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AliA、シングル「eye」を掲げた全国ツアーを開催“自分たちを余すところなく伝えたい”

活動当初より国内外問わず活動中のAliA。そんな世界照準の彼らが、3月11日に初のシングル「eye」をリリースし全国ワンマンツアーを行なう。海外ツアーを経て得た糧が炸裂しそうな今ツアー。ワールドワイドな彼らをいま体感せよ!!

■自分たちを待ってたり、欲してる人がいるなら、国内外問わず行って演りたい

――先日、欧米ツアーを終え、今はアジアツアーに向かう最中ですが、活動当初から国内外並行でライヴを行なっている、そのスタンスからお聞かせください。

AYAME(Vo):CD発売前からL.A.等でライヴをしてましたからね。とは言え、その時は私たち目当てのお客さんは数人で…(笑)。

EREN(Gu):InstagramなどのSNSで知って来てくれた方もいたんですが、Whisky a Go Go (カリフォルニアの老舗ライヴハウス)に出演した時もかなりスカスカな状態でした。

――日本で地固めし、そのあと海外に進出していくパターンがほとんどの中、その行動力は凄いです。

EREN:僕らからすると、日本でも海外でもライヴをやるスタンスはほぼ変わらないんです。文化も生活様式も違うけど、音楽という大きなコンテンツとしては全部一緒なので。

SEIYA(Ba):確かに日本で知名度を上げて乗り込む方法もあります。でもその方法だと海外に活動の場を広げた時にまた1から積み上げて育てていかなくちゃならない。であれば、まだ日本でも海外でもあまり知られていない現段階からバンドとライヴの規模を段々と大きくしていけたらなって。

――ワールドワイドに大きくなっていきたいという夢は魅力的ですね。

EREN:ライヴを重ねて知ってもらったり、広まっていくのは国も県もそう違いはないじゃないですか。それは身をもって実感しています。海外でのライヴも確実に動員が増えていますし、国内だろうが海外だろうが変わらずやり続けていくことに意味や意義があるんです。

AYAME:もちろんこのレベルで海外でのライヴが出来ることは非常に感謝してます。だからこそ、恐る恐るではなく毎度きちんと結果や爪痕を残していきたくて。国内外関わらず一本一本のライヴを大切に、今できる最大限を魅せるべく今回のワールドツアーも臨みました。

BOB(Dr):今は国内外問わず地固め的な意識で回っています。特に今は個人でも全世界に発信できるし、各国の方と出会えたり知ってもらえる機会がある。そこに向けてのコミットも怠ってはいません。実際、僕らのインスタのフォロワーはまだ行ったことのないロシアの方も多いので、早い段階から色々なところに種をまいておきたいんです。

RINA(Vn):ライヴのスタイルは日本も海外もあえて変えていません。演奏する度に自分たちの音楽が広まり、知ってくれている人が確実に増えている実感を得ています。まだまだライヴをしたことのない国もたくさんありますが、そんな国へも今後は自身の音楽を届けたりライヴをしていきたいですね。

EREN:自分たちを待っていたり、欲している人がいて、物理的に可能なら国内外問わず行って演りたいんです。海外ではお客さんのほとんどがYouTubeやインスタで知って来てくれる方ばかりですから。

BOB:ニューヨークの公演ではお客さんに“1週間前にインスタを観て興味を持ち、友達を誘ってロードアイランドから観に来た”とライヴの終演後に話しかけられることもあったり。

――最新の海外ライヴ映像からうかがうに、お客さんのリアクションも上々そうでした。

BOB:以前よりも濃いライヴが出来ている実感は非常にあります。レスポンスも比じゃないぐらいあったし、予習してきてくれた感じもすごくあって。“また来たい”“またやって欲しい”というリクエストもたくさんもらいました。今度は逆に自分たちも各地の文化を学んで臨まなくちゃなと。

SEIYA:各地でリアクションをもらうことで、今後への可能性もかなり感じました。

■各地のライヴで自分たちを余すところなく伝えたい

――そんな中、3月11日には初のシングル「eye」が発売となります。3曲入りながら音楽的要素がぎゅっと詰まっていて。みなさんの特性や魅力が詰め込まれてますね。

BOB:3曲とも毛色は違うし、色々な要素を詰め込んでいます。年末のワンマン直後から作り始めて、クリスマス近辺に2日間でレコーディングしたので、その瞬発力やフラッシュアイデアも入ってるんです。

