今回はさまざまな衣装コーディネートを観ることができるMVに注目! 2019年2月のライヴをもって活動休止を発表した西野カナの最新MVや、フジテレビ『テラスハウス』のオープニング曲としても知られるテイラー・スウィフトの「We Are Never Ever Getting Back Together」など、お洒落でキュートなMVをご紹介します。
■「Don’t Think, Feel」(’16) /Awesome City Club
ファッションブランド“Gap”による“デニム+音楽”にフォーカスしたプロジェクト『1969 RECORDS』の第一弾アーティストとして制作されたこのMVは、実際にGap フラッグシップ銀座を貸し切って撮影され、メンバーがふたつ以上の衣装にチェンジ! 全てGapのアイテムでコーディネートされ、デニムやシャツなどの定番アイテムから流行りのスウェットパンツまで、身近なブランドも抜群のスタイルを活かしてお洒落に着こなす姿に改めてバンドの上品さを感じたりも。閉店後の店内ではしゃぎ回ったり、ラストのパーティーシーンなど非日常な演出も魅力的で、色合いの美しさもばっちりな映像にすっかり釘付け!
■「ファインデイ」(’13) /Czecho No Republic
“撮影するのが大変そう”なんてコメントもある、衣装のみがコロコロ変わるユニークなMVは加藤マニ監督によるもの。その撮影方法は明らかになっておらず、この曲のメインヴォーカルを務めるタカハシマイ(Cho&Syn&Per)にいたっては150回の衣装替えをしているが、完成した映像では150通りを超えるコーディネートが映されているという、観れば観るほど不思議な仕上がりだ。《今日はレイニーデイはダメよ》と歌う“とっておきの日”のMVをヘアサロンで撮影するセンスも洒落ていて、レトロな色合いがゆったりとした曲調にぴったり。一時停止をしながらひとつひとつのスタイリングを観てみるのもおすすめ!
■「We Are Never Ever Getting Back Together」(’12) /テイラー・スウィフト
フジテレビ『テラスハウス』のオープニング曲としてもたびたび耳にするこの曲。コーラスも交えた明るくキャッチーな曲調が印象的だが、“私たちはもう絶対ヨリを戻したりしない”と元恋人との関係を歌っている。ワンカット撮影ながら5回もの衣装チェンジをしていて、その次々に着替えていくスピードにも驚き! 冒頭のパジャマ姿以外は全てデート服で、ちょっぴりフォーマルなワンピース姿がキュート。まるでドラマを観ているかのようなテイラーの表情の豊かさにも惚れ惚れするし、季節をまたいで元恋人との日々を再現したセットも見ものだ。“こうと決めたら譲らない”という女性の意志の強さは世界共通なのかも。
■「運命のアイラブユー」(’16) /chay
続いて『テラスハウス』の住人だった“まいまい”ことchayにも5着の衣装替えをしたMVが! 実姉へのプレゼントとして制作したウェディングソングで、“レトロポップ”をテーマにしたMVでは、ファッションとともに変わるリボンやカチューシャを使ったロカビリーなヘアスタイルも注目ポイント。英字新聞を背景にしたシーンがテーマにマッチしていて、レトロ映画から飛び出してきたかのようなフェミニンな衣装もお似合い。ウェディングソングと言えば感動的なものが多い中、この曲では幸せな気持ちを明るく表現しており、ブーケを持っている場面やパールのネックレスなど、さりげなく結婚式にちなんだアイテムが入っているのにもこだわりが感じられる。
■「29」(’18)/西野カナ
2月3日の横浜アリーナ公演を最後に活動休止を発表した西野カナ。3月で30歳を迎えるということで“最後の20代”を記念して制作した「29」のMVは、3つのシチュエーションに分けて制作。3場面が全て20代の自身を表しているのであれば、ワンピース一枚を着るにしてもスカートの丈やメイク、アクセサリーなど好みや心情の変化もたくさんあったのだろうなと想像できる。10代でデビューしてから若い世代の女子に絶大な支持を得てきた彼女の“どう考えても分かんない恋の失敗”もさらに共感を集めそうで、歌詞にちなんで大きな消しゴムが出てくるポップなシーンもかわいらしい。《新しい30代》をTシャツ+スカートのラフなスタイルで歌う場面を観ると、心軽やかに進んでいく意思も感じられて、これからの西野カナを応援したくなる!
TEXT:千々和香苗
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