ベリーグッドマンが1月20日、大阪・大阪城ホールにてワンマンライヴ『ベリーグッドマン“てっぺんとるぞ2019”~超好感男は大阪城へ~』を開催した。本公演は大阪出身の彼らにとって兼ねてからの夢でもあったステージということもあり、チケットが即日完売したのはもちろん、当日は全国の映画館でのライヴビューイングの生中継やCS放送生中継なども行なわれた。
会場には全国から約1万人のファンが集結し、開演前から熱気昂るオーディエンスたちが横断幕を掲げたり、揃いの衣装で集まるなど、メンバーに負けじと気合充分だ。入場時には彼らの楽曲「ライオン」の歌詞にリンクさせた“負けない気モチ”なる餅が配布され、笑いたっぷりのグッズ紹介の映像など、ライヴ開始前から高揚感を煽る演出が続いていく。
そして定刻を少し過ぎた頃、ビジョンにオープニング映像が流れると、そこには道頓堀や新世界など大阪の名所をメンバーが巡りながら、会場の大阪城ホールへと向かっていく様子が映る。階段を上り、ステージへ近付いていく様子にじわじわとテンションが高まっていく中、Rover(Vo&Gt&Tp)、MOCA(Vo&MC)、HiDEX(Vo&TrackMaker&Pianoforte&Gt&Per)の3人が登場し、1曲目「ライトスタンド」から“ベリグ”な魅力をこれでもかと打ち出す。MOCAの叫ぶ“俺たちの歌ちゃうで。みんなの歌やで!”の呼び掛けに応えた観客の歌声の大きさに、早々に“てっぺんとったで~!”と満面の笑みを見せるMOCA。その後も「Trip」「Brand New World」と、アッパーなサウンドで会場を沸かし、運動不足解消にもなりそうな「エキスパンダー」ではアドレナリン大放出で息ぴったりに踊る観客の姿に“バイブス上がりすぎてるんですけど~♪”と、メンバーも意気揚々な様子。
“大阪城ホールで歌いたかった歌。今日からまたスタートできるように”と披露された「ライオン(2018 New Ver.)」は、挫折を味わいながらも再び立ち上がり、力強く背中を押してくれる言葉の数々に世代を越えて聴く人の心のど真ん中を突いていく。楽曲の世界観を噛み締めるように、涙を流しながらともに歌う観客も多く、ベリーグッドマンが描く詞世界の芯の強さを改めて感じさせられた。
MCでは“夢がひとつ叶いました”と、改めて念願のステージに立てたことへ感謝の気持ちを伝えつつ、次のステップへ向けて歩み出したいと意欲を語る彼ら。そして自分たちだけではなく、応援してくれるファンの夢も応援できるチームになりたいと、ともに高みを目指していこうと「Hello」へと続く。Roverの柔らかく温かな歌声、MOCAのパワー漲る低音域、HiDEXの艶と色気のある高音。それらが合わさった3人のハーモニー、グッドメロディーが観客の心へ真っ直ぐにつながっていく。飾らない言葉には影がなく、3人が歌い描く楽曲からは明るく眩い光が差すようで、時間を重ねるごとに心温まるような気がしてならない。
ステージ中盤、「i」ではトロッコに乗ったメンバーが観客の表情を間近に、ステージ最後方へと歌いながら進む。ファミリー席の目の前に設置されたステージでは、結成当初を彷彿させるアコースティックスタイルでのライヴを披露。ライヴ当日がMOCAの息子の誕生日ということもあり、父から息子へ贈った「My Baby」や「B.G.M」などをメドレーで歌うなど、特別な一夜を盛り上げる演出に会場からは大きな歓声が沸く。さらに、メンバーそれぞれが母親への感謝の気持ちを綴った「おかん~yet~」では自分自身を投影して涙する男性ファンも続出していた。
涙する瞬間はまだ続き、HiDEXがベリーグッドマン結成前のメンバーとの出会いについて語る。思うように芽が出ない期間や音楽への向かい方について悩んだりと、結成当時の思いを語りつつ、ベリーグッドマンとして最初にできた楽曲「コンパス」を披露。が、まさかの歌い直しという事態もご愛嬌にしつつ、念願の舞台とはいえ、彼ららしいいつものライヴスタイルで会場を盛り上げていく。