RINA:「eye」と「ムツノハナ」では初めてがっつりとストリングス隊を入れました。ライヴ映えもするけど、作品ならではの構築感がある楽曲たちかなと。

EREN:以前からそうでしたが、攻めたり波紋を呼ぶようなことも含めて、これまでと違ったこともしてみたくて。これをきっかけに新しい音楽に出会って欲しいし、自分たちも見つけたかったんです。

――「eye」では途中、急に楽曲がザッピングされたんで“故障かな?”と聴き返してしまいました(笑)。

EREN:その“壊れたのかな?”で正解です(笑)。あの場面は同期演奏が鳴ってるけど、メンバーはステージで何もしていないイメージで。最初は無音にすることも考えていましたが猛反対にあったので(笑)。人間は失敗やミスといった違和感が非常に印象に残るし、記憶力も働くらしいので、そこで耳を惹きたくてああなったという。

SEIYA:“どうやったらより興味を持ってもらえるか?”は常に命題ですから。圧倒的に歌詞とメロディーが良いバンドがこのようなトリッキーな仕掛けを作ったらどうなるか。それをあえてシングルで表してみました。

――歌詞もやさぐれています。

TKT(Key):単純に僕がロックバンド然としたものに飽きてきたので、その気持ちを歌詞に表してみました。ただカッコ良いだけの曲に魅力を感じなくなってきたんです。だから、いい意味でこちらも耳を惹くというのを意識した歌詞にしています。

――歌い方もかなり荒んでいますね。

AYAME:攻撃的な要素を尊重して歌いました。よく“AliAはライヴがいい”と言ってもらえるので、作品でもその感じが伝えられたらなって。攻撃的な曲だからこそ剥き出しで人間っぽさを出したかったので、あえて考えずに感じたままに歌ってみました。“ライヴだったらこう歌うな”というのをそのまま出してみたというか。結果、これまで以上にエッジの立った歌い方になってます。

――「happy birthday?」はメンバーの個性も魅力ですね。

EREN:ライヴで盛り上がりたいし、各自の魅せ場やいいところを伝えたくこのようになりました。

SEIYA:呼応したり、お客さんも一緒にシンガロングが出来たり、色々とやっているわりには分かりやすい曲かなって。既にライヴでもやってますが、とても反応がいいし、メンバーそれぞれのプレイが現れる度に“ウォー!”ってなります。

――そんな中、春には今作を引っ提げて、5月5日のマイナビBLITZ赤坂公演を含んだ『AliAliVe2020 Around the World-Re:AliVe-』も控えています。

EREN:今までのツアーの本数から比べて少ない気はしますが、今回は全部ワンマンですからね。

SEIYA:ようやく初めて単独で全国各地に行けます。各地のライヴをしっかりと作っていき、自分たちを余すところなく伝えたいですね。今回のシングルはバラエティーが豊富なので、そこにメンバーの個性も加わり、より多くの方が楽しめるツアーになりそうです。

BOB:東名阪以外のワンマンは初だし、今作も含めてさらにレパートリーが増えたので、どのようなストーリーや流れが生み出されるのか。その辺りも楽しみにしていて欲しいです。

TKT:様々な土地で長尺のライヴが出来ることが嬉しいですね。あとは各会場が従来以上の広さですが、やることは変わらず一生懸命自分たちの最大限の力を出すことです。

RINA:非常に楽しみです。ワンマンならではの曲の他にもたくさん楽しませられると思います。せっかく世界を回ってから挑むツアーなので、そこで得てきたパワーや熱力も放出したいですね。

EREN:ぜひライヴに来てもらって、ありふれた景色ではないものを体験してもらいたいです。“スゲー!”とか“楽しい”とか。その規模をどんどん広げていきたいんですよ。今回もそこを突き詰めていきたいです。

AYAME:海外でのライヴや、そこに集うお客さんを通して“音楽って本当に自由だ”ということをより学びました。その反面“自分ももっと楽しまなくちゃダメだな…”って。なので、このツアーは自分も心の底から楽しむつもりです。みなさんもぜひ楽しみに来てください。一緒に楽しみましょう!!

EREN:ファイナルのマイナビBLITZ公演も自分たちの単独公演としては過去最大規模ですが、そんなに気負ってはいません。いつもの自分たちを出していくだけなので。その姿勢はどのライヴでも一緒。いつも通り最新で最大の自分たちをお見せするだけですから。楽しみにしていて欲しいです。

取材:池田スカオ和宏

シングル「eye」

2020年3月11日(水)発売

【初回盤】

SSSA-1008A/¥2,000+税

※渋谷クアトロライヴ映像付き

<収録曲>

1.eye

2.happy birthday?

3.ムツノハナ

【通常盤】

SSSA-1008B/¥1,000+税

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