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全国ツアー真っ最中のあゆみくりかまき、ファイナル公演は“前向きなライヴをしたい”

現在、全国ワンマンライヴツアー『ボクらの熊魂2019 〜お前もまたぎにしてやろうか!!TOUR〜』真っ最中のあゆみくりかまき(以下、あゆくま)。3人にツアー中である現在のモードとファイナルのマイナビBLITZ赤坂に向けた意気込みを訊いた。

■あゆくまはこの3人とまたぎがいるからこそ強くなれる

――2018年、あゆみくりかまきはフルアルバム『大逆襲』と、会場限定盤シングル「アナログマガール’18 / 19 GROWING UP -ode to my buddy-」をリリース。そして12月には、会場限定シングルに収録された2曲に、聖飢魔IIの「蝋人形の館」のカバーと、「アナログマガール’18」のライヴ映像を加えた4曲入りの配信限定EP『蝋人形の館』もリリースしました。「蝋人形の館」はあゆくまのライヴの登場SEだったんですよね。

まき:3人になりたての頃(※2014年にあゆみが加入)に使わせていただいていたんです。“お前も蝋人形にしてやろうか!”という台詞を“お前もまたぎ(ファンの呼称)にしてやろうか!”に変えて言うと、あゆくまのライヴっぽくて攻めている感じがするなと思ったんですよね。そして今回、ついに「蝋人形の館」をカバーさせていただくということで、レコーディングはめちゃくちゃプレッシャーがありました(笑)。メタルを歌うのも初めてだったんですよ。新しいあゆくまを見せられるように頑張りました。

あゆみ:アレンジをしてくださったPABLOさんは、バンドメンバーとして一緒のステージに立つこともあるので、あゆくまがどんなライヴをしたいのかをしっかり分かってくださっていて。それにもかなり背中を押されました。

くりか:「蝋人形の館」はカッコ良いけど、“いつも明るいあゆくまがほんまにこの曲を歌えるんかな?”“どうやってこの曲のおどろおどろしい感じを出したらいいんやろう”とすごく考えて。その結果、今までにないくらい自分の殻を破れて、その瞬間に感じたまま歌ったテイクが上手くマッチしました。

――おっしゃるとおり、「蝋人形の館」はこれまでに見たことがないあゆくまのパフォーマンスが見られます。

くりか:いちばん最初にライヴで歌った時に、“ついに曲に憑依できた!”と思いました。“お前をもっともっとまたぎにしてやる!”という気持ちで睨み効かせています!(笑)

まき:今まわっているツアーでも盛り上がりがすごいんです!世界観が一気に出来上がるので、気持ち良いですね。キラーチューンになっています。

あゆみ:ただ、これまであゆくまはスピード感のある曲で攻めてきたから、こういうスローな曲で盛り上げていくのはまだまだどきどきします。もっともっと一発目でバチン!と盛り上がるくらいのパフォーマンスをしたいですね。今回のEPでカバーさせていただいているPRINCESS PRINCESSさんも、聖飢魔IIさんも、ヴォーカルはおひとりなんですけど、ものすごく強い存在で、あゆみひとりでは絶対に敵わない…。でもあゆくまは、この3人とまたぎがいるからこそ強くなれると思うので、あゆくまらしくカバーできたかなと思っています。

まき:私はそんなに歌が上手いわけではないし、喉声も壊しやすいんですけど、目の前の人を想うと力強い声も出てくるんです。だからライヴを想像してレコーディングしました。

――やはり、あゆくまにとってライヴは大事な場所なんですね。

あゆみ:あゆくまがライヴに力を入れてない時期はないからね(笑)。

くりか:ちょっと落ち込んでいる時も、ライヴをしてまたぎに会えれば元気になれるんです。

まき:ライヴがなくなったら廃人ですね!(笑)だから2019年は今まで以上にライヴをたくさんやっていく年にしたいです。

■今のあゆくまとまたぎなら、前の赤坂BLITZ以上の景色を観られる自信がある。

――現在はツアー初日大阪と2日目福岡の間というタイミングですが、ツアーの調子はいかがでしょう?

まき:初日の会場のOSAKA MUSEは、4年前にイベントをした時にまたぎが数人しかいなくて…。でも今回はソールドアウトして、たくさんのまたぎたちと一緒にOSAKA MUSEに戻ってこれたことがすごく嬉しかったですね。 “来てくれたまたぎを、もっともっとまたぎにしてやる!”と感情が高ぶりました。

くりか:でも、いっぱいリハに入って“これで絶対いける!”って状態にしたはずなのに、実際にライヴをしてみると“ここをもっとこうしたほうがいいんじゃないか”という部分が出てきて。あと4公演あるので、どんどん成長させていきます。

あゆみ:1年半振りのツアーやし、私の地元から始まるし、去年のハロウィンワンマンが自分たち的にすごくいいライヴにできた実感があったので、それを絶対に超えたくて。その気持ちが強すぎたのか、初日はすごく緊張してしまいましたね(笑)。

まき:初日のステージで全然あゆ(あゆみの愛称)と目が合わへんくて!(笑)

あゆみ:たくさんの人の前で喋るのが苦手やから…(笑)。

まき:(笑)。次のライヴからあゆも復活していきます!