夢の舞台もあっという間で、サポートDJのMANA-Bも一緒になって「ベリーグッド」「Mornin’」など、後半戦はさらに加速度を増していく。昨年で結成5周年を迎えたことについて、Roverは改めてファンに感謝の気持ちを伝えつつ、大阪城ホールの舞台をゴールではなく通過点として、次に向けて進んでいきたいと新たな決意を語り、本編ラスト「ハイライト」へ。《ずっと描いてた夢の場所へ》《記録を超え記憶となれ》と歌い、一本指を天高く掲げ、より大きな夢へ向かって走る3人の姿はなんとも頼もしかった。
そしてアンコールを前に嬉しいニュースが届けられた。今年5月から開催される全国ホールツアー『ベリーグッドマン “もっと てっぺんとるぞ宣言”ツアー2019 「i AM the BEST」』の追加公演、さらに秋には関西某所にて2デイズでの初となる野外ワンマンライヴの開催が決定し、“2019年も現役プレイヤーでいきます!”と、声高らかに宣言した彼ら。その後は「プレイヤー」「Good Time」などアンコール4曲を披露し、全身全霊で駆け抜けた3人に観客からは大きな歓声と拍手が届けられた。
夢の舞台を突破口にさらなる活躍を約束してくれたベリーグッドマン。これからどんな“ベリグ”な姿を見せてくれるのか。春からのホールツアーに期待が高まる。
撮影:Keiko Tanabe(TAMARUYA)/取材:黒田奈保子
【セットリスト】
1.ライトスタンド
2.Trip
3.Brand New World
4.Vibes UP!!
5.エキスパンダー
6.ライオン(2018 New Ver.)
7.Chill Spot
8.Hello
9.You & Me -Remix-
10.i
11.アコースティックメドレー
12.おかん~yet~
13.コンパス
14.ベリーグッド
15.TTS
16.Mornin’
17.ウグイス(Remix)
18.ハイライト
<ENCORE>
1.プレイヤー
2.飲みニケーション
3.Good Time
4.You
【ライヴ情報】
『ベリーグッドマン “もっと てっぺんとるぞ宣言”ツアー2019 「i AM the BEST」』
5月04日(土) 大阪・狭山市文化会館SAYAKAホール 大ホール ※追加公演
5月06日(月・祝) 大阪・大阪国際会議場 メインホール
5月11日(土) 静岡・静岡市清水文化会館(マリナート)大ホール
5月12日(日) 兵庫・神戸国際会館こくさいホール
5月18日(土) 岡山・倉敷市芸文館
5月19日(日) 香川・レクザムホール(香川県県民ホール)小ホール
5月25日(土) 愛知・名古屋日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
6月01日(土) 京都・文化パルク城陽 プラムホール ※追加公演
6月02日(日) 和歌山・和歌山市民会館 大ホール ※追加公演
6月08日(土) 熊本・熊本県立劇場 演劇ホール
6月09日(日) 福岡・福岡サンパレスホール
6月15日(土) 石川・金沢市文化ホール
6月16日(日) 滋賀・滋賀県立文化産業交流会館 ※追加公演
6月22日(土) 東京・TOKYO DOME CITY HALL
6月23日(日) 宮城・仙台銀行ホール イズミティ21 大ホール
6月29日(土) 北海道・札幌 道新ホール
7月06日(土) 広島・広島JMSアステールプラザ 大ホール
★2019年秋 関西エリア某所
初の野外ワンマンライヴ2デイズ決定!(詳細は5月発表)
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