの「ReI」。オーラルが東日本大震災の被災地を訪れたのがきっかけで完成した楽曲は、起こってしまった出来事に対して自分がどう向き合って未来を生きていくのかを、元号が新しくなっても考えさせてくれるはずです。偶然にも令和とリンクするようなタイトルだし、わずかに残っている希望を信じられそうなこのナンバー。これからのテーマソングにしてみては?

TEXT:田山雄士

田山雄士 プロフィール:フリーのライター。元『CDジャーナル』編集部所属。同誌の他、『okmusic UP’s』『ナタリー』『bounce』など、雑誌/WEBを中心にお仕事をしています。日本のロックバンド以外に、シンガーソングライターとか洋楽とか映画とかも好きです。

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