あゆみ:まっちゃん(まきの愛称)がこの前のライヴで、“あゆは勇気を出して「くりかまき」に入ってくれたと思う”と言ってくれて。もちろん、自分がまだグループに入っていけてないとは思ってないんですけど、それでもこの間、「アナログマガール’18」を リリースできたことで、ようやくちゃんと“あゆみくりかまき”になれた気がしていて。この曲をライヴで歌うたびに、勇気を出してくりかまきに入って良かったなと思うんです。

――あゆみくりかまきはいろんな歴史を経て今がありますものね。ファイナルのマイナビBLITZ赤坂は、あゆくまにとっては熊の姿でのラストライヴ(2016年7月8日の赤坂BLITZ公演)であり、人間の姿に変えられてしまった場所でもある。その会場をファイナルにしたことは、大きな決意であり覚悟だとも思うんです。

まき:あの日は自分たちももやもやを抱えていたし、来てくれたまたぎにももやもやな気持ちを与えてしまったと思うんです。でも去年から、『大逆襲』を掲げてまたぎと走って来たことで、ポジティブな気持ちばっかり芽生えてきて、今のあゆくまとまたぎならあの日以上の景色を観られる自信があるんですよね。

あゆみ:自分たちが楽しまないとみんなも楽しめないから、前向きなライヴをしたいです。目の前にいるお客さん全員を“死ぬほど楽しくて意味分からん!”くらいの気持ちにさせたい。次の日も余韻がずっと残るライヴにしたいんです。

くりか:前回は、頭の中は“いつ人間にさせられるんやろう?”という不安ばかりで、ただただ平然を装うことで必死やったんです。でも今回のマイナビBLITZ赤坂は最初から楽しさを伝染させたいし、とにかく成功させたいと思っています!

まき:DI:GA ONLINEさんでも2月17日に控えたマイナビBLITZ赤坂までのカウントダウン企画をやっていただいていて、本当にありがたいです。リツイートの総数を2525RT目指すというかたちでキャンペーンが行なわれるのに、この前のツイートをイラストにしたらリツイート数がガクッと下がってしまって…(笑)。“みんなイラストより顔が見たいんや。やっぱりうちらアイドルなんやな!”と思いました!(笑)

一同:あははは!

くりか:DI:GA ONLINEさんのカウントダウン企画は、あゆくまの力だけではなく、またぎも燃えてくれているので、協力し合えているなと思っていて。“みんなでファイナルまで一緒に頑張ろう、駆け抜けよう!”という気持ちを大きくしてくださっているなと感じます。

あゆみ:そのおかげで当日までのどきどきわくわくが増幅しているし、カウントダウンの数字が小さくなればなるほど熱くなるんだろうなと思っています。

まき:今までのツアーって、交通事故からの復活ツアーだったり、いつ人間にさせられるか分からないツアーだったり、熊に戻れるのか戻れないのか分からないツアーだったり…なにかしらを背負ってきたんです。そのお陰でエモーショナルなライヴにはなっていたけれど、音楽を存分に楽しめていなかった部分もある気がしていて。でも、今回はそういうのが何もないんです。

――あぁ、たしかにそうですね。立ち向かうべき試練がないあゆくまは初めてかも。

まき:やっと純粋なスタート地点に立てました(笑)。観てくださるみなさんにあゆくまの楽しさが伝わったらと思うし、大好きなあゆくまの音楽をひとりひとりに届けたい。ファイナルでは嬉しい報告もあるので、2019年はポジティブにいきたいですね!大躍進します!

撮影:キセキミチコ/取材:沖 さやこ

【ライヴスケジュール】

『ボクらの熊魂2019〜お前もまたぎにしてやろうか!!TOUR〜』

2月09日(土) 宮城・仙台MACANA ※SOLD OUT

2月11日(月・祝) 愛知・名古屋RAD HALL ※SOLD OUT

2月17日(日) 東京・マイナビBLITZ赤坂

■特設サイト:http://ayumikurikamaki.com/feature/tour2019

【CD情報】

配信EP『蝋人形の館』

2018年12月18日配信

¥1,000(税込)

配信EP『蝋人形の館』

NOW ON SALE

¥1,000(税込)

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