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ゆず、サカナクション、B’zなど日本の世界遺産が舞台のMV5選!

世界には多くの世界遺産が存在しますが、今回は日本の世界遺産を舞台に撮影したアーティストたちのMVを特集。“ここで!?”と思うような作品も数々登場します。まさに世界遺産とアーティストの共作とも言えるMVをぜひ楽しんでください!

■「カナリア」(’17)/ゆず

縄文杉でも有名な屋久島は、1993年に日本で初めて登録された世界遺産。そんな場所を舞台にした「カナリア」のMVは、島の中でゆずのふたりの歌声が響き、神秘的な空気をまとった屋久杉に負けないくらい感動してしまう。《時の流れは早すぎて 消えてしまうよ》や《どんな時代へ変わり続けても》のところで川の流れるシーンと時代を置き換えたりと、まるで屋久島の自然と人生がリンクするかよう。見たあとはなんだか前向きに頑張れそうな気持ちにさせる作品だ。

■「RIGHT HERE」(’14)/ANARCHY

ANARCHYのメジャーデビュー作品のMVは彼の地元である京都府の清水寺で撮影されているのだが、日本の歴史を感じられる場所でのラップはなんだかミスマッチに感じつつも、この曲に込められた彼の音楽に対する貪欲さをストレートに歌う熱い姿と、清水寺の壮大さがマッチしている。《仲間とここまで来た》《諦める事はいつだって出来た》と繰り返し流れる歌詞がとても印象的で、ライトアップされた清水の舞台など荘厳な雰囲気も観どころだ。

■「夜の踊り子」(’13) /サカナクション

日本の象徴とも言える富士山のふもとで撮影された作品。最初はメンバーがものすごく遠くに映っているのだが、《跳ねた跳ねた》などのフレーズごとにだんだん近づいてくるのが、観る者の高揚感を加速させる。富士山全体が常にしっかりと映し出されているのにも、ここを舞台にしたことへのこだわりを感じる。朝と夜でまったく表情の違う富士山や、メンバーの和装姿も必見!

■「#好きなんだ」(’18)/AKB48

“女子旅”をテーマにしているということで、インスタ映えする観光地が登場。沖縄にある世界遺産・中城(なかぐすく)城跡で《ハッシュタグ好きなんだ》と元気に踊りながら歌っているのだが、卒業を控えた渡辺麻友と指原莉乃ふたりだけのドラマ仕立てのラストシーンは、お祭りが終わったあとのような切なさだ。10分弱と少し長めだが、最後まで目が離せない。

■「MY LONELY TOWN」(’09)/B’z

この楽曲が発売された2009年当時はまだ世界遺産ではなかったが、のちに2015年に世界遺産に登録された軍艦島。廃墟が並ぶ無機質な島を背景に、《人はバラバラな生き物 それを忘れちゃいけない》と力強くもどこか切ない歌詞で、人の気配を感じない風景と人間の潜在的な孤独感を表現するために、この島を撮影場所に選んだようにも感じる。B’zにしか作り出せない世界観をぜひご堪能あれ。

TEXT:川添典子

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