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RAZOR、ひとつの目標地点だったマイナビBLITZ赤坂にて東名阪ツアーを締め括る

猟牙“今日熱いライブができなかったら、3年後なんてねえんだわ。俺らにとっては、今日、ここがすべてです。ここで朽ち果てるまで愛し合ってくれますか!?”

2016年の始動から、その熱狂的なライブパフォーマンスで支持を拡大してきたRAZORが、結成2周年を記念し、東名阪ツアー<RAZOR 2nd ANNIVERSARY ONEMAN TOUR II -second->を開催。そのツアーファイナルが、バンド始動日である11月30日(金)、RAZORにとって過去最大規模のキャパシティとなる、マイナビBLITZ赤坂にて行なわれた。この日のMCで猟牙が話していたのだが、ここ、マイナビBLITZ赤坂は、RAZOR結成当時、猟牙が剣に“3年以内に行こう”という話をされたという、いわばひとつの目標地点だったとのこと。“2年でここに立てていることがすごく誇りです”と胸を張る5人は、オーディエンスと築き上げてきたこれまでを分かち合うように、そしてここから続く未来へと進むために、今の彼らが持つすべてを刻みつけるように音を高鳴らしていた。

「KNOT INVISIBLE」のダンスビートがフロアの興奮を高める中、剣、衍龍、IZA、哲也、猟牙がステージに登場。怒号のような大歓声で迎えられた彼らは、持ち場につくと一気に轟音を解き放った。ヘッドバンギングの嵐が吹き荒れる。そこから優麗なストリングスをたたえた「鉛」をくり出し、“始めようか、赤坂!”と、間髪入れずに「敬愛なる君へ」「LIQUID VAIN」「NEW ANSWER」とハードナンバーを連投。オーディエンスは頭を振り、声と拳をあげ、フロアをぐちゃぐちゃにかき回して爆音を楽しんでいると、“初っ端から地獄絵図作りたいんだが、ヘドバンの準備はできてますか!?”と猟牙が叫び、「嫌、嫌、嫌。」へ。獰猛な音塊と、激しく回転するイエローのスポットライトが、人間の奥底に潜む凶暴性を激しく刺激してくる。

バンド最大キャパでのアニバーサリーワンマンということもあり、メンバー全員から漲っている気迫もすさまじかった。哲也が破壊力抜群のドラミングをくり出せば、IZAはそのビートに寄り添いつつも、ときにステージ前まで飛び出してきてオーディエンスを煽る。衍龍は軽やかにステップを踏みながら、剣はどっしりと構えながらギターをかき鳴らし、その音を背中に受けた猟牙は、強烈な咆哮を交えながら全身で歌を届けていく。

この日のセットリストは、ツアー開始直前にリリースされたアルバム『KNOT INVISIBLE』の楽曲はもちろん、彼らの2年間を総括するようなものになっていた。グルーヴィなサウンドに乗せられたシンガロング必至なメロディが光る「Disclosure」や、感傷的な響きのアンサンブルで攻め立てる「ギブミー不気味」、メロディックスピードメタルな雰囲気もある「紅く散らばる華」に、エレクトロニコアな「BRILLIANT」など、5人は矢継ぎ早に曲をくり出していく。RAZORの楽曲はどれもラウドかつヘヴィだが、さまざまな音楽を咀嚼、昇華していてなんとも多彩。また、どれもメロディアスでもあるのが特徴で、激情的なミディアムナンバー「さよなら」は、その美しい旋律を堪能できる一品。アウトロでオフマイク気味に叫んだ猟牙の歌声も圧巻で、パワーで押し切るのみではなく、じっくりと歌を届ける場面もあった。

それでもやはり、RAZOR最大の魅力は、その強烈なライブパフォーマンスにある。“なにぬるい顔してんだ、地獄絵図作るんじゃなかったっけ!?”と激しい煽りから突入した「埋葬」では、猟牙がフロアにダイブ。オーディエンスに支えられた状態でそのまま歌い続けると、“怪我してない? じゃあもう1回行くぞ!”と、再度「埋葬」を撃ち込む。フロアにはウォールオブデスも発生し、壮絶な景色を生み出していた。

アンコールでは、哲也がひとりステージに登場。本編とは打って変わって、全身白色の衣装にフロアから歓声が上がる中、ドラムソロが始まった。オーディエンスの声を煽りながらアグレッシブにドラムを叩き上げると、そこへIZA、衍龍、剣、猟牙とひとりずつステージに登場して音を重ねていき、そのまま「ROAD」へ突入。オーディエンスも飛び跳ね、マイナビBLITZ赤坂を激しく揺らしていく。また、“こういう曲を、こういう大きな会場で歌うのがひとつの大きな目標でした。お前らのでかい声でこの会場を埋め尽くしてくれますか?”と、「ADAMZ」を披露。この日最大音量のシンガロングを巻き起こす、ドラマティックな場面となった。

MCでは、メンバーそれぞれが、RAZORを始めたときのエピソードや、これまでの感謝など、今、自分の胸にある思いを素直な言葉でオーディエンスに伝えていたが、猟牙は“気づいたらアニバーサリーを迎えられていられるようなバンドでいたいなと思います。10年先を約束するわけでなく、今を必死に生きて、音楽を作り続けて、かっけえメンバーたちと、応援してくれるみんなの熱量を世の中に広めていけたらいいなと、心からそう思ってます”と話すと、フロアからは大きな拍手が送られていた。タブルアンコールの「RED ZONE」まで全24曲。冒頭に記した猟牙の発言通り、今のRAZORのすべてを出し切った3時間超えの熱演であり、バンド史上最大規模の会場に爪痕を残したアニバーサリーライブとなった。

祝福と挑戦の2周年ライブを終えたRAZORは、この日、来年3月15日(金)の福岡DRUM Be-1を皮切りに、全国6ヵ所7公演のワンマンツアーを開催することを発表。ツアーファイナルは4月21日(日)、EX THEATER ROPPONGIにて行なわれる。3年目に突入し、さらにギアを上げていく彼らを楽しみにしたい。

撮影:菅沼剛弘/取材:山口哲生

【セットリスト】
SE(KNOT INVISIBLE)
1.鉛
2.敬愛なる君へ
3.LIQUID VAIN
4.NEW ANSWER
5.嫌、嫌、嫌。
6.Disclosure
7.ギブミー不気味
8.イノセンス
〜SE〜
9.さよなら
10.PINOCCHIO
11.紅く散らばる華
12.DNA
13.その後の世界
14.埋葬
15.BRILLIANT
16.ERROR BRAIN
<ENCORE>
1.ROAD
2.消えない痛み
3.HONEY
4.あじさい
5.ADAMZ
6.PRIMARY
<ENCORE2>
1.Labyrinth
2.RED ZONE

【ライブ情報】
<2019年>
3月15日(金) 福岡・DRUM Be-1
3月23日(土) 北海道・DUCE SAPPORO
3月24日(日) 北海道・DUCE SAPPORO
4月06日(土) 宮城・仙台CLUB JUNK BOX
4月14日(日) 愛知・名古屋ELL
4月19日(金) 大阪・BIGCAT
4月21日(日) 東京・EX THEATER ROPPONGI

■ツアー情報ページ
http://razor-web.jp/feature/?fid=8b8a0337e79b4dafe59e90fd58636131



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