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音楽界に革命を起こしたマイケル・ジャクソンや貞子、伽椰子が出演する聖飢魔IIなどホラーMVをピックアップ

10月のイベントといったらなんと言ってもハロウィン! 魔女やおばけに仮装したり、かぼちゃの中身をくり抜いたジャック・オー・ランタンを飾り付けたりと日本でも毎年盛り上がるイベントにちなんで、今回はホラーにスポットを当てたMVを5本紹介していきます。

■「Thriller」(‘82) /Michael Jackson

マイケル・ジャクソンがゾンビとダンスをするシーンが特に有名で、おそらく観たことのない人はほとんどいないであろう「Thriller」。MVとしては異例の長さを誇る13分強、そして総製作費はなんと1億円以上という特大スケールの作品で、その作り込まれた演出も発表当時から大きな注目を集めた。特殊メイクによって変身したマイケルのゾンビ姿や、彼女役を演じる女優のオーラ・レイのリアルな演技は強い恐怖感をあたえる出来に。長尺の中、マイケルが踊り続けるキレキレのダンスも圧巻のひと言だ。ゾンビたちとの息の合ったチームワークも完璧で、この映像が革命的だと言われる所以もうなずける。

■「呪いのシャ・ナ・ナ・ナ」(‘16) /聖飢魔II

映画『貞子 vs 伽椰子』の主題歌として書き下ろされた「呪いのシャ・ナ・ナ・ナ」は、へヴィなサウンドとキャッチーなメロディーが融合したミドルナンバー。MVでは映画本編に登場する貞子、伽椰子、そして伽椰子の息子である俊雄も登場し、原作同様、その存在感で強烈なインパクトを植え付けている。さらに聖飢魔IIの代わりに彼女らが楽器を演奏しているシーンも! 映画では想像もできないアグレッシブなスタイルで演奏している姿は怖いというよりも、むしろカッコ良い…。サビでは前述した「Thriller」のゾンビダンスを思わせる“シャ・ナ・ナ・ナダンス”が披露されており、幽霊を思い起こさせるような手をだらりと下げる仕草など凝った演出がなされている。

■「Dance Tonight」(‘07) /Paul McCartney

10月31日より来日ツアーをスタートさせるポール・マッカートニーから、2007年にリリースしたシングル「Dance Tonight」のMVをピックアップ。女優のナタリー・ポートマンや俳優のマッケンジー・クルックが出演していることで話題を呼んだこのMVは、ポールが演奏するマンドリンに合わせて洋服や額縁の格好をした幽霊が登場し、その元気に動き回る姿がなんとも楽しげ。それまで実体があったポールがマンドリンを奪われたことで幽霊になってしまい、身体が物をすり抜けていくシーンも印象的だ。煙と鏡の特殊効果で生み出されたという幽霊はどこかノスタルジックな感じで、ホラーが苦手な人にもおすすめ。

■「FAKE DIVINE」(‘18)/HYDE

最後にハロウィンにぴったりな最新MVをご紹介。HYDE発案による『不思議の国のアリス』をモチーフとしたハロウィン仕様の作品で、地下で一年中ハロウィンを行なっている魔物たちの世界が描かれている。ジョーカーやマッドハッターに扮するHYDEが「FAKE DIVINE」を歌い、マッドな姿のうさぎやハートの女王などといったお馴染みのキャラクターたちが怪しくうごめく様子は、まるで観てはいけないものを観てしまったかのよう。ラストの地下に引きずり込まれるシーンは、一度はまってしまったらなかなか抜け出せないこの楽曲の中毒性を表しているようにも感じる。

TEXT:鈴木 瞬

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